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ごはんと具だくさんの味噌汁さえ作ればいい【ママの読書】

2019.01.04

新年あけましておめでとうございます、ハナコママ編集部の宮本です。
今年も忙しいママの毎日をハッピーにする記事を配信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!

今年最初の特集は「ママの読書」。本の中で見つけた「これはほかのママと共有したい!」と思うフレーズをご紹介していきたいと思います。

第一回目は、料理研究家の土井善晴さんの著書『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社)です。

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今、多くの人が毎日のように、「今日のおかずは何にしよう」と悩むと聞きますが、一汁一菜が基本であると考えれば、何も難しいことはありません。一汁一菜は、現代に生きる私にも応用できる最適な食事です。おかずをわざわざ考えなくても、ご飯と味噌汁を作り、味噌汁を具だくさんにすればそれは充分におかずを兼ねるものとなります。魚、豆腐、野菜、海藻などを時々に応じて入れ、発酵食品の味噌で味つけます。肉を少量入れてもいいでしょう。血肉骨を作るタンパク質や脂質、身体の機能を整えるビタミン、ミネラル(カルシウム)を含む食材を具とします。

『一汁一菜でよいという提案』p50より引用

これまで、ごはんと味噌汁のほかに、メインのおかずと副菜がないと……と思ってきました。作り置きに挑戦してみたり、冷凍食品や半調理品などを駆使して、どうにかこうにかメインのおかずを調達。カレーやラーメンでしのぐ日もありましたが、それはあくまでも「休ませてもらう日」と自分の中でカウントしていました。

そこに料理研究家の土井善晴さんのこの言葉。自分の中にあった「メインと副菜がないとダメ」という呪縛から解き放ってくれたように思います。

具だくさんの味噌汁だけでいいなら、ずいぶんと気が楽です。余裕がある日は、皮むきの必要な根菜を多めに、時間がない日はすぐに使えるキノコや葉物野菜をメインに具材を考えれば本当に時間をかけずにできます。本の中で土井さん自身が実際に作って食べている味噌汁の写真が掲載されているのですが、本当に飾らない内容。目玉焼きやベーコンが入っている日もあるし、ずいぶんと大きなピーマンやトマトがごろんと入っている日もある。キャベツなどはちぎればいい、とも書いてある。これなら自分にも続けられそうな気がする、と思えます。

その裏にあるのは食の研究者である土井さんの哲学。「ハレ」と「ケ」を持つ日本の食文化の歴史や、家族で食べることの大切さなど、なぜ「一汁一菜でよい」という考え方が導きだされたのか、についても多くのページを使って考察されています。

この本、忙しいママに向けて書かれたものではないことも、いいなと思います。「(本当はちゃんと作ったほうがいいけど)忙しいママだからおかずはなくてもいいよ」というメッセージではなく、読者の世代を問わず、堂々と「一汁一菜でいい!」と発信されている。

毎日三食ずっと食べ続けたとしても、元気で健康でいられる伝統的な和食の型が一汁一菜です。毎日、毎食、一汁一菜でやろうと決めてください。考えることはいらないのです。これは、献立以前のことです。準備に十分も掛かりません、五分も掛けなくとも作れる汁もあります。歯を磨いたり、お風呂に入ったり、洗濯をしたり、部屋を掃除するのと同じ、食事を毎日繰り返す日常の仕事の一つにするのです。

『一汁一菜でよいという提案』p12より引用

歯磨きやお風呂と同じレベルで日々のルーティンにしてしまう、という考え方は斬新です。

もちろんこれは本のタイトルにもあるように、考え方のひとつの「提案」。

この本を読んだから毎日一汁一菜になるというほどストイックにもなれなくて、やっぱりドーンと食卓に出すおかずもいいなと思っている自分もいます。だから、相変わらず冷凍餃子や冷凍シューマイにも頼るし、電車の中でレシピ検索もしてしまうのですが、「一汁一菜でいい」と思うことで、心持ちがだいぶ変わりました。


『一汁一菜でよいという提案』
土井善晴・著
グラフィック社 1500円(税別)
re宮本博美

宮本 博美(みやもと・ひろみ)

ハナコママウェブ・エディター。小2男子の母。
子どもが生まれてからは、大人の本を手に取る時間がほとんどなくなりました。でも、母になったいまだからこそ心に沁みる、そんな本がたくさんあるはず! ということで、読書企画をスタートしました。ハナコママのライターの皆さんにも「これ!」という本のおすすめをお願いしています。どうぞお楽しみに!