保育士・河西景翔さんが答えます! DJになりきって、パレードにも参加したよ! 親子で楽しめる音楽フェスレポート【教えて!ケイト先生】
この連載は……
Hanakoママwebで「働くママのカウンセリングルーム」を連載中の、子育てアドバイザーで保育士の河西景翔さん(ケイト先生)が、保育園との上手な付き合い方やお家でできるカンタン遊びの紹介など、保育士の視点からママに役立つ情報を発信します。
7月8日(日)にお台場で開催された、親子で楽しめる大型野外ダンスミュージックフェスティバル「SANCTUARY 2018」。
ケイト先生は、このイベントのなかで、ワークショップ「なりきり!DJ KOO!」を担当。当日の様子をレポートしていただきました!
親子で楽しめる音楽イベント
Sanctuary2018 in お台場!! 潜入レポート!
7月に入り、ぐずついた天候が続きましたが、8日は快晴。気温はなんと最高で34度を更新しました!!!
開始前は長蛇の列で、開始早々、たくさんの人で埋め尽くされた会場でした。
今回は、ある一人の女の子と同行して、イベントを楽しんできましたよ。
名前は、RINちゃん。4歳の女の子です。
初の音楽イベントに、始めは戸惑いを見せていましたが…
楽しそうなお店を次々に見つけて…
「どれにしようかな!!」と目を輝かせていました。
最初に見つけたのは「ボディーペイント」のお店。
ドキドキしながら、「おねえさん!おねがいします!」と声をかけていました。
お姉さんから、「どんなのが良いかな?」と聞かれると、「さくらんぼ」と答えていました。きっと保育園のマークもさくらんぼなのかな?
RINちゃんが終わる頃には、ペイントも長蛇の列。今回、一番人気だったようです。
ペイントしてもらうと、駆け出すRINちゃん。
大きな舞台でDJをするお姉さんをじっと見つめて「わたしもやってみたい!!」と一言。
いきなり大舞台でDJは難しいので、まずは「キッズDJコーナー」にて、勉強をしました。
「このきかいはなに??」「どうつかうの??」
と困惑気味のRINちゃんでしたが、先生がそばで優しく指導してくれたので、徐々にノリノリに…。
「わっ。キュキュキュだって!!!ママがおさらあらうおとみたい!!」
「なんでこんなおとがするの??」と不思議そう。
「これがDJなんだよ」と教えてもらい、真剣な顔をして、回転盤を触っていました。
「いい音がするね~、誰が回してるの??」
そこに登場したのが、DJ界の大先生である、DJ dragonさん。先生を、匠の技で呼び出しちゃうなんてすごいね。
先生は、「この子すごい!! うまいねぇ…」と大絶賛。
ここに「DJ RIN」が誕生しました。
実際に音楽に触れながら楽しめるのがこのイベントの特徴の一つ。
プロに学べるのがまた良いですよね。
次に「あつい~!!!すずしいことしたい!!!」叫ぶRINちゃんの横に現れたのは…
「スライム」のコーナー。
大人はあの感触が苦手な人が多いですが、子どもは大好き。
材料を自分で選べるということで「これとこれとこれと…」とさっそく、色々な材料を選び始めたRINちゃん。
お店の人の話を真剣に聞いて、やってみましたよ!!
予め用意してある材料を混ぜるだけではありますが、慎重に調合してまずは下地作り。
「それは…」と声を掛けると
「しずかに!しゅうちゅうしてるから!」と。
すいません…。笑
「たべられないけど、なんかおいしそうにみえる。ソーダとか海みたいじゃない?? きれい…」と自分で作った、スライムにうっとりなRINちゃん。
スライムに触れながら、しばらく休憩していました。
と、休んでいると、ドームの下で小さな子どもたちがザワザワ…。
「これから、パレードが始まります!!!」と声がかかると「わたしもいかなきゃ!!!!」と、パレードめがけて飛び入り参加!!!
