働くママのウェブマガジン

Kids最新の子ども情報をピックアップ!

先生おしえて!成人年齢が18歳に。親として考えておきたいこと【細川珠生の子育て政治】

2018.05.25

気になってはいるけれど、実のところよく分かってない……。そんなアレコレを、専門家の先生に教えてもらいましょう! 政治ジャーナリストの細川珠生さんにうかがいます。

【今月のテーマ】成人年齢の引き下げ

sensei11

子どもの成長に合わせて、たくさんの行事やお祝い事がありますが、七五三が過ぎると、次は成人式というのが一般的でしょう。

成人式を「国民の休日」としてお祝いするようになったのは戦後のことですが、20歳を成人年齢とするのは明治の時代からずっと続いてきたこと。でもこれからは成人年齢を2歳引き下げ、18歳としようということで、今、国会で検討が進められています。成人年齢は、選挙権と同じにするのが一般的です。

日本は、2016年の参院選から選挙権が18歳以上に引き下げられましたが、元々は国民投票法で投票できる年齢を18歳以上としたことに伴い、成人年齢と選挙権も同じ18歳にすることが決められていたのです。

それぞれに法律があるので、その後の経過は、選挙権の方が先に実現し、成人年齢については、2018年3月にようやく閣議決定されました。民法を含む関連する法律23本の改正案を、今開かれている国会で成立させ、2022年4月1日からの施行を目指しています。

選挙権の引き下げより時間がかかったことには、今、20歳以上となっていることすべてを18歳以上にするのかということに対して、色々な意見があったからです。

結果として、ローンやクレジットカードの契約、10年パスポートの発行は18歳以上で可能に。飲酒・喫煙は不可(今まで通り20歳?)、競馬や競艇などの公営ギャンブルは所管の省庁が検討、少年法の適用年齢の引き下げも未だ議論中です。

「若者の自立を促す」ことを目的としているようですが、何をもって「自立」というのかは、難しい問題です。奨学金等で大学進学を目指す人が増えれば、経済的に自立していくには、まだまだ時間がかかります。しかし、明治以来となる成人年齢の引き下げですから、これを機に、親自身が、子どもを成人として自立させるためには、どんなことが必要かをしっかり考え、子育ての中で意識していくようになれば、よいのかもしれませんね。

[ 教えてくれた人 ] 細川珠生さん
政治ジャーナリスト。ラジオ日本『細川珠生のモーニングトーク』に出演中。元品川区教育委員長。星槎大学非常勤講師。千葉工業大学理事。中学生男子の母。「そろそろ息子の夏の制服のズボン丈をチェックしないと」
(Hanakoママ 63号より)

こちらも読んで!
世界一の「少子高齢化」の国で、子どもたちをどう育てるか
先生の仕事が変わる!? 「チーム学校」という考え方
将来IT分野で仕事をしなくても。プログラミング教育が必要とされている理由
保活本番に入る前に考えたい。待機児童問題、最前線
小学校で英語が教科化されると、中学入試に影響が!?
長時間労働が改善される? 「働き方改革」に期待されること
「こども保険」ができたら、「教育の無償化」が実現するの?
予防接種で半日の休暇も認められる。新しくなった「改正育児・介護休業法」
月額3万円支給される!? 返済不要の奨学金
トランプ氏の勝利は、 私たちの暮らしに影響ありますか?
話題の「配偶者控除」、結局何が変わるの?
小池都知事で注目度アップ。地方議員の仕事内容は?
中学校の部活でいま起こっていること
小中一貫教育のメリットって?

先生おしえて! 「社会科」一覧を見る

photo by Adobe Stock