子育てママのお悩み解決メディア
災害時も日常時にも役に立つ、パッククッキングのすすめ。
2020.03.06 by やない あつこ やない あつこ

災害時も日常時にも役に立つ、パッククッキングのすすめ。

災害時も日常時にも役に立つ、パッククッキングのすすめ

災害時 パッククッキング ハナコママ

皆さんは「パッククッキング」という言葉を耳にしたことはありますか?
耐熱性のあるビニール袋を使って湯せんでボイルする調理のことで、
災害時にライフラインがストップしてしまっても「温かい食事」を作ることができる貴重な調理法。
何があるか分からない時勢だからこそ、災害時の時にすべきことに備えておくのは大事なことですよね。
でもそれだけではなく、実は忙しいママに日常的に取り入れることをおすすめしたい調理方法なんです。

パッククッキングがママに適している理由

私もつい最近パッククッキングについて学ぶ機会があったのですが、まさに目からうろこ。これは毎日の料理に取り入れたい!と思わずにはいられないほどメリットが沢山あります。

1.料理が楽になる!

何よりパッククッキングの良いところは、「料理のハードルが一気に下がる」ことだと思います。
炒める、煮る…といった調理はせずに、湯せんにかけるだけのまさに「ほったらかし料理」の代表とも言えます。
材料をビニール袋に入れ、お湯の中にポン!とするだけであとは何もしなくて良いので、湯せんにかけている間に他のこともできるというのは嬉しいですよね。焦がしてしまう、煮つめすぎてしまうという料理の失敗がないので、安心して「ほったらかす」ことができます。

2.時短になる

忙しいママにとって食事の前後はかなり慌ただしい時間。パッククッキングは、食材をビニール袋に入れてお湯に入れるだけなのでかなりの時短にもなりますし、洗い物が少なくてすむので食事をした後の手間を省くこともできます。

3.多種多様な料理を一度に作ることができる

1つの鍋で何種類も作ることができるので、お弁当作りにも適していたり、
大人の料理と離乳食(子どものごはん)の内容を少し区別したいと思った時、わざわざ取り分けなどをする必要がなくあらかじめ分けて調理ができるという利点もあります。

4.省エネである

災害時の調理法として取り上げられているので、必要以上にエネルギーを使わないというのがこの調理法の特徴。最低限の水しか必要とせず、その水も何度も使うことができるのでエコの観点からもおすすめできる調理法です。

そして何より、少ない調味料でも味がしっかり染みておいしくなること!
これは本当に驚きで、むしろ普段の調理法よりおいしいのでは?と思うくらい味がしみてうま味のある料理に仕上がります。

では実際に作ってみましょう!
【必要な道具】
カセットコンロ、鍋、水、ポリ袋、食材 のみ!
※ここで注意したいのがポリ袋。こちらは「半透明の高濃度ポリエチレン製」のものを選び、「食品用」と書いてある「厚さ0.01mm以上」のものを選ぶようにしましょう。

災害時 パッククッキング ハナコママ

こちらは熱や衝撃に強く、空気や水分を通さないため湯せん調理に適しています。100円ショップで取り扱いがあるところもあり、ネットや薬局などでも購入可能なのでチェックしてみて下さい。
高密度ポリエチレンを見分ける時は品質表示覧で確認します。

【パッククッキングのレシピ】
1.食材と調味料をポリ袋に入れて、空気を抜きながら袋の先の方できつく結びます。熱によって袋が膨張するので、中の空気を抜いて真空状態を作り先端を結ぶことがとても大事です。

災害時 パッククッキング ハナコママ

食材のサイズは、大きくてもカレースプーンに乗るくらいのサイズまでにすると火の通りが良いです。均一に熱が入るように食材を平らにし、袋の半分くらいを目安に。

2.鍋の水を沸騰させ、1を入れて10~30分(食材により異なる)茹でます。

災害時 パッククッキング ハナコママ

茹で加減は、お湯がポコポコと静かに沸き立つくらいです。私も一度失敗したのですが、水の量が多いと簡単に吹きこぼれてしまうので水は6分目くらいにしましょう。
取り出す時は熱いので、トングなどを使うようにしやけどに注意します。

【実際に作ってみよう!】
今回は、「ご飯」「お味噌汁」「ゆで卵」を紹介していきます。

【ご飯】
材料:(1人分)
お米 80g
水 120ml (水の量はお米に対し1.5倍にする)
①ポリ袋に米と水(分量外)を入れ、軽くもむようにして洗う。一度水を捨て分量の水を入れる。空気を抜くようにしてポリ袋の先端を固結びし、30分ほど浸水させる

災害時 パッククッキング ハナコママ

②沸騰したお湯に入れ約20分加熱→引き上げて10分蒸らす

無洗米を使えば洗う手間も省くことができます。
このようにふっくらとしたご飯のできあがり!

iOS の画像 (5)

【お味噌汁】
材料:(1人分)
水 150-200ml (飲みたい量を調整)
お味噌 大さじ1
粉のだし(あれば) 小さじ1
好みの具材

中に入れる具材は何でも良く、生の野菜でもいいですが乾物も取り入れると調理が楽です。
今回は乾燥しいたけ、凍り豆腐、寒天を使用しました。(どれも家にあるストック)

災害時 パッククッキング ハナコママ

ちなみに寒天はあるととても便利な我が家のストックですが、入れすぎるとお味噌汁が凝固するので要注意。使う場合は少量にしましょう。

①ポリ袋に材料と水を入れ、空気を抜くようにしてポリ袋の先端を固結びする

災害時 パッククッキング ハナコママ

②沸騰したお湯に入れ約15分加熱する

味がしっかり染みこんだお味噌汁が完成!

災害時 パッククッキング ハナコママ

【茹で卵】
茹で卵はとても簡単で、卵1つに対して水50mlを入れ、上記と同じように空気を抜くように固結びをしたら、15分ほど加熱してできあがりです。(半熟が食べたい場合は12分くらいで取り出す)
できあがりはとても熱いので、すぐに卵を冷水につけることで殻がむきやすくなります。

こちらはパッククッキングで全て作った献立です。

災害時 パッククッキング ハナコママ

ふつうの料理と全く変わらないですよね?調味料がしっかり染みこんでいるので味もおいしく、油などを使わないのでとても健康的。

【その他注意点】
とにかく空気を抜くというのはお伝えしましたが、袋は食材を入れたギリギリのところで握り、ねじって結ぶようにしてください。
また、「油分」「アルコール分」は袋の破損のおそれがあるので使わないようにし、使いたい場合は後がけをおすすめします。
パッククッキングに使う調味料は何でも良いのですが、災害時にこれ1本で何とかなる!というような白だし、めんつゆ、すきやきの素といった調味料があると役立つかもしれません。

是非この機会に、メリットがたくさんのパッククッキングを家庭に取り入れてみませんか?
災害時・緊急時に初めてやるとうまくいかないこともあるので、まずは普段の食事作りでトライしてみてくださいね。

文○やないあつこ

やない あつこ

やない あつこ食育スペシャリスト、離乳食アドバイザー、幼児食インストラクター。

毎日手作りのおかずが何品も出てくる家庭で育ち、健康的なご飯に目がない料理好き。シンガポールでの娘の出産・子育てをきっかけに、現在は東京都内で離乳食・幼児食作りや子どもの食育の教室・活動に励んでいる。娘のごはんや子ども向け料理レシピをInstagramで更新中!instagram.com/sally_eat

やない あつこさんの記事一覧 →