
おでかけニュース【レポート】 崩れても泣かない。緊張感のあるワークショップ

フランスの造形ブロック「KAPLA ® (カプラ)ブロック」を知っていますか? すべて同じサイズの板状のブロックで、これを積んだり並べたりしながら組み上げて遊びます。シンプルなのに奥深く、2016年の知育学習玩具大賞にも選ばれるようなおもちゃなんです。
息子の保育園にあるので存在は知っていましたが、いつも、崩れないように高く積み上げて遊ぶ、というイメージでした。でも遊び方によっては、大きな建物や動物など、いろんな形を作ることができるのだそう。それは楽しそう!
「KAPLA ® ブロック」の作品を楽しめる造形教室がある、ということで、年長の息子が参加。それを取材しました。
最初から集中力を発揮する子どもたち
カプラジャパンが運営している造形教室「アトリエ Kids アニマシオン」は、年中児から小学6年生までが参加できるというもの。教室内でグループ分けがされ、近い年齢の子どもと一緒に作品を作ります。
参加した日は、年長さんが多く、そのほかに年中さん、小学生も参加していました。
最初にKAPLA公認インストラクターの志賀嶺司さんからKAPLA ® ブロックの扱い方の基本を教えてもらいます。

いよいよ作品作りのスタートです。それぞれの子どもたちに、置きかたや高さについて課題が与えられます。



私は取材で特別に許可をいただき、間近で子どもたちのようすを見ましたが、基本的には親の見学や撮影は、お断りしているそうです。最初は「いつでも見学できないのは残念!」と思ったのですが、参加してみると、それも納得。作品作りには相当な集中力が必要です。子どもたちの真剣なようすに、私も声をかける気になれず、できるだけ存在を消していました。
子どもたちは、「倒さないように」という意識も強かったようで、かなり接近して作業しつつも慎重に動いていました。けっこうな高さからガッシャーンと崩れるアクシデントもありましたが、わざとでないのがわかっているからか、泣いたり怒ったりせずに黙々とやり直す姿が。年長さんなのに行動がオトナ! その場の緊張感のある空気がそうさせるのかもしれません。
チームでひとつの作品を作る良さ
それぞれが自分の「塔」を作ったら、今度はそれを志賀さんの指導を受けながら変化させていきます。ここから少しずつチームプレーに。ブロックを取って渡してあげたり、誰かが作っているときはほかの子は、じっと見守ったり。当日初めて会った子どもたちですが、「自分たちの作品を作る」ために少しずつ連帯感が生まれている感じがします。

カラーのKAPLA ® (カプラ)ブロックを使ったり、縦に積むだけでなく、横に伸ばしたり複雑に組み合わせたり。いろんな技を使って、気づけば子どもの背よりも高い大作に!

作品の具体的なアイディアや作り方を子どもに教えてもらえたらいいな、と思って参加させましたが、それ以上に、集中力やチームワークが身につくような体験ができたように思いました。
息子は大量のKAPLA ® ブロックがある(しかもカラフルなものも!)、ということ自体も驚きだったようで、また作りたいと言っていました。
今回参加した造形教室「アトリエ Kids アニマシオン」の開催は月に2回ほど。今後の開催予定はウェブサイトから確認できます。
Centré KAPLA TOKYO
住所:東京都文京区小石川5-24-21-101 カプラジャパン内
http://www.kapla.co.jp/atelier/
※「KAPLA」「カプラ」は登録商標です