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ついにこの夏解禁! 乳児用液体ミルクって何?【特集・液体ミルクを考える・1】

2018.08.01

特集:液体ミルクを考える 

【液体ミルクVo.1】乳児用液体ミルクがこの夏解禁!

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「乳児用液体ミルク」をご存知でしょうか。

その名の通り、液体状の乳児用ミルクのことです。

母乳に近い成分で作られており、海外では粉ミルクと並んで販売されている国が多くあります。

現在、日本では製造・販売が認められていませんが、この夏、解禁の動きがあるということで、最近話題になっています。

Hanakoママwebでも以前ご紹介したことがあり、ご存知の方も多いかもしれませんが、この、乳児用液体ミルクについて、あらためて、まとめてみました。

液体ミルクが解禁!? ママたちが気になっていること【ママの本音のYES&NO】https://hanakomama.jp/topics/22808/

液体ミルクってナニ!?

Mother feeding baby with milk bottle
photo by Adobe Stock

粉をはかって、70度以上のお湯で溶き、人肌まで冷まし、飲み終わったら洗って消毒……。お出かけの際は魔法瓶や粉ミルクケースなど大荷物を持ち歩いたり、電子レンジが使えるベビールームを探し歩く……。

粉ミルクを扱う大変さは、ママの多くが経験したことがあるのではないでしょうか。

いっぽう、乳児用液体ミルクは紙パックやプラスティックボトルから哺乳瓶に注ぐだけで完了。哺乳瓶に注ぎ替えずに、フタを開けて付属の乳首(ニップル)を取り付けるだけのタイプのものもあり、いずれも荷物が少なく済み、すぐに赤ちゃんにミルクをあげられるという手軽さが大きなメリットです。

ほかにも
・無菌処理をしてあるため衛生面でも安心できる
・無開封で常温保存が約1年(各国基準)可能なものもある
・外出時に多くの荷物を持ち運ばなくて済む
・夜間の授乳時、すぐにあげることができる
・はかり間違いがない
・パパや祖父母、保育園などにも心配なく預けることができる

など、たくさんのメリットが挙げられます。

なぜ日本では売っていないの?

良いことがたくさんありそうな液体ミルクですが、なぜ日本では普及していないのか、不思議ですよね。

理由は、法的なことにあります。

日本では現在、赤ちゃんのミルクに対する法律は“粉ミルク”に対するものしかありません。

液体ミルクに関する決まりがないために、日本では液体ミルクを乳児用に製造・販売することができないのです。

現在、日本で液体ミルクを手に入れるには、個人輸入や海外に行く友達に購入をお願いするなどして手に入れる方法しかありません。

ついにこの夏解禁へ!

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韓国で販売されている液体ミルク

そんな中、液体ミルクの良さを知った人々が、ここ数年、日本での製造や販売の許可に向けてさまざまな方面から働きかけをしてきました。その結果、省令が改正されることになり、早ければこの夏日本でも液体ミルクの製造や販売の許可が出されることになりました。

それに先駆けて、6月には全国で初めてイオンと東京都が協定を結び、災害時に都からの要請でイオンが海外メーカーから液体ミルクを緊急輸入することができるという内容の連携がなされました。

このことについて、イオンにうかがったところ、「輸入先の国やメーカーはまだ未定ではありますが、都から要請が来たらただちに連絡を取り、都から指定された被災地などに直送する予定です。」という回答。また、「将来的に液体ミルクの販売がされるようになればイオン各店舗でも取り扱いたいと考えています。」とのことでした。

被災地に贈られた液体ミルク

乳児用液体ミルクが日本で広く知られるきっかけになったのが、2011年の東日本大震災、そして2016年の熊本地震と、立て続けに起こった震災でした。

被災地では清潔な水を確保することが難しく、ガスや電気などのライフラインが整わない中、海外から救援物資として贈られた乳児用液体ミルクが非常に役に立ったそうです。

断水や停電で粉ミルクを作るのが難しくなるということは、赤ちゃんの命にも関わること。たくさんのお母さんたちが液体ミルクの便利さを実感したのではないでしょうか。

解禁。でもすぐには手に入らない!?

ところで、液体ミルクに関する省令が改正されればすぐ手にすることができるか……というと、それにはまだ少し時間がかかりそうです。

国内のメーカーが製造するには、法令が改定されてから製造ラインの確保や安全面での研究など、段階を経て製造・販売に至り、その期間は約1年〜1年半ほどではないかと言われています。

それまでは、海外の液体ミルクに頼ることになりそうですね。

ママの大きな味方になる!?

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海外からお取り寄せした液体ミルク。気になる中身や味についてなど、次回レポートします! お楽しみに♪

液体ミルクの普及は、災害時の備えとしてはもちろんのこと育児の軽減や男性の家事・育児への参加、衛生面での安心など多くの面でメリットがありそうです。

母乳、粉ミルクやキューブミルクに加えて、新しい選択肢のひとつとして液体ミルクを選べるようになることが、たくさんのママの助けになるはずです。

日本ではまだ売られていない乳児用液体ミルク。気になる中身は? お値段は? 味も? ということで、実際に海外から取り寄せたものを調査、次回レポートしたいと思います!

[次回へ続く]

                  

文・写真/木村一実