子どものアレルギーの仕組みって? 発症したら心がけたい4つのこと
こんにちは。子育てアドバイザーの河西ケイトです。
今回は、「アレルギー」について。アレルギーと言っても色々な種類がありますね。「食べ物」「環境」「動物」「植物」。実はこのアレルゲンは別々に存在するのではなく、繋がっているとも言われています。
アレルギーは何故起こる?
皆さんは、「アレルギーマーチ」という言葉を知っていますか? 乳児期の赤ちゃんは皮膚層が非常に薄く、赤ちゃん自身が肌がかゆくて、かいてしまうことがあります。柔らかい爪でもなぞるだけで、擦り傷ができるのですが、その擦り傷に花粉やアレルギー反応を起こすウィルスが入り込むと、アレルギー体質になってしまうそうです。
そのようにならないためにはどうしたらいいのでしょうか? 「バリア」を張るために大切なのが「保湿」です。しっかり保湿を行うことで、皮膚を守ることができると言われています。
また、離乳食を始める時の1回食は、なるべく午前中に行いましょう。もし食事中にお子さんにアレルギーが出た際は、すぐに病院へ行くことができます。遅い時間ですとリスクが高まりますので、離乳食で初めて食べさせる食材に関しては早い時間の提供をおすすめします。
食べ物にアレルギーをもつ子は、植物にも気をつけて
続いては、食べ物のアレルギーについて。
乳製品・卵アレルギーはよく聞きますよね。食物アレルギーなので「口にさえ入れなければ大丈夫!」と勘違いする人が多いのですが、この食物アレルギーは、口だけでなくそのモノに触れるだけでも反応が出てしまいます。
ちなみに私は、りんご・桃などのアレルギーなのですが、実はこれらはバラ科なのです。もうおわかりだと思いますが、バラに触れるだけでアレルギー反応が出ます。体調が悪い時は、香りを嗅ぐだけでも具合が悪くなり、バラの芳香剤や柔軟剤でも反応が出るときがあります。
このように、植物と食物のアレルギーは密接に関係しています。お子さんがどのようなアレルギーを持っているのか? を深く追求して、関連するものにも対応していくことが身を護る第一歩になります。
「視覚」から入るもので身を護る
ここ最近、世の中に様々なマークが出回っていますね。その中に「アレルギーマーク」というものもあります。子どもは24時間ママのそばにいることできないし、反対にママも子どもを24時間護ることはできないですよね。周りにアレルギーに対して理解がある人ばかりでしたら安心なのですが、まだまだ世間はアレルギーに対して理解がある人は少ない気がします。
では、どうしたらお子さんをアレルギーから護れるでしょうか?
そこで登場するのがこのマークです。子どもは小さければ小さいほど、衝動を抑えるのが難しくなります。アレルゲンが入っているものでも、他人に勧められたら我慢できずに食べてしまい、重篤な状態になる子がかなりいるそうです。
いくら家庭で頑張っていても、そんな事が起きてしまったら元もこうもありませんよね。
しかし、マークがあったらどうでしょうか?
私達大人は、日々の生活の中で標識などを認識し、マークを観るのが当たり前の中生きています。子どもがこのマークをつけていることで、大人は食べ物を提供する前に一度思い踏みとどまるのではないでしょうか?
アレルギーの理解を深めるには?
「昔はアレルギーなんてなかった」という話をよく聞いたりしますが、昔はアレルギーかどうかわからなかったものが、今は医療が進歩して判明されるようになったのだと思います。
生きてきた時代が異なると、もちろん考え方も異なります。自分の主観で動いてしまえば、大きな事故を招いてしまうこともありますね。だからこそ共通に「理解」をすることが大切です。
アレルギーに関しても、パパやママだけが理解をしていればOKでなく、その周りにいる人にも、医学に基づいたアレルギーに関しての知識のアップデートを伝えていく。アレルギーに関しての「大丈夫!」という言葉は、自分自身のものだけであって、相手にかける言葉ではありません。
今回はアレルギーに関してお話させていただきました。アレルギーは蓄積によって発症する人もいます、今まで大丈夫なものだったけど、ここ最近食べるとアレルギーが…という人は蓄積タイプです。アレルギーの検査を定期的にお子さんと一緒に受けて、環境や食べ物と上手に共存していくよう努めていきたいですね。