働くママのウェブマガジン

Mama子育てママを元気にするコラム&トピックス

Hanakoママ・インタビュー変顔はコミュニケーションのひとつ。だいすけお兄さんインタビュー

2017.07.25

この春NHK Eテレの『おかあさんといっしょ』を卒業した“だいすけお兄さん”こと横山だいすけさん。歴代の「うたのお兄さん」の中でも最長の9年間、子どもたちに素敵な歌を届けてくれました。

「番組を通して子育てをサポートしてもらった」「明るいキャラクターと伸びやかな歌声に癒された」というママの声も多く、現在、横山さんのブログ読者は15万人超え(!)。卒業後もますます注目が集まっています。

そんな横山さんに、これまでのこと、これからのことをうかがいました。

daisukesan_1
「今日は“花柄”のシャツ、“ハナ”コママさんにぴったりですよね?」と横山さん。冒頭から場を和ませていただきました!

収録現場は、4人の連携プレー

――9年間続けた『おかあさんといっしょ』、子どもたちとの収録現場はどんな感じでしたか?

9年間という長い期間ではあったんですが、子どもたちが毎回違う、ということもあって、毎回新鮮な気持ちでした。

平日は基本的に毎日収録があって、1日45人の子どもたちに会うんです。9年続いたから、トータルでは数えきれないくらいの子どもたちに出会えましたね。

『おかあさんといっしょ』の番組自体は25分ですが、カメラが回っていなくても、子どもたちがその日お父さんお母さんから離れて、僕たちと一緒に過ごす時間は1時間くらいあります。最初に「うたのお姉さん」と一緒に子どもたちをお迎えに行くのですが、お母さんと離れるのが初めてで泣いてしまう子もいるし、ドキドキしている子もいる。1時間の間に子どもたちに心を開いて楽しんでもらうこと、ひとつでも多く思い出を持って帰ってもらう、ということを考えていました。

大人の男性に慣れていない、という子も多いので、あまり男っぽさを出さないように意識しましたね。まずは自分は後ろに控え、お姉さんにやさしく話しかけてもらって、慣れてきたころに前に出て、元気な声を出してまとめる、といった流れにしたり。お姉さんとは、歌の内容についてはもちろんですが、子どもたちとのかかわり方や役割分担についても、いつも話していました。

――役割分担、といえば、うたのお兄さん・お姉さん、たいそうのお兄さん・お姉さんはいつも息がぴったりでしたね。

はい。でも、4人はこう動く、という決まりごとは特になくて。カメラが回っている現場では、それぞれが周りを見ながら動いていました。たとえば、みんなで歌っているときに、たいそうの、よしお兄さんと目が合うだけで、お互いが必要な子どもの近くにパッと移動できた、という感じです。まさに連携プレーで、子どもたちを見ながら、楽しくスムーズに進行できるように動いていたと思います。

daisukesan_2

――番組の収録で印象深いエピソードなどありますか?

あるお子さんが収録に来たときに、お母さんと離れたくないとずっと泣いていて、結局収録に参加できなかったことがあったんです。自分としては楽しんでもらえなかったようで申し訳ないような気持ちになっていたのですが、後日お母さんから手紙をいただいて。お兄さん、お姉さんが話しかけてくれたのがうれしかった、収録の様子をお母さんと一緒に見られて、とっても楽しかったと喜んでいるという内容だったんです。

あの子がそんなに楽しんでいたんだ、というのがちょっと意外で。子どもが笑顔で元気に歌っていることだけが「楽しんでいる」ということではなくて、それぞれの楽しみ方があるんだなって。そこに正解はないんだ、ということを子どもたちに教えてもらいました。

歌好きな少年が「うたのお兄さん」になるまで

――ところで、だいすけお兄さんはどんなお子さんだったんですか?

そうですね。幼稚園のころから歌うのが大好きで、歌となると張り切って前に出ていくタイプ。家でも、毎晩のお風呂がコンサートでした(笑)。

最初に好きになったのが、3〜4歳のころに聞いたウィーン少年合唱団の歌。母が音楽好きだったので、家のなかには常に音楽があふれていました。音楽の道を目指すように言われたことはありませんが、いっぱい音楽を聞かせてもらったことで自然と好きになったんだと思います。

――そもそも「うたのお兄さん」になろうと思ったきっかけは?

