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毎朝、保育士さんに責められているようで、落ち込みます【教えて!ケイト先生】
2018.04.21 by Hanakoママ Hanakoママ

保育士・河西景翔さんが答えます! 毎朝、保育士さんに責められているようで、落ち込みます【教えて!ケイト先生】

この連載は……
Hanakoママwebで「働くママのカウンセリングルーム」を連載中の、子育てアドバイザーで保育士の河西景翔さん(ケイト先生)が、保育園との上手な付き合い方やお家でできるカンタン遊びの紹介など、保育士の視点からママに役立つ情報を発信します。


こんにちは。河西景翔です。

保育園がスタートして3週間が経とうとしていますね。慣らし保育も無事に終わり、お子さんも保育園に慣れてきた頃ではないでしょうか?

年度のはじめ、お母さんたちと話をしていてよく耳にすることに、保育士さんとのやりとりが緊張する、というものがあります。

たとえば朝の受け入れのとき、保育士から「睡眠時間はどうか、朝食はたべているか」など常に聞かれると思うのですが、それが「おかあさん、ちゃんとできていますか?」と責められているように感じて憂鬱だ、といった声です。

なかには、本当は朝食を食べさせる時間がなかったのに、「食べさせてない」というと叱られそうで嘘をついてしまった、なんて話も……。もちろんお母さんは、それはよくないと思っているはず。つまり、それだけ保育士とのやりとりにプレッシャーを感じてしまう、ということなんですよね。

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そんなふうに感じることはないんですよ、と言いたいところですが、どうして毎日、朝ごはんについてやりとりがあるのか、まずは保育士の側からお話しますね。

保育園では、乳児クラスは午前のおやつ時間が設けられていることが多いと思います。これは、赤ちゃんがだいたい3時間毎にミルクを飲むように、満3歳児までは、お腹が満たされている時間が短いとされるので、補食としておやつを食べるようにしているのです。

3歳を迎えるころから、食欲が落ち着くようになり、お腹が満たされている時間が長くなります。それで、幼児クラスでは、午前のおやつの時間は設けられていません。朝ごはんは、頭を働かせる大切な要素の一つです。もし、きちんと食べていないと、給食の時間までが長く空腹のままになり、うまく脳が働かず、思わぬ事故から怪我へと繋がる危険があるため、大切なお子さんを預かる身である保育士にとっては、気にかけるべき大切なポイントになるのです。

でも、食べさせたほうがいいのはわかっているけど、特に朝は時間に追われたり、食べてくれなかったりと、うまくいかないお母さん側の事情もありますよね。

私も現役時代によく、「先生、うちの子朝ごはん食べるのが遅くて……だから登園におくれるんです!」と相談をされました。

そんな子の朝ごはんを聞いてみると、ご飯・味噌汁・焼き魚・野菜……と朝からしっかりした食事が多く、お母さんも子どものためを思ってせっかく作ったのに、食べてくれない→イライラする、の悪循環なんだろうな……なんて感じます。

忙しい朝ですから、そんなに凝った物を食べさせなくてもいい。そう割り切ってしまってもよいのでは、と思うんです。

朝食は一口大のおにぎりだけでいい

私がママたちにおすすめするのは、おにぎりです。

大概の子どもは、おにぎりが大好きなので、それだけ食べさせればいいと思ってください。一口大に握ったおにぎり何日か分を作りおきしておけば、準備に時間もかかりません。

おにぎりのいいところはスプーンや箸を使わなくてもいいこと。朝、子どもの目覚めが遅く食べさせる余裕がなければ、支度しながら食べてもいいし、移動している時に食べさせてもいいでしょう。(ちなみに、私の保育園ではおにぎりを持参して保育園で食べるお子さんもいました。保育園によると思いますが、保育士さんに相談してみるといい方法を提案してもらえるかもしれません。)

ふりかけを使ったり混ぜご飯を握れば、栄養バランスもよくなりますし、保育園の食事の欄にも、ご飯だけでなく握った食材もきちんと申告することができます。もっといろいろな種類のものを食べさせたいかもしれませんが、そこは給食で補えるものと、少し気をラクにしていただいていいと思います。

世のお母さんがたは本当に凄いです。

朝から夜まで働いて、自分の事よりも子どもを優先に考えて……それだけでも立派なことなんですから、朝食に手を抜くのは……なんて後ろめたさを感じず、簡単に済ませられることは、どんどん簡略化して育児をしていってほしいと感じます。そのほうが、お子さんとの時間も増えてメリットも多いですから。

私たち保育士の信念は「お預かりしたお子さんを、その状態でお迎え時に引き渡しする」ことです。そのためには事故は未然に防ぎたい。朝食を食べているかどうかが、事故を起こしてしまうかも、体調が優れないのかも、ということに結び付くので、毎日朝食のことを聞くのです。

前回の連絡帳のお話でも、同じような話がありましたが、正直に伝えていただくことが本当に大切なんですよね。

食べさせていないお母さんを決して責めているわけではありません。食べさせられないのだとしたら、正直に話して、保育士に相談してください。きっと一緒に考えてくれると思いますよ。

過去の記事はこちらから
https://hanakomama.jp/keywords/counseling-45466/

kawanishi_keito

河西景翔(かわにし けいと)さん・子育てアドバイザー
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。平成14~26年まで、保育士・幼稚園教諭として現場で働く。
現在は、セミナーを開催したり、ウェブマガジン・ブログを通し、子育てに悩むママに向けて、子育てに関する情報を発信。「子育て中のママと、共に悩みながら最良の道を切り開く」を念頭において、日々奮闘中。

http://s.ameblo.jp/chloe69/
「ほいくらいふ」でも連載中!


ケイト先生と星山麻木先生が答える、ママのお悩み相談「ママのためのカウンセリングリーム」
https://hanakomama.jp/keywords/counseling-15161/
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Hanakoママ

Hanakoママ編集部

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