
子どもの花粉症・2 耳鼻科の先生に聞いた、子どもの花粉症で注意したいこと
いち早く、対策を! 子どもの花粉症、年々増えています!
大人でもつらーい花粉症。最近では、花粉症の子どもも急増中で、しかも年々、低年齢化しているのだとか。鼻水をズルズルしがちな保育園児だからこそ、正しい知識と素早い対応を!
正しい知識を身につけて、子どもを花粉から守ろう!
「スギは樹齢が30年になると花粉を飛散させます。伐採されず樹齢30年を迎えたスギが、最近一気に増えたことで、花粉症を発症する人が急増していると予想されます」と話すのは、耳鼻咽喉科の田中伸明先生。
そのため花粉症の低年齢化が進み、2~3歳で花粉症と認定される子どもも。

もしも子どもが花粉症になったら? まず考えておきたいことを田中先生にうかがいました。
薬やグッズを上手に使う
残念ながら、花粉症は一度発症すると治ることは少ないですが(飛散量の少ない年に反応しないことはあり)、きちんと向き合うことで抑え込むことができます。
子どもも大人と同様、マスクやメガネで侵入を防いだり、花粉が飛散し出す前から薬を飲んで対応したり。
花粉症の治療も年々進化しているので、とにかく“辛い状態”をなくすことが重要です。
合併症にご注意!
花粉症を放置すると、中耳炎や副鼻腔炎などの感染症を併発したり、アレルギー性のぜんそくや口腔アレルギー症候群などに発展する恐れも。
また、花粉症の子はハウスダストなど通年性アレルギーを合併していることも多く、食物アレルギーなどから始まり次々とアレルギーを発症する「アレルギーマーチ」としても現れます。
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イラスト〇ノグチユミコ 編集・文〇吉田理栄子