もしかして放置子?しつこい子供の友達の行動例ととるべき対応方法
子供の友達たちが遊びに来た時、ひとり見たことのない子が。聞いてみると特に仲が良いわけではないのに、そのうち毎日来るようになり、遅くなっても自分の家に帰ろうとしない……。
その子は、もしかすると放置子かもしれません。この記事では、放置子の特徴や対応方法について紹介します。
しつこい子供の友達、もしかして放置子?
ネット上では、「放置子」という言葉や、放置子の対応に困っているという相談記事をよく目にするようになりました。では、放置子というのはいったいどのような子供のことをいうのでしょうか?
放置子ってどんな子供?
放置子とは、親が仕事だったり関心を持っていなかったりして、ひとり(またはきょうだいのみ)で放置されている子供のことです。明確な定義があるわけではなく、ネット用語ではありますが、子供を持つ親のあいだで使われている言葉です。しつこく家に来たり食べ物をねだったりといった行動が見られます。
自分の親を頼りにできないため、優しく接してくれる大人に異常なほどのこだわりをみせるのが特徴です。週末や早朝・深夜など日時に関係なく家に遊びに来たり、おやつや食事をねだったりなど、しつこく甘えるそぶりを見せ始めます。
子供の友達のしつこいトラブル行動
親に関心を持ってもらえずに、放って置かれる子供を放置子と呼ぶのはわかりました。では、いったい放置子はどんなトラブル行動を起こすのでしょうか?
約束していないのにしつこく家に来る
一度優しく接してくれた大人の家に良い思いを抱き、子ども同士の約束の有無にかかわらず、土日・朝晩かまわず家にやって来るようになる場合も多いようです。子供に関心がない自分の親と家にいるよりも、自分に優しくしてくれる他人と一緒にいるほうが楽しいと感じてしまうことが理由かもしれません。
友達の親なのに甘えてくる
親からの愛情に飢えている子供が多いため、自分に対して優しい大人にしつこく依存する傾向がみられます。この人は大丈夫だと感じると、ここぞとばかりに甘えたくなってしまうようです。親とのコミュニケーションが圧倒的に不足しているので、人の感情を読み取る方法などを十分に身につけられていないこともその理由でしょう。
自分の家に帰ろうとしない
家に帰っても親が待っていてくれるわけではないことを、放置子は知っています。家によっては帰宅することで嫌な顔をされることもあるのかもしれません。寂しい家に帰るより、優しい大人がいて、おいしいお菓子やご飯があるよその家の方が、放置子にとっては魅力的なのです。
しつこい放置子への対応方法は?
それでは「この子、もしかして放置子かもしれない」と思ったとき、また、放置子と思われる子供の行動に困ったときは、いったいどうすればよいのでしょうか?子供の友達と言えども、何らかの対応が必要です。
学校や子育て支援センターなどに伝える
子供の友達である場合、学校に相談するのもよいでしょう。匿名でその子の親に直接話してもらうことができるかもしれません。また、学校への相談がためらわれるようであれば、市区町村の子育て支援センターに伝えることもできます。地域で安心して子育てができるよう、相談や情報提供を受けてくれる施設です。
児童相談所に連絡する
状況から見てあまりにもひどいと感じられる場合は、ネグレクトなどの虐待であることも考えられます。児童相談所は、誰から連絡があったのかなどの内容についての秘密は守ってくれるので、疑いがあるときは躊躇せず相談することも大切です。通告ではなく相談であると考えれば、連絡のハードルも低くなるのではないでしょうか。
ひとりで抱え込まずに周りと協力しよう
放置子は、親の子どもへの無関心が問題なのであり、その子自身が問題なのではありません。親の愛情に飢えた子どもの不安や寂しさが、あのしつこい行動として表面化しているのです。
子供の友達ということで親の連絡先を知ることも難しくないと思いますが、こうした親は連絡をしても変わらず無関心だったり自分が悪いことを認めなかったりと、新たな問題になる可能性も考えられます。ですので、自分ひとりで解決しようとはせず、周りと協力しながらサポートできると良いですね。