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子どもと読む絵本「こうなったら しょうがない。」とやきいもをする動物たち

2016.11.07

こんにちは、ハナコママのmama’s STORY 担当の宮本です。こちらのページでは、自分が読んでみて気になった絵本や、読み聞かせて子どもに好評だった作品をご紹介していきます。

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自分で子育てするまで、子どもはいつもニコニコ笑っているイメージを持っていたのですが、実際には子どもってそんなにいつでも笑っているわけではないですね。自分の子どもや保育園の子どもを見てみても、たいていは「真顔」。

でも、子どもが目の前のことに真剣になっている顔や態度を見ると安心します。やりたいことに正直、というのか。見られ方を気にしていないというのか。小さな女の子が、おにぎりをつかんで、わしゃわしゃほおばっていたりすると、にっこり微笑まれるよりも、心をつかまれます。

『やきいもするぞ』を読むたびに、そんな、子どもたちの持つ「正直な感覚」のことを思い出します。

「もりは おちばだらけで、
はたけは おいもだらけ。
こうなったら しょうがない。
やきいもするぞ エイエイオー」

と、森の動物たちが叫んでいる。

かわいい小動物の代表格、リスとウサギも、にこりともせず、どちらかというとキリッと鋭い表情です。

どうして「おいもだらけ」から「こうなったら しょうがない」に展開するのか。

「別に、しょうがなくはないだろう」と毎回突っ込みを入れたくなりますが、「では、やきいもでもしましょうか?」のような柔らかさのない「せっぱつまった勢い」は、親がどんなに「あとでにしよう」と提案しても「いま食べたい!」「いま遊びたい!」と、思い立ったら「いまやるしかない!」と言い出して聞かない、うちの子どもを見ているよう。

やきいものために、落ち葉を山のようにあつめ、谷のようにふかく穴を掘ってイモを掘り出す、労力を惜しまない動物たち。そうして、やきいも大会を満喫したら、次はおなら大会。そこでも茶化さず、恥じらいも見せず、全力でおならをするようすがまた、子どもみたいでいいなあと思います。

だから、子どもとも波長が合うんじゃないかと思います。この本を読むと、ニヤニヤ、ゲラゲラ笑う息子は、おそらくこの絵本の世界に簡単に入り込めるんだろうなと思います。


『やきいもするぞ』
作・おくはらゆめ
ゴブリン書房 1400円(税別)

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