おしゃれママの「数珠つなぎ」連載 ほぼ日、あーちんのママ。「SAC about cookies」の桜林直子さんの子育て
ブランドプレスやスタイリスト、ディレクターにヘアメイクなど…、キラキラとした世界で働くママたち。いま、instagramなどSNSでも注目を集めています。
そんな働くママのリアルな日常を、写真とともに一挙公開、さらにお友達のステキママを紹介していただく、というリレー形式の連載です。
今回は、株式会社シロアナ代表、翠川裕美さんのご紹介で、クッキー屋さん「SAC about cookies」の経営や飲食コンサルも手掛ける桜林直子さん。ほぼ日の連載をはじめイラストレーターとして大注目の現役中学生、あーちんのママさんです。「ママとして大先輩の桜林さん。仕事にも子育てに対しても深い考え方をお持ちで、とても尊敬しています」(翠川さん)。
#12 SAC about cookies 桜林直子さんの1日
“子どもは親とは別人格のひとりの人”として考え、家族というチームの一員として、小さい頃から少しずつ役割を増やしてきたという桜林さん。まるで姉妹のような仲良し母娘の日常や、子どもの好きを見つけて伸ばすコツも必見です!
ある日のスケジュール
6:30 起床、お弁当作り
7:00 こどもを起こし、朝ごはんをつくる
8:00 洗濯など家事
9:00 自宅で事務作業
10:00 銀行など外での用事をすませる
12:00 ランチをしながら打ち合わせをすることも
14:00 お店(クッキー屋)で作業、スタッフと打ち合わせ
17:00 事務所で仕事
19:00 買いものをして帰宅 夕飯をつくる
20:00 夕飯
21:00 近所のジムで運動
22:30 お風呂、お弁当の仕込みなど家事
24:00 リラックスタイム
24:30 就寝
聞いてみました!<おしゃれママQ&A>
Q1 子育てのモットーは?
「おとなになるのはこわくないよ」と、おとなに憧れるように、おとながまず楽しんでいる姿を見せること。「こども」として見ないで、おとなになるまでの道をつくっているつもりでいます。
親とは別人格のひとりの人として、この人はどんな人なんだろうと関心を持ってよく見るようにしています。こどもが、親の考えが自分の考えだと思わないように、いつも自分の頭で考えて、どう思ったかを言えるようにクセ付けるようにしています。(これは、「ひとのせいにするな」というキビシイ面もあります)
Q2 家事と子育ての両立のコツってある?
こどももチームの一員として家事に参加してもらうように、小さいころからすこしずつ役割を増やしています。できたことはベタ褒めして調子にのせて(笑)、上手になっていくのを見るのも楽しいです。娘は料理が好きなようだったので、まかせていたらいろいろ作ってくれるようになりました。
あと、私は思いっきり手を抜きます。やるときはやる、サボるときはサボります。
Q3 子どもの好きを伸ばすコツを教えて!
とにかく褒めたおします。ほっといても夢中になることはなんだろうとよく見ていました。その得意なことを活かせる場所や、親以外に褒めてくれるおとなを探して居場所を作ることを意識しました。
あーちんは、運よくほぼ日さんで連載をさせていただくことになりましたが、それも、絵画教室ではなく彼女と目が合う場所を探した結果でした。
Q4 最近子どもの成長を感じたエピソードを教えて!
中学2年生なのですが、ぐんぐん身長が伸びていて(現在164cmくらい)横に並ぶたびにおどろきます。また、仕事についてのインタビューを受けたときにどんな仕事がしたいか聞くと「人に喜んでもらえれば、手段はなんでもいいです」と答えていたことに感心しました。
Q5 子育てで今困っていることは?
困っていることは特にありませんが、中学校から私立の学校に通うようになったので、がんばって学費を稼いでいます。シングルマザーなことで、お金がないから選択できないということがないようにしたいと思っています。
Q6 子育てと仕事の両立で悩んでいることは?
小学校に入ると、夏休みが長くて(40日)わたしは会社員だったので夏休みは数日しかなく、こどもがかなりヒマそうでした。このまま6年間はマズイと思って、夏休みに一緒に遊びたかったので、会社を辞めて自営業になりました。
Q7 子連れ旅のおすすめはどこ?
わたしたち親子はくいしんぼうなので、おいしいごはんを食べるのが旅行のメインです。
香川に行って讃岐うどんを食べ歩き、猪熊弦一郎さんの美術館に行ったのはとてもよかったです。小学生さいごの旅行でフランスに行ったときも、とにかくおいしいものを食べて食べて、帰国してから食べたものをすべて絵に描いていました。それを夏休みの自由研究の宿題にしたあとで、シブヤパブリッシングさんでZINEにして販売されました。http://www.shibuyabooks.net/blogs/information/20150320-1.html
桜林さんの毎日をスナップでご紹介♪
娘が中学校になってから毎朝お弁当をつくっています。お弁当つくりは得意ではなくてつらいので、インスタグラムにあげることを日課にして、仕事のように自分に課して続けています。冬は起きるのもしんどいですが、ようやく慣れてきて、卵焼きを焼いてその日のコンディションがわかるようになってきました。
マヌカハニーの喉スプレー。体調と体力がすべてなので、風邪の予防には気をつけています。子どもにも使えて甘いので、お守りのように持ち歩いています。
いっしょに遊んでくれるのも時間の問題なので、遊ぶときは全力で楽しみます。スケートでは運動が苦手なあーちんに尊敬されてうれしかったです。
子どもと一緒にクッキーをつくったら、クリエイティビティ全開で刺激を受けました。頭がやわらかいし吸収が早くて、負けてられぬと思いました。(写真はあーちん作)
あーちんのイラストを友人のパティスリーでギフトボックスにしました。本人もお店のかたもお客さんもよろこんでいて、なんてしあわせな仕事なんだとうれしかったです。
家では絵ばかり描いているけれど、部活で音楽をやっているあーちん。ギターもすぐに弾けるようになって感心しました。かっこいい。
青森のりんごをたくさんいただくので、まとめてソテーします。サンドイッチにしたりヨーグルトに入れたりと万能で、わが家で人気です。
なぜか好きで、見つけるとつい買ってしまいます。これは世田谷ものづくり学校のスノードーム美術館で買いました。並んでいるのをふと見るとゆるいキャラクターがなごみます。
気づいたら私と同じくらいの身長に。抱っこしようとしたら、甘えてるみたいになってしまいました 笑。
桜林直子さん
SAC about cookies 代表
“笑うように、踊るように、旅するように”がコンセプトのクッキー屋「SAC about cookies」を経営。オンラインショップは(http://sac-about-cookies.com)。
note (https://note.mu/sac_ring)、Twitter @sac_ring 、Instagram (https://www.instagram.com/sac_ring/?hl=ja)
娘さんは現役中学生のイラストレーターとして活躍する、あーちん。ほぼ日刊イトイ新聞「たべびと」 (http://www.1101.com/tabebito/index.html)、「くまお」(https://www.1101.com/kumao/)、note(https://note.mu/a_chin)
次回は、桜林さんからのご紹介で、アパレルPRと湯女子大学の学長を務める寒河江麻恵さんです。お楽しみに!