
小学校入学準備・1 子どもが小学校に上がる前に知っておきたいこと【新連載・小学校ってどんなところ?】
子どもが小学校に上がる前に知っておきたいこと

もうすぐ今年も終わりですね。年長のお子さんは、来年から小学校。朝夕の送迎であたふたした日々も、もうすぐ終わると思うと嬉しいような寂しいような…。
小学校入学はワクワクする反面、楽しく通えるかしら、お友だちはできるかしらと不安なママもいるのでは? 「小1プロブレム」(注)という言葉も気になります。
2020年からは、小学校の学習指導要領が新しくなり、英語が教科化される、プログラミングの学習が始まるなど大きな変化もあります。
そこで、この連載では、ちょっと先輩の小学生ママの声も参考にしながら、最近の小学校の様子について考えてみたいと思います。
保育園ママたちの不安と対策
まずは、身近な保育園ママたち13人に、「小学校に上がるにあたって心配なこと」を聞いてみました。
一番多かった不安は、友だち関係。「友達ができるのか」「いじめられないか」「いじめる側にならないか」などのコメントがありました。そのほか、「担任にどんな先生が当たるか」「授業中じっとしていられるか」「学童保育に入れるか」「給食を食べられるか」「PTAの役員」が目立った回答。
数は多くないものの「ママ友たちはどんな感じか。派閥はあるか」「通学路の安全」「小学校と幼稚園の行事がかぶったときはどうすればいいか」などの不安、小学校受験や中学校受験の様子を知りたいという声もありました。
不安解消のために、「入学までに準備しようと思うこと」を聞いてみました。
多くのママが、「ひらがな、カタカナ、数字を読めるようにする」「時計が読めるようにする」「身支度を自分でできるようにする」など、何かしらの準備をしていました。具体的な対策として、「幼児教室(公文など)に通わせる」「通信講座(ベネッセなど)をさせる」という回答がありました。
先輩ママたちが、小学校に入ってびっくりしたこと
小学校の様子って、自分の子ども時代とは変わっているはず。すでに小学校に入ったお子さんを持つママたち18名に、「小学校に入ってみてびっくりしたこと」を聞いてみました。
1.「想像以上に行く機会がなく、学校のようすがわからず焦った」
筆者も全く同じことを感じました。保育園は送迎のために毎日行くので、子どもの様子や、どんなお友だちがいるのかもなんとなくわかるし、保育士さんとも話ができますが、学校は、授業参観と学校行事のときくらいしか行くことがなく、先生と話す機会もあまりありません。はじめての子どもの場合、これはかなり不安。子どもの様子を知りたいがために、PTAやクラス委員を引き受け、学校に通う機会を作ったというママ友も結構いました(私もその一人)。
2.「プリントが多くて混乱する」
これも、同感。返事が必要なもの、緊急性の高いものもあれば、読んでも読まなくてもいいようなものもあり、しかも1日に4~5枚のプリントを持って帰るので、忙しいママにはプリントの管理は悩みのタネかもしれません。高学年になるにつれ、子どもが大事なプリントを見せるのを忘れる、あるいはなくすということも多発するように…。これはウチの場合だけかもしれませんが…。
3.「(学校行事など)親が手伝うことが多い」
筆者の場合もそうでした。PTA役員になっていなくても、運動会や合唱会など行事があるたびに、お手伝いの要請がありました。仕事との折り合いをつけるのはなかなか大変なのですが、年に何回もあるわけでもなし、この機会に子どもの様子を見られたり、ママ友ができたりと、いいこともあるので、当番に当たったら、前向きに取り組むといいのかなと思います。
4.「先生によって指導内容がかなり違う」
指導内容もそうですが、先生のキャラクターもいろいろ。厳しい先生、優しい先生、教え方が上手、下手、いろいろあります。毎年、新学年になるたびに「今回は当たりだった」「はずれだった」という声が飛び交ったものです。“当たり”の先生ならラッキーですが、“はずれ”だったら? 人生の厳しさ、理不尽さを学ぶ第一歩と思うしかないですよね。
ただ、あまりひどい先生に当たってしまったら? これはあとの回で取り上げたいと思います。
今後は、保育園ママたちの関心の高いテーマ、「保育園と小学校の大きな違い」「学童保育」「PTA」「担任の先生との付き合い方」「宿題」「中学受験」などについて取り上げていきます。お楽しみに!