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会社や業界のせいにしない。つるの剛士さんと駒崎弘樹さんに聞く「育休」の取り方
2017.05.24

つるのパパ会・3 会社や業界のせいにしない。つるの剛士さんと駒崎弘樹さんに聞く「育休」の取り方

働くパパに会ってきた!【つるののパパ会】03

NPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹さんがお相手の「つるののパパ会」。つるのさんも駒崎さんも育児休業経験者。つるのさんが自身の育休について綴ったブログ「一ヶ月の家庭休業(育休)を終えて。」は大きな反響を呼びました。

ここでは、「育休」をテーマに二人が語り合います。

「会社や業界のせいで育休取れない」って、それ本当?

駒崎:「育休」って休んでいるみたいですけど、違いますよね。

つるの:そこ、なんとかしてくださいよ!駒崎さん!

駒崎:
僕は「育児留学」と呼んでいます。

つるの:なるほどぉ〜。

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駒崎:すごく価値観を変えられるじゃないですか。例えば、生まれた直後は、夜あまり寝れらず、うとうとしながらミルクをあげたりしていると、これは精神的にまいってしまうよなぁとか、実感としてわかったりします。そんなことが、本当に大きな学びになったんです。これは「留学」と言ってもいいくらいだろうと。

つるの:フローレンスを立ち上げてから、最初のお子さんが生まれるまでしばらく時間がありましたよね?

駒崎:はい。8年ほどありました。その間に保育士の資格もとりましたし、いっぱしの専門家ぶっていたんですけど、自分の子どもが生まれると、状況はまた違って……。

つるの:違いますよね。

駒崎:わかってなかったですね。ちょっと上から目線で親の指導とかしていたけど、ダメじゃんみたいな……。

つるの:
6年前に初めて育児休業をとったんですが、そのころは仕事が忙しかった時期で、家庭のことを知るのが目的でした。その頃、イクメンという言葉ができて、みんなからイクメンイクメンイクメンイクメンと言われて。当時は何これ、普通なんだけどなーと思っていました。

それで、昨年第5子が生まれてときに「イクメンやってみよう」と思って2回目の育児休業をとらせてもらいました。6年前とは全然違うし、気づきもたくさんありました。

駒崎:何が新鮮でした?

つるの:
上の子どもたちが小学生、中学生なので、お弁当の数は増えましたし、学校のプリントがあったり、卵焼きの好みが違ったり……、細かいことなんですけど、いろいろと。

本当、育児休業にしても経験してみないとわかんないですよね。僕がこれだけイクメンと言われて、一段高いところからみなさんにいろいろ言わせてもらっていて。それにもかかわらず、改めて育児休業をとってみて、なんだ全然気づいてなかったじゃんって。

駒崎:芸能界って、すごく休みづらい業界ですよね。そこでつるのさんが育休をとったというのは、多くの人にとって励みになると思います。

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僕もいろんな人に育休を勧めるんですが、「うちの業界は特殊で(育休が取れない)」とか「うちの会社は特殊だから(育休が取れない)」なんて、自分は特殊みたいなことをみんな言うんですよ。僕自身、経営者でわりと特殊なほうで、それでも育休とってますけどって思うんですが……。

つるのさんは育休をとることに、迷いはなかったんですか?

つるの:6年前は迷いは全然なかったんですよ。でも、「戻ってくるところないな」と言われたりして、自分はなんかすごいこと言っちゃったのかなって思いましたけどね。

僕が育児休業をとるってニュースになって、どこかの市長さんが育休を取得することにしたりして、そこで育児休業ということの大きさを知った感じです。世の中ってこんな感じなんだなって。

それでイクメンという言葉ができて……。

駒崎:イクメンのロールモデルになっていったと。

つるの:はい。僕としては全然スタンスが変わっていないんですけどね。

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「うちの業界は特殊だから」「うちの会社は特殊だから」という「業界特殊論」が育休取得の邪魔をしているという話は印象的でした。それを言い訳にしちゃいけませんよね。つるのさんの迷いなき育休取得に、勇気づけられるパパも多いのでは? 駒崎さんの言葉を借りるなら、育休は制度だけでなく、取得できる風土をつくることも大事。ぜひ、あなたが「特殊」を打ち破ってください!

つるの剛士さんと駒崎弘樹さんの対談は今回が最終回です。次回の対談のお相手は、サイボウズの青野慶久社長が登場。お楽しみに!


[今回お話を聞いた人]
駒崎弘樹さん
こまざき・ひろき〇○訪問型の病児保育サービスや小規模保育園、障害児保育園を運営する認定NPO法人フローレンス代表理事・二児の父。

つるの剛士さん
つるの・たけし〇タレント・二男三女の父。2016年に第五子・絢斗(あやと)くん誕生。その際取得した1カ月間の育児休業を綴ったインスタグラムの投稿が話題に。「Hanakoパパ」本誌のスーパーバイザーも務める。

つるのパパ会・1「イクメンという言葉 、どうして広まったの?」【NPO法人フローレンス代表 駒崎弘樹さん】

 
写真〇森山祐子 スタイリスト〇佐藤慶明(go ahead)/つるのさん 編集・文〇村田智博(TAPE) 衣装協力〇KINGLY MASK (Tel.03-3423-3323)