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中学受験を決心させた、私学のいいところ8つ【我が家3児の受験事情・2】
2017.01.25 by 佐貫 香子 佐貫 香子

中学・高校受験エッセイ2 中学受験を決心させた、私学のいいところ8つ【我が家3児の受験事情・2】

我が家3児の受験事情・2

3人のお子さんの中学・高校受験を経験したライター、佐貫香子さんの受験エッセイ。今回から本編です。そもそもなんで「中学受験」をさせようと思ったのか。

そもそもなぜ中学受験?

中学受験をさせる(=私立中高一貫校に入れる)利点は?と問われれば、まずは「高校受験をしなくていいから」と答える人が多いのではないでしょうか。

多感な時期を辛い受験勉強で過ごすことなく、部活や友だちなど好きなことに打ち込める。小学校時代に受験勉強をさせるのは酷かもしれないけれど、さっさと済ませておいて後で楽したほうがいい。確かにそれもあります。でも私立中高一貫校(以下私学)のよさはそれだけではありません。

見れば見るほど、私学がよく見えてくる!?

教育系のメディアの仕事を長くしていた私、学校を取材する機会がたくさんありました。

「先進的な学校」と聞いて取材に行くと、私学の場合は「おお!すごい!」と思うことが多かったのですが、公立校はそれに比べるとどうしても見劣りがしてしまう。「え、先進事例でこの程度?」と思うことが正直多かったのです。

まず、施設設備。圧倒的に私学のほうが新しくてキレイ。施設の充実度は私学にとって人気を左右する=経営にも関わる重要項目なので、お金をかけてしまうのは当然といえば当然。予算が限られている公立と比較するのはフェアでないかもしれませんが、第一印象で大きく差が出てしまいます。

授業の充実度も違います。私学の授業はカリキュラムがよく練られていて教材も内容が濃い。タブレットパソコンなどのICT機器も早くから導入。観劇やコンサートなど文化活動に参加する機会が多く、キャリア教育など課外授業も充実。任意参加ですが海外研修もあります。放課後や夏休みに受験指導もしてくれるので、塾に行かなくてもどこかしら大学には行けそう。

見れば見るほど、私学のほうがよく見えてきます。

本当は公立にも私立にも、それぞれ良い面悪い面があったのだと思いますが、一度、公立=劣、私立=優、という印象を持ってしまったせいか、すべてをそういう目で見るように。最初は「私学もありかもね」だったのが、いつしか「うちの子は絶対私学に行かせる!」になっていました。

子どもを受験させると決めてから、仕事ではなくいろいろな学校を見学に行きました。

私学のよさをまとめてみると

よいところしか見せないからだとは思いますが、見学した学校は、教育方針、施設、授業、生徒たちの様子、どれをとっても素晴らしく、どの学校に決めればいいかわからなくなります。

私学がすばらしいなと思う理由の一番は、どこの学校にも、創設者から代々受け継がれた「建学の精神」や明確な教育目標があること。そこには、たとえば「理想の女子教育を実現したい」といった創設者の想いが込められていて、生徒たちも保護者達もそれを誇りに思っている、それが学校としての連帯感やブランド力の核となっていること。教師も「この学校が大好きだから来ました!」という卒業生が多く、そのおかげで校風が保たれているのだなと感じます。ただしそれはよいことばかりではなく、その輪に入れなかったら居心地が悪く、悲惨な6年間に。学校選びのときに、多くの保護者が「偏差値よりも子どもに合っているかどうか」を重視するのもそこに理由があります。

もう一つ、私学に行かせる利点は、6年間の一貫教育ということ。多くの学校では独自のカリキュラムを作っていて、先取り学習で高3までの内容を高校2年までに終わらせ、高3では受験勉強に専念させます。放課後や夏休みに大学受験向けの補習をしてくれる学校も多いので(有料・無料のところあり)、大学をゴールとするなら効率的。公立校と違って先生の転勤は少ないので、6年間通して子ども達の成長を見守ってくれ、安心感があるのもいいところ。

私学のよさをざっと整理すると、

1)建学の精神、教育理念がある
2)長年にわたって培われた校風がある
3)連帯感があり安心できる環境
4)美しく最新の施設設備が整っている
5)授業の内容が濃い
6)文化体験など課外活動も充実
7)高校受験を(大学附属校なら大学受験も)しなくていい
8)先取り学習や補習で大学進学準備に有利

こんなところでしょうか。

この状況は、わが子が受験した約10年前も今もさほど変わっていないと思います。

ただし、これらは親から見た感想。私が感銘した教育理念も、充実した授業も、中2で私学を自主退学した長男にとっては嫌で仕方がなかったよう。美しい施設も海外研修も彼にとってはどうでもよく、地元の友達と遊べる公立校のほうを結局は選んだのです。公立の中高に進んだ次男も、毎日とても楽しく学校に通っています。

彼らを見て感じた公立校の利点も挙げておきましょう。

1)小学校からの友達とずっとつながっていられる
2)(中学は)給食がある(働くママにはとてもありがたい)
3)お金があまりかからない(私学は年間100万円前後かかる)
4)家から徒歩圏内で近い(私学は電車通学で1時間前後かかる人が多いのでは?)

要は、その子にとってよい学校かどうかが大事ということ。中学受験にトライするとしても、そのことは忘れてはいけないと思います。

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佐貫 香子

佐貫 香子ライター

3児の母。1人目(長女)は私立中高一貫校~私立大学へ。2人目(長男)は、私立中高一貫校を中退、公立中学に転校~公立高校~専門学校へ。3人目(次男)は、公立中学~公立高校に在学中。おとなしく優等生の長女、荒れ放題の自由人の長男、バランス型の次男を育てた経験から「教育に正解なし」を実感する今日この頃。

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