
編集部の取材エピソード 鈴木のりたけさんの作品は、こんなふうに作られました
毎月ミニ絵本をお届けするHanakoママwebの「KID’S CLUB」、今回は、絵本作家・鈴木のりたけさんの『ひょうげんのじゅう』です。

鈴木のりたけさんの絵本といえば、「しごとば」シリーズ(ブロンズ新社)や『す~べりだい』(PHP研究所)など、ページの隅々まで描きこまれた作品、というイメージが強いのですが、今回の『ひょうげんのじゅう』はこれまでの絵本とはまったく違う印象。すべて「切り絵」で構成されています。
「じゅう」、つまり「1」と「0」を実際に切り抜いて、並べて、自由に表現しよう!という、読者参加型の作品なのです。

作品の最終ページでは「1」と「0」で作られたものをたくさん並べて紹介していますが、撮影現場で鈴木さんから「このなかに1個、ハナコママ編集部で作った作品をいれましょう!」といううれしいご提案があり、その場にいたスタッフが即興で作品を作ることに!



写真を撮り忘れましたが、私が作った「さくらんぼ」も不採用。残念~!
でも、「1」と「0」で何が作れるかなー、と手を動かしながら考える作業は楽しくて。ほんのひとときではありましたが、「ひょうげんのじゅう」を身をもって体験できました。

最初に作品の打ち合わせをしたとき、鈴木さんから「子どもたちには、小さい時から自由に表現する楽しさを経験してほしい。それを伝えることが、表現者として仕事をするうえで大切にしていきたいこと」だと、この作品に込められた思いを話していただきました。
「この形は何かな?」という会話をきっかけに、「じゃあつくってみようか?」と、お子さんと一緒に10を切り抜いて、自由に遊んでいただければと思います。
そして‼
鈴木のりたけさんご自身による「ひょうげんのじゅう」のワークショップも行われます。実施日は3月20日(日)、21日(月・祝)の2日間。詳しい内容は「おでかけニュース」の記事でお知らせしますので、お待ちくださいませ!