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中学受験をさせたい親が、まずしなくてはいけないこと【我が家3児の受験事情・3】
2017.02.08 by 佐貫 香子 佐貫 香子

中学・高校受験エッセイ3 中学受験をさせたい親が、まずしなくてはいけないこと【我が家3児の受験事情・3】

我が家3児の受験事情・3

避けてとおれない塾探し

この原稿がアップされる頃には、今年の中学受験もほぼ一段落していることでしょう。

長引く景気の低迷によって2010年以降、減少の一途をたどっていた中学受験率、昨年は首都圏で18.9%と微増に転じました。今年は横ばいか微増との予測がある塾から発表されていましたが、2020年の大学入試改革に対する危機感も、中学受験人気に拍車をかけそう。

さて、中学受験をさせると決めたら、親が一番にしなければならないのは塾探しです。

塾の新年度は2月がスタート。2月に中学受験が終わって6年生がごっそり抜けたあとに、新入生が入ってくるというわけです。

私の子どもが中学受験をしたのはかれこれ10年前。その頃は受験塾は、小学校5年(厳密に言うと小4の2月)からのスタートが一般的でした。

でも、今は小4、つまり小3の2月からが一般的のようす。

「え~、こんなに早くから?」と思う方もいるかもしれませんが、「超難関校を目指すならそれでも遅いくらい」と言う親御さんもいます。「では、そこそこのレベルの学校でいいのなら、そんな早くから行かなくていいのでは?」そう思いますよね。でも、そうとは言い切れないのです。塾のカリキュラムを見るとその理由がわかります。

多くの塾の授業は、小4から始まって最終の受験を頂点としたスパイラル(らせん)状に組み立てられています。つまり、同じ内容を難易度の低いものから高いものへとぐるぐるスパイラル状に繰り返し学ぶようになっているのです。

4年生からスタートすれば簡単なところから始められますが、5年生からスタートするとスパイラルの途中なので若干難しいところからのスタートになります。繰り返しの回数も減るので、余裕をもって学びたいのなら小4からスタートした方がいいということになります。でも、小学生の子どもにとって3年間の受験勉強は長すぎると思う人もいるでしょう。お子さんによっては、小5から始めて短期決戦するほうがいいかもしれません。

入塾するまでの流れは?

ところで塾はどうやって選べばいいのでしょうか。わが家の場合、小4の2月前後になると、どこでリストを入手したのか、塾から「入塾テストのご案内」なるDMが舞い込むようになりました。まずは塾で体験授業を受け、入塾テストに合格したら塾に入れるというわけです。

「必ず入塾しなければならないわけでなし、タダでわが子の成績レベルを知ることができるなら受けさせてみるか」

きっと多くの親が同じことを思うのでしょう。私もそう思って駅前のある大手塾に出かけました。

子どもが体験授業や簡単なテストを受けている間、親は塾講師から、中学受験事情や、中高一貫教育の利点、大学受験は今後どうなるか、などについてレクチャーを受けます。

「公立校にのんびり通っていたのでは大学受験で苦労することになる」と危機感を持ったこと、「塾=金儲け、暗記や詰め込み」という先入観が消え、「自分で考える力をつける=地頭を良くするのが中学受験塾の勉強なんだ」といたく納得させられたことは覚えています。

なにより、塾講師の教育に対する熱意にえらく心を打たれました(もしかしたら、プチ洗脳だったのかもしれませんが、後にわが子も「中学受験塾で学んだことは高校になっても役立った」と言っていたから、やっぱり塾には塾の良さが確かにあるのだと思います)。

さて、一方の子どもはというと、「学校より楽しい」と、塾の授業がえらく気に入ったようす。おそらくほぼ全員合格するのでは、と思われる入塾試験にパスしたのにも自尊心をくすぐられ、気を良くしたみたい。

月々の授業料もそれほど高くないし(その後、毎月の授業料以外にもいろいろ費用がかかることがわかるのですが)、子どもが楽しいのならまあいいか、とその場で入塾を決めてしまいました(後に取材で出会ったママたちも、塾は違えど入塾の経緯は似たようなものでした)。

わが家の場合は、たまたま届いたDMをきっかけに塾を選んでしまいましたが、塾には集団型、少人数型、個別指導型、大手塾、小規模塾などいろいろなタイプがありますし、塾ごとに教育に対するポリシーも大きく違います。ゆめゆめ、「家から近い」だけでは選ばないこと。また、「御三家〇名合格」などの合格実績にも惑わされないこと(一部の優秀な子が何校も合格している場合あり)。

次回は、塾の選び方についてお話しします。

佐貫 香子

佐貫 香子ライター

3児の母。1人目(長女)は私立中高一貫校~私立大学へ。2人目(長男)は、私立中高一貫校を中退、公立中学に転校~公立高校~専門学校へ。3人目(次男)は、公立中学~公立高校に在学中。おとなしく優等生の長女、荒れ放題の自由人の長男、バランス型の次男を育てた経験から「教育に正解なし」を実感する今日この頃。

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