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ミツバチにもらうもの【親子ではじめるエシカル暮らし・27】

ミツバチにもらうもの【親子ではじめるエシカル暮らし・27】

食卓で欠かせないもののひとつ。それは、蜂蜜です。

パンとヨーグルトを食べるのが定番の我が家の朝食では、蜂蜜はなくてはならない存在。とくに4歳の息子は「はちみつは〜? はちみつかけて〜」と、毎日うるさいくらいで、我が家のプーさんと呼んでいます。

疲れた時は紅茶やハーブティーにいれたり、果物を漬けたり、時にはお菓子作りに使ったりと、使用頻度が高いので、普段使いの蜂蜜は生活クラブの純粋蜂蜜を大瓶で購入しています。長野県で養蜂を続けてきた会社で生産している国産蜂蜜とトレーサビリティ(商品の生産段階から消費段階までの流通経路のことを言います)が徹底された輸入蜂蜜は、クセがなく何にでも使え美味しい上に、値段もお手頃。日々安心して食べられます。

量り売りのお店で購入した非加熱、無農薬のピュアハニーは、爽やかな柑橘の香りが鼻にぬけて「レモンのにおい〜!」と娘の大好物に。

ちょっと鼻が垂れてきたり喉が痛い時はニュージーランドのマヌカの木から採れるマヌカハニー。ものすごいコクだし、高価だけれど、初期の体調不良に効果テキメン。(表記されているMGOという数値が高いほど栄養価も高く、お値段も上がっていきます…)

と、このようにさまざまな場面で味覚の面でも体調の面でも支えてくれている蜂蜜ですが、近年続いているミツバチ減少の危機について、知っているようで深く知らないなあ…と、子どもと読める本を購入してみました。

「ミツバチの本」シャーロット・ミルナー作・絵 (合同出版)

当たり前の話ですが、ミツバチがいなければ蜂蜜は手に入らないし、それどころかほとんどの作物は地球から消えてしまうのですよ…ということを含めたミツバチの世界の話が、小さい子にもわかりやすく、大人のわたしも知れる本。

いかにミツバチが働き者で、可愛らしくて、ものすごいコミュニケーション方法を持っていて、決して危険ではないということが、この本を通してよくわかり「へええ〜〜〜!!」と思わず感嘆の声をあげたくなりました。

ミツバチは一億年も前、恐竜が生きていた頃から地球を飛び回っていた。そしてミツバチがいたからこそ、あらゆる生物が地球で生きることができた。そんなミツバチがこの数十年で急速に減り危機に瀕している。ミツバチの暮らせる野花や草が育つ場所が減っていること、農薬使用の増加、気候の急変といった、わたしたちの暮らしの変化がミツバチに大きな影響を与えていると思うと、気持ちが震えます。

この本の最後にはミツバチのためにできることが書いてありました。

それは庭や、庭がなければプランターに、ミツバチの好きな花をたくさん植えること。そしてその花を薬品を使わず育てること。

刺すと針ごとお腹もちぎれてしまう(つまり死ぬ)ミツバチは、滅多なことがないかぎり刺すことはなく、ただコロニー(一匹の女王蜂を中心に集団で生きているミツバチの群れのこと)のために蜜を集めたいだけ。ちっとも怖い存在ではないのです。

春がやってきます。ミツバチが好きだという花や草をたくさん植えながら、ミツバチのこと、この世界の問題とわたしにできることを、もっともっと知っていきたいな、と思うのです。

中村 暁野

中村 暁野編集者、エッセイスト。

一年をかけてひとつの家族を取材する、家族と一年誌「家族」編集長。家族にまつわるエッセイやコラムの執筆も手がける。夫と9歳女子、2歳男子、たれ耳うさぎのバターと一緒に、2017年から、山梨と神奈川の県境にある藤野へ移住。古い一軒家を少しずつ自分たちで改装しながら暮らしている。kazoku-magazine.com

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