
編集部の取材エピソード 子どもにいじられるペットの気持ち
今月の「mama’s STORY」は、高畠那生さんの「ホントはめいわく」。
飼い主の男の子が無邪気に耳を引っ張ったり抱きついてきたり。ホントはめいわくだけど、じっと耐えてる犬の表情が秀逸です。

作者の高畠那生さんは、いま注目の若手絵本作家のひとり。どの作品にも共通するのが、ちょっと変化球の笑い。
『チーター大セール』(絵本館)では、チーターの「カラダのもよう」をお客に売ることになったり、『だるまだ!』(好学社)では、空から海から、無数のダルマが押し寄せるようにやってきたり。絵本でなければ表現できないような、思いもよらない展開にワクワクします。きれいにお話が収束するように見えて、ラストで「あれ?」ってなる作品も多いです。本当に最後の最後まで油断なりません!
今回の「ホントはめいわく」、編集部でも「これ、わかる~!」と話題になりました。
編集長も「ウチの猫も、息子が触ると表情をゼロにして耐えてる」と。大人が同じことをしたらきっと嫌がるだろうに、ペットたちはえらいものです。
私はペットは飼っていないのですが、この表情、なんか見覚えがあるなあと思って。考えていたら、ご近所の赤ちゃんをウチで預かったときに、赤ちゃんに顔を叩かれたり耳を引っ張られても、目を細めてじっと固まっていた息子の姿を思い出しました。