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バレンタインが終わって思うこと【親子ではじめるエシカル暮らし・26】

バレンタインが終わって思うこと【親子ではじめるエシカル暮らし・26】

2月の一大イベントが終わり、ほっと胸なで下ろす今日このごろ。

なにって、バレンタインデーです。

娘10歳。好きな男子はまだいない様子。ですが、最近のバレンタインデーは友達同士でチョコを交換しあうのが定番(?)なのですね…。もともとお菓子作り大好きな彼女なのでチョコをあげたい友だち、先生がたくさんたくさん…。

「今年はチョコ!って感じのチョコにする」と本人。溶かして固めるチョコだったら手助けすることもないかしらね〜と思っていたのですが。

「ラッピングも可愛くしたい」と娘。お菓子と同じくらい、ラッピングにこだわりたい10歳女子…。イメージしているのはきっと、かわいい絵が描かれていたり、カラフルな色をしたラッピング用品なんだろうな〜と話しを聞いて感じたし、それらは買おうと思えばとっても安く簡単に手に入る。けど、しかし。

中村家環境サミットで立てた今年の子どもたちの目標「欲しいものは自分で作れないか考える」を思い出し「買わずに家にあるものでラッピングを考えようよ」と提案してみました。プラスチックゴミはできるかぎり減らしたいというのもあり、手軽に購入できるラッピング用品の多くはプラスチック製であることも再度確認。

特別感のあるラッピングを、自分たちで作るには

とはいえ、「いつもみたいじゃ特別な感じがしない。特別にしたいのに」と娘。お菓子を誰かにあげる時クッキングシートやサラシで包んで紐をかけたりすることもあるのですが、それじゃ気分が上がらん、という気持ち、わかります。

気分上がるラッピングはないかと考え、プラスチックフリー生活のアイデアを投稿している海外のインスタグラマーの写真を見ていたら、紙を糸で縫ったものが載っていました。写真を見せながら家にあるクラフト紙を切って、赤い糸で縫うのはどうかな?と提案すると「かわいい!」と娘。

ということで、今年はつくったチョコをキャンディーのように紙で包み、ハート型に切ったクラフト紙を縫い合わせた中に入れることにしました。(全面糸で閉じられているのでハートブレイクして開けてもらうしかないのですが…)

数が多いのでミシンを引っ張りだし、ハート形を縫うのは娘にはむずかしそうだったので、わたしが担当。

母娘力を合わせ、なんとか納得いくものができてよかった…。

紙だって資源なのにプラじゃなければいいのか?と考えれば多様に使えそうな缶やビンに入れた方が良かったのかな?など、いろいろ意見も方法もあると思うのですが、一緒に考えて、納得できるよう試行錯誤した過程があったことが今回娘にもわたしにもよかったな、と思っています。

チョコレート選びにも、エシカルな視点を

さて娘の手作りチョコレートは我が家では食品の多くを購入している食材宅配『生活クラブ』の製菓用チョコレートを使いました。

そしてわたしがプレゼント用に買ったのはフェアトレードのチョコレート。フェアトレードチョコレート、ここ数年たくさんの種類の中から選べるようになり楽しさが増しました。

生産に関わる人たちに仕事に見合った賃金をきちんと支払う「公正取引」を行うこと、児童労働や差別禁止といった社会基準や、有機栽培や生物多様性の保全といった環境基準の原則が定められている、フェアトレード商品。

100円ちょっとで買えるチョコレートになれているので、フェアトレードのチョコは正直「た…高いな…」と思ってしまうけれど、こうして楽しいバレンタインを過ごしている一方で、カカオの原産地であるガーナで、娘と同じか、もっと幼い子どもたちが学校にも行かず、生産のために働いている現実がある。(日本で手に入るチョコレートの約8割はガーナ産カカオを使われていると言われています)

わたしたちは100円ちょっとでチョコを買えるけど、子どもたちが1日働いてもらっている賃金は200円にも満たないそうです。そんな「フェアじゃない」ことが当たり前のようにあってはじめて100円ちょっとでチョコは買える、そう考えると「高い」なんて言っていていいのかな…と思うのです。

チョコレートをあげたいと思う大切な人がたくさんいるのって、とても素敵なこと。だけど、わたしたちのそんな行動のひとつだって、遠い国の誰かのアンフェアに繋がっていたりもする。じゃあわたしはどうするべきかな?どうしたいかな?(全部フェアトレードチョコを使ってあの大量の友チョコを作るとか…は家計に打撃すぎて現実的ではないですし…)そんなことを、また娘と話してみたいと思います。

わたしたちの「暮らし」に正解はないし、目をつぶることもできる。でも、できるかぎり心が痛まない方法を、しっかり目を開いてみつけていきたい。それを見つけようとすることが、わたしや娘の幸せにも繋がっていくはず。改めてそんなことを思った2021年バレンタインでした。

中村 暁野

中村 暁野編集者、エッセイスト。

一年をかけてひとつの家族を取材する、家族と一年誌「家族」編集長。家族にまつわるエッセイやコラムの執筆も手がける。夫と9歳女子、2歳男子、たれ耳うさぎのバターと一緒に、2017年から、山梨と神奈川の県境にある藤野へ移住。古い一軒家を少しずつ自分たちで改装しながら暮らしている。kazoku-magazine.com

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