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動物たちに愛される、たしろちさとさんの世界
2016.11.08

編集部の取材エピソード 動物たちに愛される、たしろちさとさんの世界

今月の「mama’s STORY」は、たしろちさとさんの「あるひ オレが ねていたら」

(C) たしろ ちさと
(C) たしろ ちさと

ひとりの生活を謳歌していた犬のブルくんのところに、ある日やってきたことり。
ブルくんの頭のうえで歌をうたっては、ちょっかいを出す。
それをうるさく感じていたブルくんですが、ことりが来なくなると、それはそれで気になってしまって……という、淡い恋のようなおはなしです。

作者のたしろちさとさんには、たくさんの著作がありますが、動物が出てくるお話が多くて。今回も、ぜひ動物を描いていただきたい!というところから作品がスタートしました。

動物が大好きだというたしろさん。子どものころから、よく家族で動物園に行っては動物たちを観察していたそうです。

なかでも大好きなのが「カバ」。

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そういえば、と思い出した絵本に『ぼく うまれるよ』というたしろさんの作品があります。

カバの子どもが生まれるところを描いているのですが、カバって水中で出産するんだ、とか、水中で赤ちゃんにおっぱいをあげるんだ、とか、大人が読んでも発見がいっぱいの絵本。カバのおかあさんがおなかの赤ちゃんに「出ておいで」と呼びかける、神秘的で愛情あふれるシーンにも心を動かされます。そして、そのカバの形。まるくてどっしりしたカバの曲線がとても美しいのです。カバを観察しつくしたたしろさんだからの絵本なんだな、と「カバがいちばん好き」という言葉をうかがって、納得しました。

たしろさんの絵本でもう1冊気になっていたのが『だんごむしのおうち』という科学絵本。澤口たまみさんのおはなしにたしろさんが絵を描かれています。

ちいさな女の子が、だんごむしと遊んでいる話ですが、まるまらないだんごむしがでてきたり(ワラジムシというのです)丸まっていただんごむしがそっと広がって歩き出すようすなど、親子で「そうそう。わかるわかる!」と話がはずむリアルなシーンばかり。そのなかにだんごむしの赤ちゃんが生まれてくるシーンがあるのですが、それは初めて見たので興味津々でした。

この絵本の絵を描くために、だんごむしをおうちで飼っていたたしろさん。赤ちゃんのシーンは、これまで見たことがなかったのでどう描こうか悩まれていたそうですが、ちょうどそのとき、実際にだんごむしの赤ちゃんが生まれて、そのシーンに立ち会えたのだとか。すごい偶然。

動物たちの生き生きとした姿を描くたしろさんは、動物たちから(たんごむしからも!)愛されているんだなあと実感しました。

ほかにも「5人のすてきなねずみ」シリーズや世界7か国語に翻訳されている『ぼくはカメレオン』にも動物たちがたくさん登場します。ぜひ、読んでみてくださいね。