高校生のとき、将来は子どもが好きだから保育士、でも、歌も仕事にできれば、と思っていたのですが、学校の資料室で「小学校にあがるまでの子どもは脳が柔軟で、いろんなことが吸収できる。音楽は人の心を豊かにするものだから、その時期に、いかにたくさんの音楽を聴かせてあげられるかが大切」といった資料を見つけて、そうか、小さな子どもに歌を届けられる仕事があったらいいな、と思って。

その日帰宅したら 家にいた弟がたまたまテレビで『おかあさんといっしょ』を見ていて、「あ、これだ!」ってつながって。偶然が重なりましたが、それがきっかけで、うたのお兄さんを目指すことになったんです。

――途中、劇団四季にも入団されたそうですね?

はい。過去に劇団四季に所属していたかたが「うたのお兄さん」になったと聞いて、「うたのお兄さん」になるには劇団四季に行かなければいけない!?と勝手に思い込んでオーディションを受けました。その時に経験した“動きながら歌うスキル”は、「うたのお兄さん」をやるうえでとても役に立ったと思います。

――〝だいすけお兄さん〞といえば「変顔」、というイメージもありましたね。歌はもちろんですが、あらゆるキャラクターになりきって表情も性格も変わってしまう横山さん、ふだんの〝だいすけお兄さん〞と変顔とのギャップがクセになる!というママの声もたくさん聞きました。

ありがとうございます! お兄さんになってすぐ台本に「変顔で」って書いてあったときには、「あれ? うたのお兄さんって、さわやかなイメージではなかったっけ?」って思いましたが(笑)、番組のスタジオで、表情が硬かった子どもたちが、自分の変顔でリラックスしたり笑ってくれたりするのを見て、変顔ってコミュニケーションのひとつなのかなって思って。それからは、自分から増やしていったかもしれません(笑)

daisukesan_3
「ぜひ変顔で撮影を……」というスタッフのお願いに、快くこの表情! ありがとうございます! 

――卒業してからの横山さんは、ミュージカルにバラエティ、ドラマなど活躍の幅が広がっていますね。8月25日に公開される『映画くまのがっこう&ふうせんいぬティニー』では、主題歌「さよならだよ、ミスター」を担当。これが初のソロCDということですが、どんな歌なんでしょうか?

tinny
横山だいすけさんと、『ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!』の声優を務め、コーラスとしても参加した、フィギュアスケート選手の本田紗来ちゃん(写真左)

いきものがかりの水野良樹さんが作詞・作曲された、親から子への素敵なメッセージソングです。タイトルにある『ミスター』はいつか独り立ちするわが子のこと。子ども扱いせずに“これからどんなことがあっても、きっと君なら大丈夫だよ”と応援しているんです。

今回の歌は、“お兄さん”の枠を超えて、親の立場から子どもにエールを送る気持ちで歌いました。

――お父さんの立場からの歌、今までの「お兄さん」とは別の感情がこもっているのですね。こちらはつい「だいすけお兄さん」と呼びたくなってしまいますが、今後は「横山だいすけさん」と呼び方を変えていかないといけないかもしれませんね。

自分でもまだ「横山さん」と呼ばれることに慣れていなくて、「あ、僕でした」みたいな感じになってしまって(笑)。でも、今後も活動の軸は子どもに歌を届ける、ということと、親御さんを元気にしたい、ということに置いておきたいと思っていて。そういう意味ではこれからも「だいすけお兄さん」と呼んでいただけたらうれしいですね。

横山だいすけさん
千葉県出身。NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』のうたのおにいさんを2008年より2017年まで、歴代最長である9年間務める。現在は、歌だけでなくミュージカルやドラマなどの活動もスタート。8月25日に公開される『映画くまのがっこう&ふうせんいぬティニー』の主題歌「さよならだよ、ミスター」でソロデビュー。

8月25日公開!
『映画くまのがっこう&ふうせんいぬティニー』

film

この夏、人気絵本シリーズの「くまのがっこう」 と「ふうせんいぬティニー」が同時にスクリーンに登場! あまーいお菓子が画面にあふれるとびきりキュートな『映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ』と、恐竜の赤ちゃんトリィとの冒険を描いた『ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!』との豪華2本立てです。

8月25日全国ロードショー
http://jackie-tinny-movie.com/
配給:東宝映像事業部

©B/TBSMP ©GK&KS / TMP

※7月26日配信のLINEメディア「てをつなご。」では、だいすけお兄さんに「歌」についてのお話を伺いました。まだ配信登録していないかたは、ぜひこの機会に! お兄さんの「変顔写真館」も必見!!
「てをつなご。」登録はこちらから

写真〇森山祐子 編集・文〇宮本博美