
編集部の取材エピソード 「ワークショップ、やりたくない!」と子どもに言われたときは?
夏のワークショップ特集、いかがでしたか?
今回取材をしてみて、いろんなジャンルで未就学児向けのワークショップがたくさん開催されていることを改めて感じました。「小さいうちにいろんなことを体験させたい」「単発のことが多いから習い事より気楽」など、ニーズが高まっているようです。
なかでも、プログラミングのワークショップは小学生のプログラミング・ブームを受けて、未就学児向けのものも最近急に増え始めたようです。
せっかく特集を担当したのだし、ちょうど息子が年長だし、プログラミングを体験させてみよう! と足立区のギャラクシティで開催されていた、プログラミング・ワークショップに私も参加してきました。
結果は……、この記事のタイトル通りでした……。
親がいくら「これがいい!」と思っても、子どもが夢中になってくれるとは限りませんね。
スタートしてから、席を離れるまで




今は嫌いと言っている子が、急に夢中になることも
ほかの子どもたちが、プログラミングに夢中になっているそばで、そそくさと会場を離れた私たち親子。こういうこともあるさ、とアタマでは理解していましたが、「せっかく時間をとって来たのに」「もう少し続けたら面白くなったんじゃないか」などと、まだ未練たっぷりの母。
ちょうどそのとき、今回、ワークショップ特集で取材をさせていただいたNPO法人CANVASの石戸奈々子さんにばったりお会いしました。こちらのプログラミング・ワークショップに協力をされていたのだそう。ちょっと気まずさを感じながら「息子が合わなかったみたいで、早めに退場しちゃいました」という私に、石戸さんは「あら、全然気にすることないですよ! お子さんのタイプで合う合わないはありますよ」とニコニコ顔。「いまは『嫌い』、って言ってる子がある年齢で急に興味を持つことだってあるんですよ。だから、今日イヤだったからといって合わないって決めつけることもないですよ」との言葉。
「プログラミングじゃなくても、外遊びとか、いま、お子さんが楽しいことをするのがいいと思いますよ」というアドバイスに胸がスーッと軽くなりました。
「楽しそうだから」「いろいろ体験させてあげたい」と、いろんなワークショップの場に行くことは、悪いことではないはず。でも、もし、子どもが体験してみて「イヤ!」となったら。そのときに、「どうして?」「せっかく……」とこだわらず、「そっか、いまはやりたくないのね」と潔く気持ちを切り替えることも必要なのかもしれません。
