働くママのウェブマガジン

Papa​パパの子育てを応援するコラム&トピックス

ディズニーランドで、子どもの自立性や経済観念をつけさせるには?【新連載・パパFPの「子どもとお金」】

2018.11.30

新しい連載が始まります!

ファイナンシャルプランナーで3人の男の子パパ、福本眞也さんの連載が始まります。

子育てしていくうえで避けて通れない「お金の話」。福本さんが子育てしていくなかで感じる「子どもとお金」にまつわるエピソードを、専門知識を交えながらご紹介します。


vol.1 夢と魔法の国で、お財布事情と子どもたちの成長を考える

はじめまして、3人の息子の子育てが生きがいのパパFPです。

今回から「お金にまつわること」を、日頃の子育てしているパパの目線と、家計相談を通した業務や経験からのお金のプロの目線から、忙しく働くみなさんへ、わかりやすく、楽しくお届けできたらと、コラムを書かせていただくことになりました。この連載を通じて、家計のことを考えながら、少しでも計画的で豊かな家族生活を送るヒントをお届けできれば幸いです。

さて、初回は、子どもから大人まで楽しめるディズニーランドでのこと。親にとっては財布が少し気になります。でも、子どもの成長には最高の場所です。

初回、2回目、3回目……。
行くたびに変わるお財布事情と子どもたちが求めてくるもの

我が家には3人の息子(現在、中2・小6・小4)がいます。長男はどちらかと言うと“のんびり屋さん”な性格で、幼少期は自宅でおもちゃで遊ぶときも、おとなしく、感情をむき出しにするタイプではありませんでした。そんな彼の感性を磨くために、時間があれば公園など、外で遊ぶようにしたものです。

我が家が初めてディズニーランドを訪れたのは、長男がちょうど2歳で、歩くのが上手になった頃でした。その日は仕事が早く終われたので、急遽足を運び、「アフター6チケット」で入園しました。

入園ゲートをくぐるやいなや、日頃のんびり屋の長男が目にもとまらぬ勢いで突然走り出し、私も妻も荷物やバギーを持ちながらだったので、追いつくのがやっと。彼に追いつき顔を見ると、こぼれんばかりの満面の笑み! 見たことのない最高の表情でした。ディズニーランドは本当に夢と魔法の国なのだなと思いました。

余談ですが、最近は特にこの時のことをよく思い出します。なにせ長男は今、反抗期のど真ん中。日々面倒な事ばかりなので余計に懐かしいのかもしれません。(笑)

当時の長男は「あれ乗りたい、これ買って」といった要求もなく、ただただ、楽しく感動できる場として、私達に連れられるままに満足してくれたに違いありません。

初回とは全然違う! 成長した長男の要求は?

2回目は長男が5歳、次男が3歳のとき。朝一番からの訪園です。

次男は初めてで、楽しさが全てを上回り、初回訪園時の長男と同様、本人からの強い要望はなく私達の言いなりです。

でも、長男の行動や言動は初回時とは全然違います。ご想像の通り、「あれに乗りたい、これは嫌だ、お腹すいた、チュロス買って、アイス買って、ポップコーンが欲しい!」と言いたい放題です。

最初は「仕方ないか」と長男の言うことを聞き入れていましたが、施設の食べ物や飲み物は結構高いことに気付きます。いくらケース(バケット)が立派で可愛いと言っても、ポップコーンに当時2,000円(最近35周年限定ミッキーは3,500円とか!)には驚愕しました。それでも滅多に連れてくるわけではないからと、心の中で「子どもの感動はプライスレスだ! いくらかかっても仕方あるまい……」と思うよう感情を抑えて買いました。

子どもの要求を全て聞き入れることには、少しストレスを感じていましたが、アトラクションに行き子どもたちの満面の笑みを見ているうちに、それも忘れてしまう夢と魔法の国。やっぱり、本当に素敵な場所なのですよね。

丸一日園内を走りまわり、帰り支度をする頃には次男は寝てしまい、長男までもベビーカーに乗る始末。それなのに!「すごく楽しかったね、では帰ろうね。」とゲートに向かう途中、疲れ切っているはずの長男が「お土産欲しい!」を連呼します。

「これも経験、良き思い出になるし……、仕方ないか」と価格が安めの商品に誘導し、とりあえず子どもの要求を充たしましたが、どこかで冷静にお金の事を考えながら、ここに来るのは大イベントなんだなぁと妻と顔を見合わせたものでした。

3度目以降は子どもたちが成長するチャンスに

DL2

そんな我が家も、三男が3歳になった頃に、3度目のディズニーランド訪園の時期を迎えます。長男、次男が「ディズニーランドに行きたい!」とせがんできた訳です。

家族5人で行くとなると大変大きな出費です。入園料だけで3万円位、朝一番から最後の花火の時間まで過ごすとなると食費やアトラクション、移動途中のお菓子など2万円位かかります。ましてや、お土産×3となると……。

では、お金を余り気にせず、どうやって楽しむのか。

夢を見られて、魔法をかけられたように楽しい場所ではあるけれども、子どもには少しの我慢と、自立性や経済観念をつけさせることができる絶好の場所(機会)にもできるはず。そこで、3回目の訪園は計画的に行くことにしました。

子どもたちには前もって「この日にディズニーランドに行くよ」と伝えます。すると、子どもたちはその日を楽しみに過ごします。

指折り数えて迎えた訪園当日。日頃とは違い、息子たち3人とも朝の目覚めは別人のようです。現地までの車中では、長男、次男は得意げに「最初はこれ、次はこれ、で、その次は」などとアトラクションの趣向や順番などのスケジュールを告げてきます。

入園と同時に彼らに告げます。「今日一日、ご飯は別として、お菓子や帰りのお土産用に2,000円ずつ渡すから好きに使っていいよ。でも、一度に2,000円を使うと夜までもたないから、よく考えて使うといいね」。

アトラクションではお金は必要ないので、次のアトラクションへの移動途中の誘惑にどう立ち向かうかです。飲み物など体に必要な水分補給のためには水筒を持参しています。

すると、どうでしょう。次男は長男のほぼマネをするだけですが、長男はある程度、計画的に使っています。

アトラクションでは至極の楽しい時間を過ごし、その途中の誘惑に対しては、本当に欲しい、必要だと思った物を選択できる力が身についたようです。また、長男は次男に「それ買っちゃうと、お土産買えなくなるから、俺の分を半分あげるよ」などと優しさも見せていました。

DL1

3度目のディズニーランド。長男には、ただ楽しく遊ぶだけではなく自主性と計画性が芽生え、「お兄ちゃん」の風貌も備わった感じです。子どもであっても計画的にお金を使うことの大切さを、楽しさとともに経験できる素晴らしい場所にもなりました。

この時に得た子どもたちの経験こそが、本当の意味でプライスレスだったと確信しています。

FP福本眞也さんプロフィール写真

福本 眞也(ふくもと・しんや)

息子3人のパパFP。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP®認定者(日本FP協会)
日系・外資系大手金融機関勤務を経て独立。
金融の幅広い知識を持ち、現役パパ目線で家計相談など個人を中心に、楽しく、わかりやすい金融コンサルティングを行っています。
Twitter https://twitter.com/FP_Fukumoto(子育て事情とお得な情報をつぶやき中)
HP https://www.fpconcier.com(金融・経済の基礎ブログを掲載中)