
「ここ、まだ汚れてるわよ」はNG。夫に「家事参加したい」と思わせるテクニック
愛妻家の代表に聞く! 夫に家事参加をさせるコツ
夫がなかなか家事参加をしてくれない、という悩みを持つママは多いもの。最近では、家事参加をしてくれる夫も増えていますが、なんだかうまくいかない、かえってイライラするなどのトラブルが起こることも。
そこで愛妻家協会事務局長である山名清隆さんに、夫に「家事参加したい」と自然に思わせるコツを伝授してもらいました。
家事参加が自然にできている夫としての意見

自然に家事参加ができている、という山名さん。そこには、奥さまのテクニックがあるようです……。
「皿洗いは100%私の仕事になっています。妻が上手だな、と思うのは、皿洗いを『やってよ!』『あなたのやる番でしょ』『やるって言ったよね?』と腹を立てながら言うことが絶対にないこと。そんな風に言われたら、半分やる気になっていたとしても、一気にやる気をなくしてしまうでしょう」。
同じことを頼むにも、ポイントとなるのは「言い方」。
「うちの妻は、必ず『お皿、洗ってくれると嬉しいな』『洗濯してくれると嬉しいな』と言います。こう言われると、自然と、喜んでもらうためにやろうと思える。この促しは、重要なポイントだと思います」。
夫は自分とは違う「動物」であるという認識を持つ
また、奥さまは山名さんに対して、次のような認識を持っているのだそうです。
「妻がよく言うのが、夫は自分とは違う動物や生き物なんだと思う、ということ。つまり、夫は、自分の思い通りに動かない生き物だという前提があるということです。夫に対して『きっと私の気持ちを分かってくれるだろう』という淡い期待を抱いてしまうと、そうならないときに落胆してしまう。最初から自分とは違う生き物なんだという前提を持つことで、それが回避できます。例えば、夫が家事を代わりにやってくれたとしても、『妻の日頃の苦労を理解してくれた』とは思わないほうがいいですね」。
「ここ、まだ汚れてるわよ」とは絶対に言わない
山名さんによれば、奥さんから褒められることも効果を感じているそうです。
「妻は、ささいなことでもすごく褒めます。例えば、皿洗いをすると『できましたね』『きれいになりましたね』ととても褒めてくれます。『ここ、まだ汚れてるわよ』とは絶対言わずに、自分で洗っています。基本的に“できてない”ことを前提に話をしているんだと思います。私もそのうちだんだんできるようになり、育てられました」。
長い目で「夫を育てる」という意識が大切。そして、ママたちにお願いしたいのは「我慢しないこと」。
「世の奥さんは『なんで自分ばっかり』と思っていても、『大変だけど頼めない』と、我慢しがちです。そのストレスをひとりでため込むと『頼んだとしても、どうせやってくれないんでしょ!』と怒りを爆発させるような、最悪の状態になってしまいます。そうなる前に、『苦しいときは苦しい』という素直な態度を出してほしい。そうすれば、自然と相手は手を差し伸べてくれるでしょう。我慢せずに自分の感情を素直に出して、夫に声をかけやすくするとうまくいくと思います」。
何気ない日々のやり取りのなかに「夫を家事参加させるコツ」があるようです。
(取材協力)
日本愛妻家協会 事務局長 山名清隆さん
http://www.aisaika.org/