部屋に花粉を持ち込まないために。家族で守りたい4つのこと
ママが知っておきたい、花粉持ち込み対策4選
今年は花粉が多いとニュースでも話題ですが、花粉症のかたにとっては、いまがまさにツラいシーズン。
花粉症のかたにとっては、外出先での花粉ももちろん気になりますが、家庭内への「持ち込み花粉」も深刻な問題ですよね。
そこで、この花粉シーズンを乗り切るために、家庭内の花粉を少しでも減らす対策を4つご紹介します。
1.衣類に付着した花粉をしっかり落としてから家の中に入る!
花粉持ち込みを防ぐ基本は、家に入る前にしっかりと衣類に付着した花粉をできるだけ払い落とすこと。LION お洗濯マイスターの大貫和泉さんは、そのコツを次のように話します。
「静電気由来で付着した花粉を取り除くためには、肩や腕だけでなく、静電気が発生しやすい、かばんがこすれる部分、コートやスラックスの裾、ふくらはぎの部分をしっかり払いましょう。また、髪や帽子、マフラーなども忘れずに払います。お子様の衣類もしっかり払ってあげましょう。そして、花粉を払ったあとの手はすぐに洗うようにしてくださいね」
2.こまめにお洗濯! 柔軟剤使用で静電気を抑制!
しっかり払い落としたつもりでも、全部の花粉が落ちるわけではありません。お洗濯も必要です。大貫さんに花粉シーズンのお洗濯のコツを伺いました。
「家で洗えるものは、お洗濯をして花粉をしっかり除去しておきましょう。お子様の衣類は、インナーだけでなくアウターも、洗えるものはこまめにお洗濯しましょう。最近よく見かけるお子さんのライトダウンなども洗えるものが多くなっています。【洗い方はこちら】
乾燥しやすい冬場や乾燥した場所では、衣類がこすれ合うことで静電気が発生し、花粉が付着しやすくなります。お洗濯するときには、柔軟剤を併用すると静電気を抑えられ、花粉の付着が抑えられます。また、お洗濯ができない衣類には、外出時に静電気防止スプレーをしておくのも効果的です」
【参考】おすすめの柔軟剤と静電気防止スプレー
ソフラン プレミアム消臭プラス/LION
特許消臭技術を活用して、しっかり消臭する柔軟剤。静電気や花粉の付着を抑えます。
http://soflan.lion.co.jp/soflan/
エレガード/LION
スプレーするだけで、衣類のパチパチ、まつわりつき、ホコリ、花粉の付着を抑えます。
http://guard.lion.co.jp/eleguard/
3.衣類の選び方に注意する!
花粉が付着しにくい衣類を着て出かければ、持ち込み花粉の量も減らすことができるそう。大貫さんによると2つのポイントがあるそうです。
(1)衣類の表面の凸凹の少ないものを選ぶ!
「衣類の表面の凹凸の状態によっても、花粉の付着しやすさが変わります。外側に着る服は、花粉が付着しにくい平滑なものを選ぶと良いでしょう」
・花粉が付着しにくい衣類
凹凸が少ない生地でできた衣類…ダウンジャケット、ジャンパー、トレーナー、綿のズボンなど
・花粉が付着しやすい衣類
毛羽や凹凸がある生地でできた衣類…ウールのコート、セーター、コーデュロイのパンツなど
(2)静電気が起きにくいコーディネートにする
「静電気が起こるかどうかは衣類の素材の組み合わせが関係しています。例えばマイナスに帯電しやすいポリエステルと、プラスに帯電しやすいナイロンやウールを組み合わせると静電気が発生しやすくなります。一方、ウールとウールなど、同じ素材同士を組み合わせると、静電気は起こりにくくなります。また、帯電しにくい綿をコーディネートに取り入れることもおすすめです」
静電気が発生しやすいコーディネート例
・ポリエステルのスカート×ナイロンのタイツ
・ポリエステルのブラウス×ウールのセーター
4.花粉対策アイテムを使用する
お洗濯や衣類選びのほか、最新の花粉対策アイテムにも注目。編集部が見つけた画期的なアイテムを2つご紹介します!
脱臭ハンガー(MS-DH100)/Panasonic
スーツやコートなど、家では洗濯できない衣類は、このハンガーがお役立ち。脱臭ハンガーといっても、臭いだけでなく、花粉抑制にも効果が期待できるのだそう。パパが帰ってきたら、コートやスーツのジャケットはこのハンガーにかけて、付属品の衣類用カバーをかぶせて電源をON。「ナノイー X」が8つの吹出口から放出され、衣類の繊維の奥まで行き渡り花粉を抑制してくれます。
花粉が水に変わる「ハイドロ銀チタン(R)」使用の衣類/DR.C医薬
https://drciyaku.jp/hyd-product/
「花粉が水に変わる」という、DR.C医薬によるクリーン技術「ハイドロ銀チタン(R)」。花粉やハウスダスト、臭いなどを吸着し、タンパク質を分解することで水に変えてくれるのだそう。
この技術を使用したワイシャツやスーツが出ているので、パパにはこれらを選ぶというのも一つの方法。他に同じ技術が使われたものにスポーツウエア、インナー、靴下、タオル、マスクなどもあるので、ママもキッズも使えそうです。
花粉シーズンはまだまだ続きます。お洗濯や衣類のケア、花粉対策アイテム利用などを駆使して、この時期を乗り切りましょう!
消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士、健康予防管理専門士
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わる。2児の母親としての経験と研究活動を融合し、主婦・母親・女性目線で日々のお洗濯に役立つ情報を伝えている。