働くママのウェブマガジン

Mama子育てママを元気にするコラム&トピックス

きょうだいとも友だちとも違う、子どもたちの関係性【コレクティブハウスで子育て・2】

2019.02.28

この連載は……

コレクティブハウスに暮らすライターの小2男子のママ、吉田ひとみさんが、コレクティブな子育てについて綴ります。


第二回 コレクティブハウスで育つ子どもたち

我が家は夫と息子の太郎(小2)との3人家族。太郎は私たち夫婦がコレクティブハウスに住み始めてから、ここで生まれました。

一人っ子の太郎にとって、コレクティブハウスに暮らす子どもたちはきょうだいのような存在。親戚よりも、友達よりも明らかに近い関係です。

特に年齢の近い、晃くん(小4)と俊くん(小2)とはいつも一緒。コモンミール(前回ご紹介した、晩ごはんを誰かが用意する仕組みのこと)がある日はもちろんですが、ミールがない日も帰宅して夕飯の支度ができるまでのわずかな間に、廊下やコモンで一緒に遊んだり、お互いの家を行き来したり。廊下で誰か子どもの足音が聞こえると、待ち構えていたように、ほかの子どもが家から飛び出してきます。

写真x2018-05-13x18x12x01_r
時間があると、コモンルームに巨大な秘密基地?が現れることも。

普段は年齢の近い男子3人で遊ぶことが多いのですが、大きいお姉さんから小さな子まで一緒になって遊ぶこともあります。

reIMG_7495_r
廊下の奥でお家ごっこ

太郎のようすを見ていても、小さい子がいるときはお兄さんっぽくふるまい、お姉さんがいると甘えている。そんな姿も面白いなと思ってみています。

IMG_7799_r
小さな子には「あーん!」
IMG_3478_r
大きなお姉さんには、ネイルをねだり中。このあと塗ってもらってご満悦♪

いまや高校生のお姉さんになった唯ちゃんも、太郎がうまれたときには小学校3年生。妹の葵ちゃんと一緒に、赤ちゃんの太郎を抱っこしてくれたり、あやしてくれたり、ずっとお世話をしてくれました。太郎にとっても、付き合いが長いのです。「大きくなったよねー」と太郎に話しかけてくれる唯ちゃんですが、私にとっても、あの小さかった女の子がいまや高校生。近くで彼女たちが成長する姿を見ているので、感慨深いものがあります。

ところで、コレクティブハウスで暮らしていると、家族以外にたくさんの大人や子どもと日常的に接することになるので、ここで生まれた子どもは自然と社交的な性格になるのかな、と勝手に思っていました。私自身は子どものころ、いつも親の後ろにかくれてもじもじしているような、超引っ込み思案なタイプだったので、そこは似なくていい、太郎が社交的になるのは大歓迎!と思っていました。

ハウスの中での太郎は、常に晃くんや俊くんと大声で呼び合い、強い口調で仕切っていることもある。私がいないところで、大人たちと楽しそうに話していることもある。これは予想どおりに社交的!? ところが小学校の授業参観で見かけた太郎は、特に手を挙げたり発言したりするタイプではなく、それは完全に昔の自分の姿に重なります。

コレクティブハウスに暮らしたからと言って、生来の気質ががらりと変わることはないのかもしれません。でも、家族と、外の社会の中間に、コレクティブハウスの人たちという、太郎にとって心を許せる相手がたくさんいて、太郎がハウスの中ではのびのびと過ごし、強く自己主張できるのだとしたら、それはとてもありがたいことのように思います。

IMG_3196_r
大学生のお兄さんとオセロ。このあと惨敗して、号泣していましたが、それも貴重な経験。
吉田ひとみ
ライター。コレクティブハウス入居のきっかけは、夫に「面白そうだよ」と誘われたこと。ちょっと面倒くさいかも、自分には合わないかも……、と思っていたものの、気づけば入居12年目に突入。途中、息子も生まれました。いまではここの暮らしなしでは生活がまわりません。ミールでよく作るメニューは「シンガポールチキンライス」。
※この記事に登場する人物の名前はすべて仮名です。

この連載を読む?
誰かがウチの晩ごはんを作ってくれる!? 「コモンミール」のある暮らし【コレクティブハウスで子育て・1】