おたより帳に何を書けばいい?今さら聞けないその悩みに答えます。
こんにちは。子育てアドバイザーの河西ケイトです。
保護者の方々からよく質問・相談を受けるのが、保育園でやりとりをするノートの書き方。お子さんが小さいと毎日が成長なので、書くことが尽きなかったりするのですが、大きくなるに連れて「何を書いたら良いの?」と悩む方は多くいます。
「今日も元気です」だけでもいい?
書くことがなくて、書かないのも悪いし……と朝の忙しい時間に、無理をして書いて時間がなくなり、子どもに関われなくなってしまう。それって本末転倒ですよね。ズバリいいますが、書く時間がないのであれば、わざわざ時間を作って書く必要はないと思います。
では「絶対に伝えなければならないことがあったらどうしたいいの?」と思うかもしれませんが、書く時間がない、でもきちんと伝えなければならないことがあった時は、朝の受け入れで保育士に伝えることが可能です。用途によって「伝え方」を使い分けることもできることを覚えておいてくださいね。
要点を絞って書く
おたより帳は保育園と保護者をつなぐ架け橋になるものです。例えばトイレトレーニングは家庭だけで行うものでしょうか? 保育園と一緒に行っていくものですよね。保育園だけで行っていても、家庭だけで行っていてもおむつを外すことできません。保育園でできたことを伝えたくても、保護者と担任は毎日顔を合わせて話をすることは難しいのが現状です。日中に会えないからこそノートを通して、お子さんに対しての共通理解を深めていくことが必要となるのです。
ですから、家庭から保育園と連携したいことなどはノートに書いていきましょう。「昨日うんち出ました!」だけでも結構です。お子さんが混乱しないように、ノートを使って連携し、要点を絞って書くことが大切なのです。
では、逆に保育園が絶対に書いてほしいこととは?
保育士の視点から絶対に書いてほしいことをお伝えしたいと思います。
・食事の量
・睡眠時間
・排泄(0・1・2歳クラス)
・機嫌の良い悪い
これは絶対に書いてほしいです。
0・1・2歳のクラスは、言葉で気持ちを伝えるのが非常に難しい年齢です。私達保育士は子どもの変化をこうした「食事」「睡眠」「排泄」「家での機嫌」で判断します。休み明けのノートは、特に注意してみています。というのも休みの間は、夜更かしをしたり平日よりも活動量が増えたりし、生活のリズムが崩れがちです。この生活リズムが崩れることで、小さなクラスの子どもたちは、同時に体調を崩しやすかったりします。ですから、休み明けは特に細かく書いてほしいと思います。
ノートは夫婦共同作業が良い
最近、パパさんから「子どものノートはママだけが書くものなんですか?」と相談されましたが、もちろんパパが書いても良いです。お子さんに対しての思いが、ママだけの視点になってしまいがちですが、パパが書くことでパパ目線のノートになり、私達保育士も「へぇ! 〇〇ちゃんのパパってこんな視点で〇〇ちゃんみてるんだね」なんて、保育士同士でも新たな発見をすることができます。
また、ママもパパが書いている内容を見て、自分では気づかなかったお子さんの姿を発見することもできるのではないでしょうか? その発見から「ここの書き方や表現真似してみよう!」という考え方にもなるかもしれませんね。そして、ママだけが書く負担から開放されることにもなります。ノートを書くのはママだけの仕事ではありません。ですから、書くことが大変、辛い…となった時は、パパや周りにいる大人にバトンタッチしてもいいと思います。
今回は、「保育園のノート」について書かせていただきました。私自身、お子さんの成長を保護者と共に喜べるノートを読むのが楽しみでした。今でも、卒園させた保護者から「先生からあの時、心配してもらえて嬉しかった」という話を聞くと、ノートひとつとっても大切にしていかなければならないのだなぁ…と感じました。
ですから、書くことがしんどい、ということもあるかもしれませんが、保育士は家庭からのノートを楽しみにしています。是非、今回の記事を参考にして書いてみてくださいね。