本当に買ってよかった!と実感する「抱っこ紐」の選び方
こんにちは。子育てアドバイザーの河西ケイトです。
出産を控えているママさんから「抱っこをする時に使用する物は、どんなタイプのものがいいのか?」を先日相談されました。
人によって勝手が違うので「これがいい!」と断言できるものは無いのですが、保育の現場で実際に使用していてよかったものを今回は、お話したいと思います。
正しい選び方を知って、満足できる抱っこ紐を用意しましょう。
抱っこ紐には様々な種類があります。また、赤ちゃんの成長によって使い分ける方も多くいますね。そこで、今回は種類ごと分けてお話をさせていただきたいと思います。
昔から使われている「おんぶ紐」
保育の現場で昔から使われているおんぶ紐。手前が空くので、家事をする時に非常に便利です。リュックのように背中で固定するため、肩と腰に重さが分散され、身体への負担も非常に少なく、年齢も0歳(首が座り始めてから)~2歳児くらいまで使えるアイテムになっています。
私は、当時の先輩から「子ども自身もおぶっている人の身体にしがみつこうとするから、体幹がきたえられていいのよ!」と教わりました。子どもが眠りにつくと、そのしがみつく力が一気になくなり、全てをおぶっている人が支えなくてはならなくなるのが難点なのと、後ろが見えないので、塀などがあり大人が身体をしゃがむ時に、子どもが頭をぶつけそうになったことが何度もありヒヤっとした経験があります。
今、助産師さんからも大絶賛「ベビーラップ」
近年、私の周りでは、ベビーラップを使用しているママが本当にたくさんいます。ベビーラップは、バックルなどで調整することもありません。男女の体形関係なく身体にフィットして赤ちゃんが揺れない姿勢になるので、抱っこをしているパパママが普段と変わらず自由に動けるのも利点のひとつ。
身体の高い位置で抱えれば赤ちゃんと同じ目線で物事をとらえることができ、赤ちゃんの気持ちに共感することで成長発達を促すことができます。また、信頼しているパパママと赤ちゃんは身体を密着していると、心動を通して気持ちがリラックスし、心地良い状態で過ごせるということで、精神面でも安定する作用を持っています。
子どもの視界を考えた紐『ヒップシート』
子どもが自由に歩けるようになると、抱っこしたりおろしたりを頻繁に繰り返しますね。そんなとき便利なのがウェストポーチ型の「ヒップシート」です。実際に、パパが使用している光景をよく見ます。
使い勝手はどうか? と聞いてみると、装着も思ったよりも簡単で使いやすく、子どもの重さが分散されるので、身体への負担が少ないそう。子どもとしても、外側に向けて抱っこしてもらえるので、熱もこもらず視野も広がり、どちらにとってもメリットは多くなりそうです。
しかし、腰ベルトに台座が付いたものが多く、その上に子どもを座らせて片手で支えるので、片手しか空かないことが難点。紐がついているものもありますが、身体を前にした時に、腰で身体を支えることができず、転倒しそうになったというお話もよく耳にします。
街でよく見かけるスタンダードな紐『キャリータイプ』
ほとんどの家庭で使われていると言ってもいい抱っこ紐は「キャリータイプ」のものです。ポケットが付いていたりなど多機能で使いやすく、ママに支持されています。
新生児から3歳くらいまで使えるので、1本持っておいてもいいでよすよね。両手が使えるということと、背後に気をかけなくても良いという利点から、保育園でも最近はおんぶ紐タイプから、キャリータイプのものに変化しています。
しかし、おんぶ紐に比べて大きな物が多く、かさばったり、素材によっては熱がこもりやすく、基礎代謝が高く汗をかきやすい子どもには、注意しなくてはならないという難点もあります。
災害のことを視野に入れて考える
最近災害が頻繁に起きています。もし、何かが起きて逃げる時に、何を使って避難するかを考えるのも大切なことです。様々な「紐」にメリット・デメリットはありますが、夫婦できちんと話し合い、
・装着しやすいもの
・走った時に子どもがしっかり密着できるもの
・耐久性のあるもの
・肌触りのよい素材
・両手が使えるもの
などを考えて購入していきましょう。
今回は、抱っこ紐についてお話させていただきました。保育園でも、様々なシーンで「だっこ紐」を使い分けているのですが、お昼寝などで寝かしつける時にも「だっこ紐」は大活躍です。子どもによって、「抱っこ」タイプで眠る子「おんぶ」タイプで眠る子様々で、その姿を近くで見ながら、子どもに合わせた紐選びが重要だとも改めて感じました。
ぜひ、記事を参考にしてお子さんにあった「抱っこ紐」を選んでいってくださいね。