
育児で手首が痛い!産後ママの【腱鞘炎】の原因と対策を紹介
子どもを抱っこしようとして、手首がズキッと痛む…その症状は腱鞘炎かもしれません。長時間の抱っこや授乳は手首への負担が大きく、育児中のママは腱鞘炎に悩む人が多いのです。
そこで今回は、腱鞘炎の原因や自宅でできる対策をご紹介します。
手首が痛い!腱鞘炎ってどんな症状?

腱鞘炎とは、筋肉と骨をつなぐ指の「腱鞘」に炎症が生じてしまい、関節に痛みや腫れが起きる症状です。
通常の範囲の運動なら起こりませんが、無理な運動を続けると腱鞘がダメージを受け、炎症を引き起こしてしまいます。
育児中のママが腱鞘炎になりやすい理由

育児中のママは腱鞘炎になりやすい傾向があります。それはなぜでしょうか。
①頻繁な授乳や長時間の抱っこ
新生児は2〜3時間おきの授乳が必要なので、抱き上げたり降ろしたりを繰り返します。時には長時間の抱っこをすることも。これらの動作を1日に何度もすることで、手首を酷使してしまい腱鞘炎を引き起こすケースがあります。
1歳までの赤ちゃんの重さは一般的に3キロ~10キロなので、抱っこできない重さではありませんが、長時間の抱っこは手首に負担がかかります。
腱鞘炎になりやすいのは1人目を育児中のママです。慣れない授乳や抱っこにより、過度に力が入ってしまい、腱鞘炎を引き起こしてしまうのです。
②産後のホルモンバランスの変化
腱鞘炎は産後のホルモンバランスの変化も影響しています。産後は女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少します。
エストロゲンには炎症を抑える作用があるので、産後のママは腱鞘炎を起こしやすい状態といえるでしょう。
自宅でできる!腱鞘炎をやわらげる対策 3選

腱鞘炎が辛いけれど、育児中はなかなか病院に行けないという方も多いでしょう。次に、自宅でできる腱鞘炎をやわらげる方法をご紹介します。
①手首をできるだけ使わない
一番大切なのは、手首をできるだけ使わないことです。授乳の時には手首の下にクッションや丸めたタオル敷き、手首に力が入らないようにしましょう。
夜間の授乳は手首を休めるために、添い乳にするのもおすすめです。また、家の中でも抱っこ紐を使うのもよいでしょう。
②湿布などで冷やす
腱鞘炎は、関節が炎症を起こしているので、冷やすことで痛みが和らぎます。
ズキズキする時は、湿布などで冷やすのがおすすめです。ただし、授乳中の場合、市販の湿布ではなく病院で処方されたものを使うようにしましょう。
③テーピングで固定する
痛みが出てきたら、早めにテーピングで固定すると重症化を予防できます。
親指の第一関節から手首までを縦にテーピングし、次に手首と第一関節周辺をグルっと巻いて固定します。利き手が痛む場合は、家族に手伝ってもらいましょう。
育児中の腱鞘炎は我慢せず手首を休ませて

腱鞘炎は、手首を休ませてあげることが大切です。
クッションを手首の下に敷いて授乳したり、抱っこ紐を使ったりすれば、手首の負担を軽減できます。それでも痛くて辛い場合は、病院を受診するようにしましょう。