閉経が早い人の特徴とは?疑われる病気についても解説
無理なダイエットや病気等のケースを除き、生理が完全に止まって1年が経過すると「閉経した」と判断することが一般的です。通常は50歳前後で閉経しますが、個人差があり、40代前半や30代で生理が止まることも珍しくありません。
閉経が早い人にはどのような特徴があるか、また、病気が原因で閉経が早まるケースについても解説します。
閉経が早い理由は?遅い人とは何が違う?
閉経が早い理由としては、何が考えられるのでしょうか。閉経の時期が決まる要因について見ていきましょう。
初潮の早さとは関係なし!閉経は卵巣の寿命
「初潮が早いと閉経が早い」「妊娠した回数が多いと閉経が遅い」という話を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、実際のところは初潮の早さはその時期の発育の良さや体格で決まり、閉経の早さは卵巣の寿命で決まることが一般的です。卵巣の寿命は個人差があり、体格や妊娠回数、初潮の時期と関わらず早い方もいれば遅い方もいます。
病気が原因で閉経が早いケースもある
卵巣の寿命が訪れなくても、病気によって早期に閉経することも少なくありません。このようなケースを「早期閉経」と呼び、20代や30代に見られる無月経症状の原因のひとつでもあります。
早期閉経
過度なダイエットをしたわけでもないのに、40歳未満で閉経することを早期閉経といいます。20代女性の1,000人に一人、30代女性の100人に一人は早期閉経といわれ、出現頻度が高いことが特徴です。
卵子が早期になくなる早発性卵不全や、卵子はあるのに排卵しないゴナドトロピン抵抗性卵巣症候群のいずれかが原因と考えられます。
20代~30代に見られる不調の原因は?
20代や30代の女性の中には、生理が不規則であったりなんとなく身体がだるかったりといった不調を抱える方も少なくありません。特定の病気が原因となって不調が起こることもありますが、ストレスや過労、不規則な食事等が原因になっていることもあります。
症状が更年期障害に似ていることがある
頭痛や不眠、肩こり、顔のほてり等の更年期障害に似た不調を感じる方もあります。まずは日常生活を見直し、規則正しい食事や睡眠、適度な運動を意識してみてはいかがでしょうか。
不安なときは早めに医療機関を受診しよう
健康に留意した生活を送っているにもかかわらず更年期障害に似た不調が続くときは、早めに病院を受診するようにしましょう。何かの病気が原因で、不調が引き起こされている可能性もあります。
自分の体のリズムをチェックしておこう
健康で楽しく生活をしていくためにも、生理周期や体重、体温を定期的に測定し、ご自身の体のリズムを把握しておくことは大切です。不調が病気のサインになっていることもありますので、少しでも異常を感じたときは早めに医療機関を受診するようにしましょう。