
コドモコモノ ガラスを踏んだら?やけどをしたら? 医者に聞いたアウトドアの応急処置、7つのケース
擦りむいた、たんこぶできた!
アウトドアでのアクシデントこんなとき、どうする?
キャンプや海水浴、川遊び…、夏のお出かけはワクワクがいっぱい!元気よく遊びまわる分だけケガも増えてきます。突然のアクシデントに慌てないためにも、応急処置の基本を知っておくことが大切。アウトドアで起こりやすい子どものケガについて、救急科専門医と小児科専門医のダブルの資格を持つ萩原佑亮先生に聞きました。

ガラスを踏んだ!
まずやることは「流水できれいに洗って」
素足で踏んだ場合、傷口も汚れやすいのでキズの中までしっかり洗うこと。血が止まったら湿潤タイプの絆創膏で処置してもいいと思います。キズが深かったり痛がって洗えない場合はタオル等で保護して病院へ。きつく縛りすぎるとうっ血するので注意。
擦りむいて出血!
まずやることは「キズ口をきれいに洗う」
砂利やバイ菌が入ったままだと感染してしまう恐れもあるので、大量の水でしっかり洗い流すこと。出血があるならタオル等でキズを圧迫します。血以外に出てくる透明な液体にはキズを治そうとする因子が入っているので湿潤絆創膏を貼っても大丈夫。
トゲが刺さった!
まずやることは「圧迫してトゲを抜いて」
基本的にトゲは皮膚の表面や浅いところに刺さります。抜くのがいちばんですが自然に出ることも。刺さってる方に向けて圧をかけると表面に出てきやすくなります。植物のトゲや木の枝は感染のリスクもあるので、数日後腫れてきた場合は受診を。
ハチに刺された!
まずやることは「アナフィラキシーショックに注意」

怖いのはアレルギー反応です。全身が真っ赤になっていないか、息苦しそうにしてないか様子を見て、そういう症状が出たら救急車を呼びます。そうでなければ流水で洗って患部を冷やせば腫れはひくでしょう。あとは痛み止めを飲むくらいですね。
クラゲに刺された!
そんなときは「毒性により対処法は様々」
基本的にはクラゲの足にあるトゲなどにやられるので、ミミズ腫れになったり、部位がチクチク痛んだりします。お湯をかけて楽になる場合もありますが、クラゲの種類によって毒性が違うので、近隣の海を熟知しているライフセーバーや海の家に相談を。
BBQで火傷した!
まずやることは「「患部をまずは冷やすこと」

とにかく冷やすこと。氷をあてるよりも流水で10分から15分冷やし続ければ初期対応としてはOK。水ぶくれや皮膚がめくれてしまったら覆ってあげる処置が必要。病院に行くまでの初期対応として食品用ラップなどを巻くのもよいでしょう。
転んでたんこぶができた!
気を付けることは「ぼーっとしていませんか?」
明らかに普段と様子が違う場合は救急車を呼んでください。最初は泣いていてもその後けろっとして遊んでる場合は大丈夫。様子を見ていいと思います。たんこぶの先が出血してる場合は、圧迫して血を止めてから、タオル等で冷やすといいでしょう。
東京都立小児総合医療センターのERで働く日本では数少ない救急科専門医と小児科専門医のダブルの資格を持つ医師。プライベートでは3 歳と1歳の子育てに奮闘中。
(Hanakoママ 64号より)