小1から期末試験が!? シンガポールの教育制度【シンガポール・タイガーママに囲まれて・1】
小1、試験廃止!!
こんにちは! シンガポールから初めて発信します。マレーシア出身の夫と、一人っ子6歳女子、エマちゃんを育てています。
シンガポールは学歴社会。よくアジア系の厳しい教育ママを「タイガーマム」と言いますが、シンガポールも教育熱心なタイガーママがいっぱいです。マレーシアと日本の田舎で育った夫も私もおどろくことばかりで、流されそうになったり、ちょっと反発したり。エマの小学校入学を控えて右往左往する毎日をお伝えします。
シンガポーリアンママたちの最近のもっぱらの話題、それは教育大臣が発表した大ニュース、「小学校1年2年の期末試験廃止」!
小1から期末試験があったことにこっちは驚きましたが。
正確には廃止されるのは「年末試験その他の、成績表に反映される主要試験」だそう。つまりいままでは小1から、試験の点数だけで通信簿をつけていたんですね…。これ、名私立進学校の話ではなく、全国的な小学校の話です(インターナショナルスクールは例外)。
とはいえ。これからは点取り主義を超えた頭のよさをはぐくもう(さもないとAI時代にやっていけない)という国の方針で、小さい頃から試験漬けのシンガポールの教育制度も少しずつ変わってきています。小1・小2の試験廃止もこの流れの一つでしょう。
でもママ友の携帯チャットグループで「グッドニュース!」と素直に喜んだのは私くらい。
「試験(exam)が査定(assessment)に変わるだけで本質的には同じでしょ」
「逆に不安! 試験がないとうちの子の進度が分からない」
「学校の代わりに試験をしてくれる塾があるって!」
「とりあえず試験の過去問題集買ってきた」…。
ママたちの気持ちはあまり変わらないようです。
1月からエマは1年生。近所の共学校は人気で外国人枠がなかったので、キリスト教系の女子校に入ることになりました。少しはのんびりした校風だと聞くけど、シンガポール的なのんびりとはいったい、どの程度でしょう。母のどきどき、わくわくは続きます。
谷 繭子(たに・まゆこ)
1995年、航空会社での仕事を辞め、シンガポールに移住。
翌年日本の新聞社の現地支局に就職する。
残業の多い仕事を続けながら、6歳の一人娘をマレーシア出身でエンジニアのイクメンパパ、小学校や学童の先生方、インドネシア人強力ヘルパーさんとみんなで育てている。