
先生おしえて! エンターテイメントと医療が連携。新しい小児科医の誕生
気になってはいるけれど、実のところよく分かってない……。そんなアレコレを、専門家の先生に教えてもらいましょう!
子どもに正しい習慣を身につけさせて、将来の健康まで守るには

子どもとママパパの健康の疑問に答えてきた白岡亮平先生の連載も、いよいよ最終回。
今回の総集編第三回目のテーマは、「白岡先生が小児科医として目指すこと」です。
5つのクリニックの総院長を務めながら、親と子の健康を支援する活動を多方面から行っている白岡先生。
小児科医として常に新しいアプローチに挑戦している白岡先生が、今年の春、世界初の『セサミストリート・クリニック』を誕生させました。
「セサミストリート・クリニックとは、エンターテイメントと医療を連携させ、キャラクターと一緒にヘルスケアの習慣を子どもに習得させることを目的としたクリニックです。地域に密着した家庭医が、病気の予防や正しい生活習慣を発信していくプログラムをベースに運営していて、将来的に医科歯科合わせて1000軒ぐらいに増えたらと考えています」
普通の小児科と違うことは、具体的にどんなことなのでしょうか?
「正しい医療リテラシーを伝える動画で子どもたちの不安を払拭させ、キャラクターで予防接種や健康診断といった痛くて怖いものに興味を持たせます。嫌なことをエンターテイメントが楽しいことに転換させて、その積み重ねが結果的に健康を形成していくんです。ゆくゆくは子どもだけじゃなく、大人でも考えていきたい。何より子どもは大人の影響を受けますし、健康診断がもっとも必要な世代の20~40代が受診していないという背景もあるためです」
白岡先生の考えに、子どもの将来の健康を守ることも大人の役割だということに、改めて気づかされます。
[ 教えてくれた人 ] 白岡亮平さん
小児科専門医。夜9 時まで365日無休診療の小児科医院、キャップスクリニック総院長。「小児科メディア『小児科スタイル365』(shonikastyle.jp)をはじめました。子どもの健康と病気、子育てのことなどの情報を発信していきます!」
小児科専門医。夜9 時まで365日無休診療の小児科医院、キャップスクリニック総院長。「小児科メディア『小児科スタイル365』(shonikastyle.jp)をはじめました。子どもの健康と病気、子育てのことなどの情報を発信していきます!」
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編集・文◯石塚覚子
(Hanakoママ 53号より)