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【入学準備特集】失敗しないランドセルの選び方 ランドセルのプロに聞いてみた

【入学準備特集】失敗しないランドセルの選び方 ランドセルのプロに聞いてみた

子どもの小学校入学は、人生の大きな節目のひとつ。義務教育が始まると思うと感慨深く、その準備にもひとしお手をかけてしまいますよね。真っ先に準備するものといえば、ランドセル。保護者はもちろん、両親も義実家も、そして新1年生となる子どもがいちばん、ギラギラとランドセル選びに闘志を燃やしています。

前回お伝えしたよう(前回の記事はこちら)に、慎重に選んだつもりでも「失敗だった」と思ってしまうことはあります。

では、何をポイントにランドセルを選べばいいのか? 鞄メーカーに長くお勤めで、ランドセルを語らせたら右に出るものはいない“ランドセルのプロ”、林 州代さんにお話をうかがいました。

平均購入額は高額になる傾向

まずはずばり、ランドセルのお値段について。ランドセル工業会の調べによると、ランドセルにかける金額はここ数年上昇傾向にあり、2020年の購入金額の平均は5万3600円。4万円未満のランドセルを購入した人よりも、6万5千円以上かけた人のほうが多いという結果となっています。それはやはり、人生の節目のギフトであり、お金をかける人が増えているから。特別な贈り物として祖父母から贈られるというのもその理由のひとつでしょう。

とはいえ、林さんによれば「ランドセルは6年間毎日使い続けるものですから、少々高くてもやはり質が良くて丈夫なものを、とお求めになる人が多い。ただ、比較的安価なランドセルでも規格をきちんと守っているものであれば大きな差はないと思います」とのこと。値段が高ければいいもの、というわけではなさそうです。

ランドセルメーカーの工夫

工業会の定める規格とは、箱型でかぶせが下まであること、牛、馬などの皮革または人工皮革で、日本製であること、といったもの。国産がいい理由は、6年間、修理対応用に材料を保管しているので、壊れたりしたときすぐに修理ができること、そしてメーカーによってはその間に代理品を貸し出すといった対応ができるという利点があるからです。

「ランドセルは年々容量が増え、それに伴いサイズが大きくなっています」と林さん。大きくなればその分重たくなるわけですが、メーカーごとにさまざまな工夫がされており、重量自体は増加傾向ということはないそう。

天然皮革でも重くならないよう工夫されているといいます。また、肩ベルトが肩のカーブにぴったり収まらないと重さでランドセルの重心が後ろになるため、肩にぶら下がるようになり肩や腰に痛みが生じる原因になることも。工業会で認定されているランドセルはほぼ肩ベルトが立ち上がっているもので、両肩にしっかりと引っ掛かり、かつ背にフィットするようにできているそう。

「ランドセルが身体の一部になったような一体感が生まれるので、子どもの肩や腰への負担はぐっと少なくなります」。教科書などを入れるとさらに2キロほど重たくなり、子どもが背負う総重量は3キロを超えます。手で持つとずっしりと感じますが、肩や背にフィットするランドセルなら重さが分散されるため、そこまで負担はかからず重みも感じないのだそうです。「購入の際は大人もぜひ背負ってみてください」とのこと。

流行と傾向

ランドセルのカラーバリエーションが増えたのは2001年のことで、ある大手メーカーが24色展開をしたのがはじまり。好みの色を選ぶことができるようになりました。一時はとても派手な色のランドセルが出てきましたが、近年では色もデザインも落ち着いてきているそう。

特にここ数年はシックな色のランドセルが増えていて、たとえば女児でも黒を選ぶ子もいるといいます。それに、さまざまなデザインのランドセルカバーが登場し、自分でアレンジしやすくなっているのも近年の特徴。キラキラにしたければカバーで調節すればよいので、より“個”の選択、趣味が尊重される傾向にあります。

とはいえ、やはり一番人気は女子では赤、男子では黒。ただ、「『アナ雪』がヒットした年はとにかく水色が大人気でした」とおっしゃるように、世相に応じた流行はあるそうです。とすると、『鬼滅の刃』が大流行している今は? “推し”のキャラクターカラーのランドセルを選ぶ子が増えるかもしれませんね。

コロナ禍のランドセル選び

購入準備について、林さんによると「今(2月)ランドセルを検討しているのは、現在年中にいる子の保護者さんです」。データでも、実際に入学する1年前の4月から検討を開始する人が最も多いという結果に。

制作期間も加味しなければならないオーダーメイドのランドセルの場合は7、8月に申し込みを締め切ることが一般的なので、早目に検討を開始する人が多いのもうなずけます。

普段はこのタイミングでデパートなどでランドセルフェアなどが開催され、いろいろ実際に試してみることができるのですが、コロナ禍の影響でイベントを見合わせる企業が多いのが残念です。

先述のとおり、ランドセルは実物を背負ってみて、背中にフィットするかどうかを確認するのが大切。それゆえ、気に入ったランドセルの試着貸出サービスを検討している会社もあります。

そのほか詳しくは、同工業会のサイト(http://www.randoseru.gr.jp/)をチェックしてみましょう。

お話を聞いた人:林 州代さん
岩佐史絵

岩佐史絵トラベルライター

東京都出身のトラベルライター。妊娠中も子育て中も闘病中も西へ東へ、旅・旅・旅! 旅のおかげでQOL(Quality Of Life=人生の質)が爆上がり! と思えるような、素敵な旅スタイルをご提案します。コロナ禍の今は旅ができずにしょんぼり……するわけもなく、身近に素敵♡を見つけてはご紹介。一児をもつシングルマザーでもあります。

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