子どもの病気特集・6 インフルエンザは冬、ヘルパンギーナは夏。子どもの感染症がはやる時期一覧【子どもの病気のウソホント】
子どもの病気のウソホント
よく耳にする話だけれど、本当のところはどうなの!?
まずは知っておきたい病気にまつわるトピックを、聖路加国際病院小児科医長の草川 功先生に伺いました。
これまで当たり前だと思っていたことが、実は違う!? なんてことがあるかもしれません。
聖路加国際病院小児科医長として外来、定期健診、予防接種など担当。保育園の園医も務める。
【みんなの定説6】子どもは風の子、寒さに強い。
その定説、答えは・NO!
寒そうなときは1枚プラス
子どもは体が小さいので大人より気温の影響を受けやすいもの。寒さに強いかといえば、そうでもないのです。
風が冷たければカーディガンを羽織る、鼻水が出たらすぐにかむという、当たり前の対応が自分ではできないので、結果として病気になりやすいのです。
寒そうなときは1枚プラス、鼻水が出たら拭いてあげ、あたたかい部屋で落ち着かせる。こまめに対応するのは病気を防ぐための必要なお世話。過保護とは違います。
冬のほうが病気になりやすいの?
流行の時期を意識しましょう
かぜやインフルエンザなど大人の感染症といえば冬のイメージ。
でも、子どもには「3大夏かぜ」とよばれる感染症もあり、それが手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱)。
また、秋から冬に流行するRSウイルス感染症は、近年夏にかかる子が増えてニュースにもなっています。そんな流行情報に敏感になり「気をつけよう」と意識することも予防につながります。
感染症がはやる時期を知っておこう!
病名と流行の主要時期をここでおさらい。
インフルエンザ : 12~3月
RSウイルス感染症 : 9~3月
手足口病 : 6~9月
ヘルパンギーナ : 7~9月
プール熱(咽頭結膜熱) : 7~9月
溶連菌感染症 : 12~6月
ロタウイルス感染症 : 1~5月
ノロウイルス感染症 : 11~2月
* 主要時期以外にもかかることはあります。国立感染症研究所、各自治体の感染症情報センターなどのHPで流行状況の確認を。
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(Hanakoママ57号より)