子育てママのお悩み解決メディア
クリスマスシーズン到来! 夢いっぱいのクリスマスを過ごすために(前編)

クリスマスシーズン到来! 夢いっぱいのクリスマスを過ごすために(前編)

サンタさんのことを知っておこう

サンタさんを長く信じる子は幸せになりやすい?

 いよいよ師走。なんとなく心躍るこのシーズンに多くの国で行われるのが「何歳になるまでサンタクロースを信じていたか?」という調査。その結果は国や年によってまちまちですが、アフラックが2012年に行った調査では年齢だけでなく、それがその後の人生にどう影響を与えたかを示唆する、ちょっと面白いものでした。

それは、「サンタクロースの存在を長く信じている子ほど、大人になって“リア充”になる傾向にある」というもの。小学校の高学年までサンタクロースを信じていた子は、大人になってもクリスマスシーズンをうきうきと楽しく期待し、家族や恋人と過ごす人が多いという結果になったそうです。

子どもは成長する過程で、現実とファンタジーの違いを段階的に認識していくもの。とはいえ、将来的な多幸感に結びつくとあっては、なるべく長く信じていてほしい! そのためには、子どもにほころびのないお話をしてあげたいですよね。サンタさんのお話、ぜひ見直してみましょう。

実はトルコ出身? サンタさんとは誰?

 サンタクロースは聖ニコラウスという、ミラ(古代ギリシャの都市で、現代のトルコに位置する)の司教がモデルになっています。公正かつ寛大な人物で、貧しい子どもに手を差し伸べた逸話が残っていることから、子どもたちの守護聖人とも呼ばれるようになったこのお人。クリスマスを家庭で祝う特別なものにしようという気運が高まった19世紀はじめごろに、たまたまこの人を祀る祭日12月6日(聖ニコラウスの没日)が、時期が近いというだけで担ぎ出されたもよう。年末に近いからか、なまはげのように子どもたちの素行を振り返る役割を持たせられたようで、よい子にはプレゼントをあげる一方、ヨーロッパでは悪い子をおしおきする“怖いサンタ(クランプス)”とともに活動することもあります。

いずれにせよ実在する人物が元になっていますが、赤いコートや真っ白のおひげは19世紀以降にサンタストーリーを作り上げた人々による後付けのイメージです。

サンタさんのお墓がある!?

半ば伝説的な逸話が多いものの、サンタクロースの元は実在する人物ゆえそのリアルな記録もあります。南イタリアのバリにあるサン・ニコラ教会には聖ニコラウスの不朽体(遺体)が安置されているほか、アイルランドのアードモア村のそばにはひそかにサンタクロースのものとされるお墓もあるのです。

 現在は個人の農場である一角に、12世紀に建設された小さな聖ニコラウス教会跡があり、その朽ち果てた墓地に子どもを双肩に乗せた男性が描かれた墓標が残されています。これはアイルランドからトルコへ進駐した十字軍の兵士が聖ニコラウスの不朽体の一部を持ち帰ってここに納めたものという話があり、付近では「サンタクロースのお墓」と信じられているもの。十字軍の遠征時期や不朽体がバリに運ばれた時期がだいたい一致するため、もしかしたら本当にホンモノのお墓かもしれません。

子どものするどい質問に答えよう

サンタさんの不思議を解説

 お墓や遺体があるといっても、サンタさんは現役。つまりサンタクロースというのは聖ニコラウスの生まれ変わり的な存在で、人間なのか? というとちょっとあいまいになりますね。超人的な人であることは確かですが、現実に照らし合わせてみると、子どもたちはさまざまな疑問を抱くことになります。多くの質問がありますが、中には答えが用意されているものもあります。たとえば……。

「サンタさんはどこに住んでいるの?」

北米で19世紀につくられたお話では、サンタクロースは北極点に住んでいるとされています。それを受けて、フィンランド政府は北部ラップランド(北極圏内)に実在するコルヴァトゥントゥリという山に住んでいる、と宣言しました。そこから300㎞南下したちょうど北極圏の境にあるロヴァニエミの町にはサンタクロースのオフィスもあり、観光施設として訪れることができます。サンタさん、実際はもっと温かいところの出身なのですが、フィンランドのお話はいろいろとつじつまが合っている(後述参照)ので、筆者はフィンランド説を推しています。

「サンタさんはどうして子どものほしいものがわかるの?」

 フィンランド北部、ラップランドにあるコルヴァトゥントゥリは形が耳に似ているということで「耳の山」とも呼ばれています。この山では世界中の子どもの声が聴こえるため、サンタさんはこの山に住んで子どもたちが1年間いい子にしていたか、どんなものを欲しがっているのかを見極める、というのがフィンランドでのサンタクロースストーリー。サンタさんにはなんでもお見通しというわけです。

とはいえ、実際には保護者が子どもの欲しいものを把握しなくてはなりませんから、「どうしても欲しいものがあれば、早いうちにお手紙でサンタさんに知らせておいてね」と筆者は子どもに伝えています。ただし、プレゼントは「トントゥ」と呼ばれる妖精たちが手作りするので、準備期間が必要。クリスマス直前に気が変わった場合、間に合わず前にお願いしたものが届くこともあるというわけです。

「サンタさんは、どうしてひと晩でプレゼントを配ることができるの?」

 昔は赤鼻のトナカイ・ルドルフの一頭だてのそりだったのが、人口が増えた今は4~6頭だてになっています。また、ロヴァニエミのサンタさんのオフィスでは、サンタクロースは時間の流れを変えることができるマシンを使って、地上で流れる時間よりも早く動くことができるようになる、と説明しています。このマシンはオフィス展示されています。

「サンタさんはいつまで来てくれる?」

 サンタさんは子どもの守護聖人です。英語圏では13歳から19歳までをTeens(twelveのあと、twentyの間まで)と呼び、子どもと大人のはざまの年齢層という位置づけで、この年齢はもはや子ども(Kids)ではありません。ちょうど初めてティーンになる13歳を迎えるタイミングでクリスマスプレゼントはサンタさんから保護者にバトンタッチ、というのが最も自然な流れでしょう。では、なぜ保護者がプレゼントをくれるのか? それは、子どもの喜ぶ顔が見たいから、です。

※次回は、サンタさんを身近に感じる体験をご紹介します!

ロヴァニエミのオフィスでお仕事中のサンタさん。お友だちからのお手紙に目を通しています。※オフィス内での個人的な撮影は禁止されています。筆者は特別な許可を得て撮影しています。

撮影:岩佐史絵

岩佐史絵

岩佐史絵トラベルライター

東京都出身のトラベルライター。妊娠中も子育て中も闘病中も西へ東へ、旅・旅・旅! 旅のおかげでQOL(Quality Of Life=人生の質)が爆上がり! と思えるような、素敵な旅スタイルをご提案します。コロナ禍の今は旅ができずにしょんぼり……するわけもなく、身近に素敵♡を見つけてはご紹介。一児をもつシングルマザーでもあります。

岩佐史絵さんの記事一覧 →