先生おしえて! 今年はりんご病の当たり年って噂、本当?
気になってはいるけれど、実のところよく分かってない……。そんなアレコレについて、専門家の先生にうかがいました! 今回は「小児科」です。
りんご病の流行は予測できませんが、かぜ予防と同じ対策を!
この春大流行するとの噂に、保育園ママたちも戦々恐々のりんご病。5年周期で流行るといわれているりんご病ですが、どんな病気なのでしょう。
「りんご病はパルボウイルスB19というウイルスの感染によって引き起こされる疾患で、感染するとほっぺや腕の外側、太ももの前面、お尻にレース状の赤い発疹が出るため、りんご病と呼ばれています。ほとんどの場合、ほっぺが赤くなって受診されることが多いのですが、実はその頃には感染力はほぼなく、治りかけにりんご病だったということが分かるケースが多いんです。また、りんご病は5年周期で流行るといわれているようですが、これは統計による結果で、科学的な根拠はなく社会的な環境が変われば周期が変わる可能性も。りんご病の流行はインフルエンザのようには予測できません」
赤い発疹以外にはどんな症状があるのでしょうか? 感染の予防策は?
「赤い発疹が出る前には、かぜと同じ症状、くしゃみや鼻水、発熱があります。感染経路はかぜと一緒なので、予防策は手洗いやうがい、マスクの着用を。りんご病のウイルスは非常に感染力が低く、かかっても重篤な病状になることはほとんどありません。また、感染しても症状が出ないまま治ってしまうことも多いといわれています。ただし、妊婦さんが感染すると胎児に影響が出ることがあるので、免疫がないお母さんは予防を徹底する必要があります」
感染力が低く、症状も重くないのであまり心配はいらないようです。むしろ、子どものうちにかかって免疫をつけておいたほうがよさそうですね。
[ 教えてくれた人 ] 白岡亮平さん
小児科医。夜10時まで365日無休診療の小児科医院、キャップスクリニック総院長。「心の健康を維持するために、欧米でも話題になっている心のエクササイズ『マインドフルネス』をはじめました!」
小児科医。夜10時まで365日無休診療の小児科医院、キャップスクリニック総院長。「心の健康を維持するために、欧米でも話題になっている心のエクササイズ『マインドフルネス』をはじめました!」
編集・文〇石塚覚子
(Hanakoママ 36号より)