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子どもによって通わせる塾を変えた理由【我が家3児の受験事情・4】
2017.02.22 by 佐貫 香子 佐貫 香子

中学・高校受験エッセイ4 子どもによって通わせる塾を変えた理由【我が家3児の受験事情・4】

我が家3児の受験事情・4

塾にも合う合わないがある

中学受験をするなら、学校選びも大事ですが、塾選びもかなり大事です。小さな子どもが自分の意思で勉強を続けて合格を勝ち取るなんて大変なこと。優れた指導者が導いてくれなければ最後まで走りきれないからです。

何を基準に選べばいいかといえば、“子どもに合っているかどうか”なのですが、行かせてみなければ、どこが合っているかもわからないもの。今は集団型、少人数型、個別指導型と塾のスタイルもさまざまなので余計悩むと思います。

長女の場合は選択肢が少なかったので、あまり迷うこともなく、集団塾に行かせました。集団塾の一番の特徴は、クラスも席順も成績順ということ。つまり、A~CまでクラスがあるとしたらAが一番成績がよいクラス。席順が一番前の左端の子がそのクラスの1番の子、最後列右端の子がそのクラスのビリの子となります。

順位は毎月のテストでころころ変わるので、子どもにとってはかなりのプレッシャー。ぎりぎりAクラスの最後尾にいた子が次のテストでBクラスに落ちたりなんかしたら、ショックで立ち直れないという話も聞きます(もちろん全く気にしない子もいますが)。クラスを落とさないために家庭教師をつけるという人もいました。そこまできたらちょっとやりすぎじゃない?と思いますが、その渦中にいたら案外気づかないのかもしれません。

3年後、長男の受験のときには、1グループ5~6人の少人数指導を謳う塾がちらほらと登場するようになりました。やはり、わずか10歳の子どもに下剋上の苦しみを味あわせるのは酷と思う人が私以外にもたくさんいたのでしょうか。当時、「ゆとり教育」によって打たれ弱い子が増えたというニュースをよく聞いたものですが、それと少人数指導塾が増えたこととは無関係ではないと思います。

その後、さらに、先生一人に対し生徒1~2人の個別指導塾も増えてきました。もちろん集団指導塾より授業料は高くなるのですが家庭教師と比べると格段に安い。なにより、集団と違って子ども一人ひとりのペースに合わせて授業が進むのがいいところです。受験をしなくても、日々の授業の補習目的で通う子も多いです。うちの次男の場合がまさにそうでした。

集団塾、少人数指導、個別指導塾についてざっと説明しましたがそれぞれによさはあると思います。

集団指導塾って競争が厳しそうで嫌、と思う人もいるかもしれませんが、競争が緊張感を生み、モチベーションアップにつながるという考え方もあります。ある塾の専門家に聞くと、少人数指導や個別指導に押され、人気低下の一途をたどっていた集団塾が、一昨年あたりから人気復活し始めたのだとか。「個人塾でのんびり学んでいたのでは伸びない子もいる」「多少の競争は必要」というのが理由だそう。

保育園児だったときは塾通いを「かわいそう」と思っていたけれど

わが子の場合を整理すると、長女は集団塾(ただし後に転塾)、長男は少人数指導塾に通わせました。

次男は、中学受験はしませんでしたが、中学に入ってから英語で完全に落ちこぼれてしまい、本人の希望で個別指導塾に行かせ、英語と数学だけ塾で勉強させました。

個別指導塾は、実は長女もお世話になりました。私学に入った後、授業についていけなくて塾に通わざるを得なくなったのです。私学なら補習や受験指導をしっかりしてくれるので塾に行かなくて済んで安上がり、と思っていましたが、そうとばかりは言えないことをわが子が証明してくれました(トホホ…)。

子どもがまだ保育園児だったときは、夜遅くまで塾に通う子どもたちを見て「かわいそう」と思っていました。でも、いざ自分の子ども達が通うようになると塾の良さも見えてきます。勉強が死ぬほど嫌いだった長男でさえも、塾は楽しく通っていました。

なにが塾の良さなのでしょうか。私の印象で勝手にランキングすると、
1)友達ができること
2)塾の先生がほめ上手・教え上手なので勉強が面白いと思える
3)学校のように叱られることが少なく(塾の先生にとって子どもはお客様なので)のびのびできる

こんなところではないでしょうか。

でも、長女の場合は、あまりにも競争をあおる塾のやり方に賛同できなくて途中から個人経営の小さな塾に転塾しました。子どもに合わないと思えば、転塾もやむなしと思います。

佐貫 香子

佐貫 香子ライター

3児の母。1人目(長女)は私立中高一貫校~私立大学へ。2人目(長男)は、私立中高一貫校を中退、公立中学に転校~公立高校~専門学校へ。3人目(次男)は、公立中学~公立高校に在学中。おとなしく優等生の長女、荒れ放題の自由人の長男、バランス型の次男を育てた経験から「教育に正解なし」を実感する今日この頃。

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