編集部の取材エピソード プリンのカップをポコンと抜くような、ラクなお産って?
自分のことを振り返ってみても、子どもが012歳のころに2人目のことを考える余裕なんてゼロ。『まだまだ子育て大変だけど…2人目を考えるなら!』と、言われてもピンとこなかった人が多かったかも。
とはいえ、ひと昔前なら自然妊娠がだめならあきらめるのがふつうだったけれど、体外受精や人工授精が一般的な選択肢になりつつあるなかで、着実に進めるにはやはり年齢が大事なんですよね。
「自然に妊娠することにこだわっているうちに年をとって着床率が悪くなり、負担が大きくなる」という宋美玄先生の言葉がリアルに響いた取材でした。
ところで、宋先生は二度の出産を経験。2人目のときは“ガスケアプローチ”というフランスの女医さんが考案したメソッドにならって産み、「プリンのカップをポコンと抜くようなラクなお産だった」ことは、ご自身のブログなどでも紹介されています。
簡単にいうと、呼吸と姿勢を整えることで、子宮や膀胱などを支える骨盤底筋群に負担をかけずに産むことができるというもの。通常のお産では産めば産むほど尿もれなどのトラブルが起こりやすくなるけれど、骨盤底筋群にダメージがないので産後の回復もスムーズで、育児の質があがるというメリットも。先生自身、二度目の出産後のほうがすこぶる快調だったそうです。
出産にかかわらず、女性はふだんの生活のなかでも骨盤底筋群に負担をかけないようにしておくことが大事。たとえば、椅子に座るときの姿勢は、
1.深く腰かけて背中はまっすぐ伸ばす。
2.足はペタンと床につけて、脚と背中の角度は90度以内に。
「毎日数分、骨盤を鍛えるエクササイズをするよりも、仕事中にこの姿勢を意識するほうがずっと効果的です」と宋先生。
ちなみに、便秘のときにいきむのも骨盤底筋群を傷める原因になるので注意。便座に座って床に足をつけ、前かがみになってスーッと背中を伸ばす(直腸と肛門をまっすぐにするイメージ)と出しやすくなるようです。
詳しく知りたいときは、ガスケアプローチのメソッドを学べる講座があるのでチェックしてみて。妊婦さん以外の一般クラスもあります。
http://www.gasquet-japon.com
※本記事はこちらから読めます。