「わたしは、たいこをたたく!!!」と、お気に入りのピンクのバチと太鼓をもらい、準備は万端!!
お姉さんたちと楽器を鳴らしながら行進の始まりです。
列のあとにしっかりついていき…。太鼓を鳴らして楽しんでいました。
パレードの進行や楽器の鳴らし方は、プロの音楽家さんが、直々に指導。楽器に実際に触れることができるのは、いい経験になりますね。
子ども用の、お立ち台も用意されていて、これに乗りながら、パレードを楽しむ子どもたちもいました。
主催者のDJ dragonさんは、「どの子も主役になれる」というテーマでイベント内容を立案したのだそう。
注目を浴びるという体験は、幼児期にはとても大切なことだと私も考えます。
「さいごはKOOさんにならなきゃ!!」
と、やっと私のブースに来てくれました。
材料を渡され、スズランテープを小さな穴に一生懸命通していました。
小さな穴に通すのは、非常に難しいのですが、集中し楽しんでくれたようです。
できないところはお母さんがお手伝い。これも、親子で楽しめるフェスならではの姿ですね。
となりにいるのは、RINちゃんの妹さん。もうすぐ2歳のYUちゃんも、パパと一緒に楽しんでいました。
ときおり、「ゆうちゃんできてる?」なんて心配する姿はお姉さんそのものです。
30分位集中していたRINちゃん。
「できたーー!!!」と嬉しそう。
他のお客さんも、家族や友達同士で、楽しむ姿が印象的でした。
さて、撮影です。
「ねぇ!!!KOOさんになれてる???」
「そとでもしゃしんとりたい!!!」
と、会場で仲良くなった男の子と外へ。
「ケイトせんせい!!!いっしょにとろうよ!!!」と、声をかけていただき、一緒に写真を。
誰かになりきる。
なりきって、非現実の世界を楽しむ。
普段しないような格好をすることも、脳の発育にもとてもいいことなんです。
今回は、そんな意味も含めて、「なりきる」をテーマにしたワークショップを考えてみました。
この後、DJ KOOさん本人も駆けつけてくれて、会場は大盛り上がりでした。
その後は、シャボン玉で遊び、帰路へ。
最後に、「今日楽しかった?」と質問すると、突然涙ぐんで「まだ、かえりたくない。あそびたい!!」と泣き始めてしまったRINちゃんですが、夏のいい思い出ができているといいな。
実体験というのはとても大切で、デジタルでは育てることができない「五感」を育てることができます。
これまでは大人のものというイメージが強かった音楽フェスですが、子どもたちが気軽に参加できるようになったことは、子どもにとってもいい刺激になると思いますし、周りにいる大人たちにとっても「子ども」という存在が自然と伝わるいい機会になったのではないでしょうか。
子どもは何事に対しても、一生懸命。DJも、パレードもダンスも…。
パレードで会場をまわる子どもたちを見て、「かわいいね…」という声もたくさん聞こえました。
会場には、ふだん子どもと触れ合う機会の少ない大人たち、まだ子どもをもたない若い世代の方々も多くいましたが、そんな人たちにも子どもと一緒に過ごす楽しさが伝わっていたとしたら、すごくいいことなんじゃないかと思います。
是非こんな楽しいイベントが東京だけでなく、全国に広がっていきますように。
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https://hanakomama.jp/keywords/counseling-45466/
河西景翔(かわにし けいと)さん・子育てアドバイザー
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。平成14~26年まで、保育士・幼稚園教諭として現場で働く。
現在は、セミナーを開催したり、ウェブマガジン・ブログを通し、子育てに悩むママに向けて、子育てに関する情報を発信。「子育て中のママと、共に悩みながら最良の道を切り開く」を念頭において、日々奮闘中。
http://s.ameblo.jp/chloe69/
「ほいくらいふ」でも連載中!
ケイト先生と星山麻木先生が答える、ママのお悩み相談「ママのためのカウンセリングリーム」
https://hanakomama.jp/keywords/counseling-15161/