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食べてくれない時はどうしたらいい?お子さんの好き嫌いとうまく付き合う方法

2020.07.27

お子さんが食べてくれない! 好き嫌いが多い! こんな悩みを持つママは多いですよね。

大人に比べて圧倒的に好き嫌いが多いと感じる乳幼児期。子どもは大人よりも味覚に敏感で、味覚を勉強していく時期なので、好き嫌いが多いというのは本能的なものです。

あまり心配しすぎる必要はないのですが、でもやっぱりできるだけ食べてほしいと思うのもママの本音。今回は好き嫌いとどのように付き合っていけば良いのか? を考えていきたいと思います。


どうして好き嫌いは起きる?

前回の記事https://hanakomama.jp/?p=89476&preview=true&_thumbnail_id=89477 でもご説明したように、味覚は3歳頃にベースができ、10歳ころまでの積み重ねがその後の人生の基礎になると言われています。特にこの3歳頃までは「本能的」に味を感じる時期なので、大人のように様々な味を受け入れられないというのが事実。特に腐った味を連想させる酸味、毒の味を連想させる苦味、この2つは小さなお子さんの脳に危険信号が働くため、食べられない子も多いです。酸味のあるトマトや苦みのあるピーマンなどは、お子さんの苦手野菜の代表ですよね。

でも、繰り返しの経験で味覚を「学習」していくことで、本能的にしか感じられなかった味覚がどんどん育ち、やがて大人になっていろんな味わいを楽しめるようになります。この時期はその一瞬一瞬で食べられない! と一喜一憂するのではなく長い目で見て食べられるようになればOKという気持ちでいることが大切です。

どうして食べないの?本当の理由を探ろう

まずお子さんが苦手、または食べられない食材を思い浮かべてみましょう。

でもそれって本当に「味が」嫌いな食べ物なのでしょうか。

実は3歳くらいまでは、食べることを嫌がる原因は味だけではありません。むしろ多いのが「食べづらさ」や「噛みづらさ」。乳歯が生え揃っていく時期で、まだ完璧にものを食べる力がついていないため、どうしても食べづらさというのは出てきてしまいます。その子の咀嚼力に合っていない固さや形状のものが食卓に出てくると口から出してしまうというのはよくあります。

一般的に言えるのが、口にしてすぐに出してしまったら味自体がイヤ、少ししてから出してしまったら食感がイヤというパターン。一度お子さんの食べている様子をよく観察してみて下さいね。

だいたい3歳頃までに乳歯が生えそろうので、それ以降は食べ物の固さや大きさに応じてよく噛めるようになってきますが、特に奥歯が生え始めてくる1歳半頃からは、まだ奥歯がまっすぐに立っておらず繊維をうまく噛みきれません。うまく奥歯が使えるようになるのは2歳半くらいから。まさに私の娘は1歳半から突如として食べない食材が増え、2歳半を過ぎてからまた少し落ち着いてきました。食べない=嫌いな食べ物というわけではないので、食感や切り口を変えたりしてトライしてみて下さいね。

好き嫌いとの付き合い方

味覚を形成し好き嫌いを減らしていくには、とにかく味を経験して学習するしかありません。

味の学習は、おもに4つに分類されます。

安全学習…一度食べたことのあるものを「安全」と認識し、次からは警戒心なく食べられるようになること

嫌悪学習…無理やり食べさせられた、体調が悪い時に食べたら吐いてしまったなど、不快な記憶を学習すること。再度その食べものを食べて大丈夫だ、という安全学習をする必要がある

嗜好学習…家族や友達と一緒に食べたら楽しくて嫌いなものが食べられたなど、良い経験があることで食べ物が好きになること

連想学習…食べものそのものではなく、旅行先で家族と楽しく食べたなど、良い思い出と結びつくことでその食べものに対して好意を持つようになること。無理やり食べさせられたものが嫌いになるのもこれに当たる

これを踏まえた上で、気をつけたいことは

1. ママが無理に食べさせようとしない

乳幼児期の食事において一番大切なことは、いかにおいしいものを楽しく食べる時間と感じることができるか、です。この時期に好き嫌いがあることは自然のことなので、ママが無理やり食べさせようとしたり、強制するようなことはNGです! そうするとお子さんに不安感や緊張感が芽生え、食べることに対して良い感情が持てない=食べることが苦手 になってしまいます。

たまに食べてくれたら良いか! くらいの気持ちで、まずはママは笑顔で楽しい食事の時間を。

また、子どもは気まぐれな一面があり、食べられなかったものが急に食べられるようになったり、その逆もあります。ちょっとした変化で食べることもあるので、例えば

・いつもより盛り付けや器の見た目をかわいくして気分を盛り上げる

・できたての良い香りを存分に嗅がせる

・いつもと少し違う食感や味付けにしてみる

といった工夫もお子さんの「食べたい」意欲を引き出すのに効果的です。

2. とにかく繰り返し学習!

この時期に食べられないものがあっても、その味を知っているか、知らないか、でその後の人生が全く違います。繰り返し食べた食べ物の味や匂いは無意識のうちに脳に記憶されており、大きくなるにつれてその味を受け入れられるようになるもの。食べないから全く食卓に出さないのではなく、定期的に食卓に出し、ほんの少しずつでもいいから根気よく食べられるように促してみて下さい。先ほど説明したように、この時に無理やり食べさせるのはNG。「ママが食べちゃうよ~パクッ!」人形を持って「〇〇ちゃんに食べてほしいなって言ってるよ」「このお野菜かわいい色しているね! 何色かなぁ?  当ててみて」といったように、遊び風にその場を盛り上げて楽しい時間に。そして少しでも食べたら「すごい! よく食べたね」と大げさに褒めること。とにかく褒めて褒めて、が大事です。

それでも食べてくれない…そんな時には

あの手この手を試してもなかなか食べてくれない…そんな時には、悩まずに同じ栄養素を別の食品で補えれば良い、と考えるようにすることも1つです。どうしても食べないものがあるなら、それを無理強いするのではなく別の食べられるものから栄養を摂れば、偏食を防ぐことができます。

お子さんの体に必要な栄養素別に見てみると

ビタミンA…ほうれん草、トマト、にら、かぼちゃ、にんじん、パセリ、チンゲン菜、わかめ

ビタミンC…小松菜、カリフラワー、キャベツ、ブロッコリー、ピーマン、いちご、かぼちゃ

鉄分…レバー、赤身魚、赤身肉、豆類(納豆やきなこ、高野豆腐)、あさり、卵、小松菜、ほうれん草、ひじき、切り干し大根

カルシウム…牛乳、乳製品、小松菜、切り干し大根、ひじき、小魚、ごま、豆類

この中で食べられない食材があっても、同じカテゴリー内の別の食材を摂取すればOKと考えます。時にはそんな割り切りもしながらお子さんの好き嫌いと付き合っていきましょう。

好き嫌いは大人になるにつれて解消していくものが多いです。あまり悩みすぎず、まずはお子さんとの食事の時間を楽しんで過ごしていきましょう!

やない あつこ

やない あつこ (やない あつこ)食育スペシャリスト、離乳食アドバイザー、幼児食インストラクター。

毎日手作りのおかずが何品も出てくる家庭で育ち、健康的なご飯に目がない料理好き。シンガポールでの娘の出産・子育てをきっかけに、現在は東京都内で離乳食・幼児食作りや子どもの食育の教室・活動に励んでいる。娘のごはんや子ども向け料理レシピをInstagramで更新中!instagram.com/sally_eat

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