炊く時の水の種類は? 冷凍するときのポイントは? プロに聞く、美味しいごはんの炊き方
おいしいごはんは大人も子どもも大好き! 最近では土鍋でごはんを炊く家庭もありますが、忙しいときに頼りになるのは、便利な炊飯器。
でも炊飯器というと、思うように美味しく炊けないことがあったり、独特の匂いがついたりと、ちょっとした悩みもあるかもしれません。
そこで今回は、パナソニック アプライアンス社で炊飯器の開発を担当するライスレディの三村まさ代さんに、炊飯器でおいしくお米を炊くコツや冷凍保存の方法、子どもがおいしく食べるコツを教えていただきました!
炊飯器の達人! ライスレディに聞く炊飯器の素朴なギモン!
Q.炊飯器でおいしくご飯を炊くコツを教えて!
A.次の4つのコツがあります。
1.お好みの銘柄を選び、精米日をチェック
お米は精米した後すぐから劣化が始まるので、できるだけ新しい日付のものを選びましょう。
2 お米の計量は正確に行う
計量カップで計るときは、無理に押し込んだりせず「すりきり」で計るのが正確な計り方です。
3 米のとぎ方(軽く数回洗う)
最近は精米の技術が進んでいるので、お米をごしごし強くかきまぜなくても、十分おいしいお米を炊くことができます。軽く洗うのを3~4回繰り返します。
4 水は軟水、PH6~8がおすすめ
水の硬度が高いと、水分吸水が妨がれてしまい、ごはんが硬くなります。そのためPH9より高いアルカリイオン水はべたつきの原因になります。軟水がおすすめ。PH6~8くらいを目安にしましょう。
Q.炊飯器でお米を浸水する時間によって炊き上がりは変わる? 適切な浸水時間は?
A.現在販売されている炊飯器は、浸水も含めた炊飯コースになっているものが多く、基本的には事前の浸水が不要な場合が多いです。パナソニックの炊飯器も事前の浸水は必要なく、最新の炊飯器(SR-VSX8シリーズ)では、「旨み熟成浸水」という旨みと甘みを引き出す浸水工程がコースの中に含まれています。
【参考】旨み熟成浸水
https://panasonic.jp/suihan/18feature.html#taste
Q.炊飯器で炊いたときの独特の匂いへの対策は?
A.とぎ始めの水はできるだけ早めに捨てましょう。とぎ始めのときのお米は吸水しやすく、ぬかのニオイも吸収しやすくなっているためです。
Q.炊いたご飯を冷凍保存するときに、おいしさを保つコツはある?
A.容器だと空気が入ってしまい鮮度が落ちやすいため、ラップで密閉して冷凍保存をするのがおいしさを保つコツ。また、冷凍していても1~2週間で風味が落ちてくるため、早めに食べるのをおすすめします。
子どもがおいしくご飯を食べられる子ども向けの炊き方!
最後に三村さんに、子ども向けにご飯のおいしい炊き方を教えていただきました!
「お子さまの好みに合わせて、しゃっきり、もちもちなど、食感を意識して炊くといいかもしれません。お米を選んだり、水の量を調整したりしてみましょう。
最近は、食感が炊き分けられるコースがついている炊飯器もありますので、そちらを使用すれば簡単です。例えばパナソニックの炊飯器には『食感自在炊き分け』という機能が搭載されていて、圧力のかけ方やスチーム加熱の有無・温度を調整し、しゃっきり、かため、もちもち、やわらかなど、さまざまな食感や堅さに炊き分けできます」
お米をとぐときはしっかり正確に計って軟水を使用。とぎ始めの水を早く捨てることも意識しましょう。炊く前の下準備によって大きくおいしさが変わってくるというのは驚きですね。子ども向けには食感を工夫して。ぜひ炊飯器で効率的においしく毎日ご飯を炊き上げましょう!
[教えてくれた人] パナソニック アプライアンス社 キッチンアプライアンス事業部 ライスレディ 三村まさ代さん