
残したくなる写真の撮りかた・作りかたvol.1 失敗したかな?の写真も修正で見やすく、キレイに!
シャッターチャンス! と張り切って撮ったら、暗かったり、余計なものが写っていたり…。思い通りに撮れないキッズ写真の悩み、どう解決すればいい?
「パソコン上で明るさや色み、範囲を調整してみましょう。手を加えると見やすく、キレイになる写真はたくさんあります」。そう教えてくれたのは、フォトグラファーの佐藤朗さん。「プロ用ソフトを使わずとも、OSに標準搭載されているソフトで十分。やりすぎず、自然な範囲にとどめるのがコツです」
今回は、ウィンドウズ10に搭載の「フォト」を使った、簡単なレタッチ術を教わります。
「表情や背景、ブレなどは修正が難しいので、撮影するときに気をつけたり、子どもに声をかけたりして工夫を。あとは自由に撮って、加工してみましょう。写真のテイストが揃うと、例えばフォトブックの見栄えもよくなる。写真が楽しくなりますよ」
いつもの公園で撮影するときは、
画面を傾け、明るさも調整。元気いっぱいの写真に!
トリミング&修正で、子どもを際立たせて。
みんなが遊ぶ公園での写真は、こちらの例のように、背景に予期せぬ人が入ってしまった、なんてことが起きがち。「トリミングで背景を切り取って、人物の範囲を減らした上で、残った部分を“修正”で消しました。看板の文字など、余分な情報を減らしたい時もこのワザを使ってみて。主役の子どもに目が行きやすくなります」



切り取り機能である「クロップ」を使って画面を狭めて、左上に写っている人の面積を小さくします。残った部分には「修正」を利用すると、あら不思議! きれいに消えました。
撮りかたの工夫&フィルタ使いで、雰囲気のあるカットに。

スマホならこんな方法も。「地面にスマホを立てて撮ると、空が背景になって爽やかな雰囲気に。このままでもいいですが、フォトの“フィルタ”を使って、より鮮明で、雰囲気のいい写真にしてみました」


構図を傾けるだけで、躍動感が生まれる!
「遊んでいる様子を撮るときは、あえてカメラを傾けると、元気なイメージに」。こちらは、ふつうに撮った写真をフォトで加工して傾けた例。この通り、躍動感のある一枚に!「こちらに向かって来るところを撮るのも遊んでいる子を上手に撮るコツです」


フォトグラファー〇佐藤朗(あきら)さん
雑誌やWebで撮影を手がける傍ら、料理写真がうまくなりたい人のための教室「felica-spico」を主宰。
www.felica-spico.com
http://moneystep.co/
写真〇佐藤朗、多田寛 モデル〇古里光晟(こうせい)くん(6歳)、友晟(ゆうせい)くん(2歳) 編集・文〇新田草子
(Hanakoママ37号より)