雨でも大丈夫!子どもが絶対喜ぶ今話題のPLAY! MUSEUMへいってきました!
皆さんこんにちは。
子育てアドバイザーの河西です。
今回は、6月にオープンしたばかりの「PLAY! MUSEUM]へ遊びに行ってきました。場所は、立川の駅から徒歩5分にあるGREENSPRINGS内にある建物。
建物のコンセプトは、ずばり「発展途上」
開会式では、関わってきた方々から一言ずつお話があったのですが、中でも印象に残ったのは、「完璧な形でのスタートではなく、これから来る子どもや大人たちと作り上げていきたい。なので、作品を飾る時にあいた穴も次の展示では、それも“味”の一つとして展開していきたい! そんな思いを込めて作りました」と話す手塚建築研究所の手塚さんのお話。作り手だけでなく、来場した人たち皆で作り上げることにMUSEUMの意味があることを学びました。
この美術館は、常設展と企画展とで別れています。オープニングを飾る常設展は『はらぺこあおむし』でも有名なエリック・カール。企画展は「tupera tupera」さんが手がける展示です。
美術館に迷い込むような不思議な体験
「夢を見るときのように、現実との区切りや境目を作りたくない」と手塚さんが最初にお話をされていたように、MUSEUMは手前の入り口をくぐると「あれ? いつの間に?」というような感じで美術館の物語はスタートします。入り口から真ん中あたりにかけてはtupera tuperaさんの今までの制作された作品が並んでいたのですが、奥に行くと「観る」だけでなく、実際に体験して楽しむというコーナーや仕掛けが多く、子どもも大人も楽しめる世界が広がっていました。
観るだけでなく、皆で体験をして楽しむ
特に面白かったのは、寝っ転がって自分自身が実際に楽しめるゴロ寝アート。赤ちゃんはおひるねアートは最近支流ですが、これは家族でも子ども同士でもカップルでも楽しめるような仕様になっています。
大きなアートが吊り下がっており、観るだけのものかと思ったら、実はその後ろに入り込むと、自分自身がアートの一部になるという面白い仕掛けも施されており、色々な楽しみ方があるなぁ…と思いました。
「日常にあるものを並べるだけでも子どもが楽しめる道具の一つになるということ。こうした発見が、大人の知識となり、家にあるもので何でも楽しめるようになれば」とtupera tuperaの中川さんもお話していましたが、まさにそのとおり。既成品のおもちゃにも良いところはありますが、無限に楽しめたり、創造性を養うという点でも、こうした体験できる作品は子どもの知識を高めることができそうです。
エリックカールが大切にしていたものとは?
そして、続いては常設展「エリック・カール展」へ。
絵本作家で有名なエリック・カールですが、実は公表していない個人的な作品も非常に多くあるそうです。この展示では、動画を通してエリックの創作風景を上映したり「たべる・よびかける・うごかす」などの動きに合わせた作品が展示されていたり、のぞき穴があり、そこから覗くと新しい発見があったり…。子どもの目の高さに合わせて楽しめる様になっているのも魅力の一つです。大人の目線でも楽しめるようになっていて、エリック・カールがどうして作家になったのか? 作品を作る中で大切にしているものや、実際に使っていた作業服などの展示もあり、絵本とは違う魅力を文字や作品を通して学べるようになっていました。
「絵本や作品に触れて、大人も子どもに戻って楽しめるようになってほしい」と話す企画担当をした服部さん。
この常設展は1年毎に入れ替えをするそうです。今年は、海外の作家さんですが、次年度は日本の作家さんの作品が展示されるとのこと。次回の展示も楽しみですね。
やりたいことをとことん楽しむ場所、それがPLAY! PARK
最後は、建物の3階にある「PLAY! PARK」へ。
ここのコンセプトは、「大きなお皿(子ども一皿)」。その名の通り、真っ白で湾曲した遊戯スペースは何をしても自由だそうで、走ったり、寝転んだりと楽しみ方は無限大。大人は、お皿の周りで子どもたちの思い赴くまま楽しむ姿を微笑ましく見たりするのでしょうか?
本来は、アート活動をここの中で行う予定でしたが、コロナでそれも断念したそうです。しかし、企画担当の小栗さんは「コロナなので、しばらくは皆で何か行うことは無理かもしれません。でもコロナだから楽しむことができないのではなく、コロナだからこそ子どもたちと相談しながら楽しみ方を考えていくことも大切にしたいです」と話されていました。これから子どもたちとどのようなARTやWORKを作っていくのでしょうか? 非常に楽しみです。
奥には、自由に廃材を引き出しから出して使って制作できるスペースもあったり、木の玩具や楽器なども置いてあり、子どもが敷地内の空間で思い切り楽しめるような工夫も。
2階の美術館と同じ建物内の施設なので(別途入場料がかかります)、子どもが観て学んだことを3階の工作コーナーですぐに形として表現できるように工夫されていることは、子どもにとってもいい環境が整っていると感じました。
3歳未満のお子様のために、小さなお皿も準備してあります。
PARKは白で統一されていました。
カフェやショップも併設されていて、ショップでは、作品や作家さんにちなんだ物やPLAY! オリジナルの商品も並んでいます。見ているだけでも楽しむことができるし、カフェのメニューは大人も子どもも「見て・食べて・楽しめる」ようになっています。
皆に、地域に愛される場所に…
開会でPLAY! プロデューサー草刈さんが「老若男女問わず、PLAY! MUSEUMが楽しめる場所になってほしい。そしてMUSEUMがあることで、地域も活性化されいったら嬉しい」とお話されていました。普通の美術館であれば「観ること」のみですが、ここでは皆が楽しめ、更に「視覚」だけでなくすべての五感を育てることができるようになっています。様々な年代の方々が「PLAY! MUSEUM」に集い、色々な姿を認め共感し、自己肯定感を高め、多様性も育てられるような場所になっていけるような気がします。
これからの発展が今から楽しみですね。
施設名:PLAY! MUSEUM
所在地:東京都立川市緑町3-1GREENSPRINGS W3
開館時間:10:00ー18:00(最終は17:30)
休館日:無休(展示の入れ替え、年末年始を除く)
入場料(税込み):一般1500円、大学生1000円、高校生800円、中・小学生500円
※未就学児は無料
公式HP:http//play2020.jp/
お問い合わせ:042−528−9625