すごいぞ!やさいーズ・18 実は逆効果!? 子どもを野菜嫌いにしてしまうフレーズ5つ
子どもが野菜を食べてくれない。多くのママに共通する悩みです。
「食べなさい!」「食べられるはず」と決めつける前に、子どもの好き嫌いについて、知っておくことも大切。
『すごいぞ!やさいーズ』(オレンジページ)という本から「野菜嫌いの克服テクニック」をご紹介します。
やってはいけない! 野菜嫌い克服法
親がよかれと思ってやっていることが逆効果になり、子どもの野菜嫌いを加速させることも!
やってはいけない、「5つの克服法」をご紹介します。
1.「食べるまで席を立ってはいけない」などと罰をつくる
食べ終わるまでじーっとそばで監視したり、席を立つのを許さない、と言ったり。しつけと思ってつい親は厳しくしてしまいがちですが、子どもは「この野菜のせいで怒られた」と、野菜とセットでいやな記憶を心に刻み、「見るのもいや!」というふうに嫌いな気持ちがエスカレートしてしまうことも。食卓が苦痛な環境にならないように注意したいですね。
2.「食べないと病気になるよ」と脅す
野菜の栄養価を伝えたいあまりに、逆説的に「食べないと病気になるよ」と言ったり、子どもが風邪をひいたときに「ほら、やっぱりピーマンを食べないから体が弱いんだ」などと責めるのもNG。このような脅し文句はうそだということを子どもはすぐに見抜きます。「親はうそばっかり言う」と思うと、余計に反発し、食べなくなることもあるので注意しましょう。
3.必死になる
好き嫌い克服のために、あの手この手を使って「絶対に好きにさせる!」と親が必死になると、子どもは苦しくなります。時間をかけて手のこんだ野菜克服料理を作るよりも、いっしょに遊んだりくつろいだりする時間を増やしたほうがいい場合も。たまには手抜きをしたり、お総菜を買ったり、お母さんも好き嫌いがあったんだよ〜、などと話して、マイペースに食事と向き合っていきましょう。
4.「ピーマンを食べる!」など目標を張り出す
嫌いな野菜のことを壁に張り出したりすると、その張り紙を見るたびに余計に苦手意識が強くなり、逆効果。嫌いな野菜があっても、命に別条はありません。好き嫌いにあまり神経質にならず、「いつかは食べられる」「大人になったらおいしいと思うかも」と、おおらかな気持ちで見守ってあげましょう。
5.スムージーに頼り切る
野菜嫌いの子に野菜に親しませようとスムージーを出すのはいいアイディア。しかし、スムージーさえ飲めば野菜はとれている、と安心しすぎるのも要注意です。スムージーの場合、たいてい果物も入るので、糖分が多くなります。また、意外とおなかが満たされて、ご飯やおかずなど本来の食事から栄養をとる機会が狭められる可能性も。食事代わりではなく、おやつとして飲むようにしましょう。
大人も子どもも楽しい、野菜いっぱいの食卓になりますように!
野菜と仲良くなれるアイデアをご紹介してきたこちらの連載は、今回が最終回! もっと詳しく知りたい人は、ぜひ『すごいぞ!やさいーズ』も読んでみてくださいね!
『すごいぞ!やさいーズ 子どもと野菜をなかよしにする図鑑』
p64より引用
監修/管理栄養士 成田祟信
絵/KAMAKIRI
出版社:オレンジページ
1350円(税抜き)
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