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親以外の大人が、わが子を見てくれるという安心感【コレクティブハウスで子育て・4】

2019.03.06

この連載は……

コレクティブハウスに暮らすライターで小2男子のママ、吉田ひとみさんが、コレクティブな子育てについて綴ります。


第4回 気軽に頼ったり頼られたりする関係

私は平日はだいたい18時に会社を出て、19時に太郎を学童に迎えに行く、というスケジュールで生活していますが、たまに、取材や打ち合わせで帰りが遅くなったり、夜開催されるイベントにどうしても参加したい、ということがあります。

そんなときに太郎をどうするか……、まず相談するのは夫。ですが、調整が難しいとなったら、コレクティブハウスの誰かに預かってもらえないか、と考えます。

年齢の近い晃くん(小4)と俊くん(小2)の家に預かってもらうことが多いのですが、どちらも都合が悪い、となったら、ほかのママに声をかけ、次にはママ以外のかたにも声をかけてお願いしてみよう、と考えます。

もしこの選択肢がなかったら、きっと夫に対して「なんとか調整して!」と強硬な態度に出るか、「なんで私ばっかり我慢して」とストレスを貯めこんでいたはず。実家もそれほど近くない自分にとっては、気軽に声をかけられる相手が近くにいるのは本当に心強いことです。

太郎も慣れたもので、「今日は晃くんちでお預かりね」となると、むしろテンションアップ。我が家の延長のようにリラックスして過ごしているようです。

そんな日の太郎の晩ごはんは、こちらで用意してコモンキッチンの冷蔵庫に入れておく、ということもあれば、おかずを一品用意してあとは甘えてしまうこともあります。運よくコモンミール(記事の1回目でご紹介した、当番制で作る晩ご飯)があれば、ラッキーです。

そして、時間帯によっては、宿題をみてもらったり、一緒にお風呂までお願いすることもあったりと本当に助かっています。

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これがお預かりのときの太郎のお風呂セット。水に濡れてもOKの、防水タイプのカードゲーム・ウノとゴーグルが必須。湯舟の中でウノ……!? 親が付き合い切れない遊びも、子ども同士なら楽しく盛り上がります。楽しすぎてお風呂から出てこないこともあります。さらに週末になると、お預かりとは関係なく、だれかの家で一緒にお風呂!というイベントもまあまあ、あります。

もちろん逆のケースもあります。帰りが遅くなるから子どもを預かってもらえないか、休日少しの間子どもをみてもらえないか、保育園のお迎えをお願いできないか? などなど。お互いに無理のない範囲で、声をかけ合い助け合い、という関係が、この暮らしの中では自然にできているような気がします。

我が家では、晃くんを預かる機会がありますが、息子以外の子どもの宿題をみたり、教科書の音読を聞くのは私も新鮮で楽しいし、誰かと一緒に勉強することが、太郎の刺激にもなっていると思います。

親を通さずに、子どもと大人がつながりあえる

頼り頼られるということ以外に、自分がわが子にできないことを誰かがしてくれる、ということもあります。

たとえば、お菓子作りが得意なかたが、子どもたちを誘って一緒に作ってくれることがあります。私はお菓子作りはしないどころかむしろ苦手なので、太郎に教えてくれるなんて、本当にありがたい!と思いますし、親がそこにいなくても、わいわい楽しそうにしているのを見ると、なんだかうれしい。

親を介さなくても、太郎の人間関係がここにはあるんだな、と思えるのはここに暮らしていいなあと思うことのひとつです。

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ハウスに住んでいるお姉さんたちにチョコをいただいたので。バレンタインのお返し用にクッキー作りを教えてもらいました!
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紙芝居が始まるよ、となると、子どもたちが吸い寄せられるように集まっていきます。親としてはありがたい!!
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味噌づくり体験も、太郎は参加。私は撮影チームとして、見ているだけ、でしたが……。

子どもがいろんな大人とかかわることは、親ができない部分をカバーしてもらえるというありがたさもありますが、親とは違う大人の暮らし方や考え方を感じることができる、という意味でもとてもいい機会だと思っています。もしかしたら、親には言えないことも、誰かには言える。そんなことがこの先あるのかもしれないと思うと、ちょっと楽しみでもあります。

私自身も、コモンミールを作っているときに学校帰りの晃くんに「手伝おうか」なんて声をかけられるとうれしくて、盛り付け役などの仕事をしっかりお願いすることも。そんなときに晃くんが好きな野球選手についてアツく語ってくれたりすると、内容は全然わからなくても、なんだかこの状況、いいなぁと思います。

吉田ひとみ
ライター。コレクティブハウス入居のきっかけは、夫に「面白そうだよ」と誘われたこと。ちょっと面倒くさいかも、自分には合わないかも……、と思っていたものの、気づけば入居12年目に突入。途中、息子も生まれました。いまではここの暮らしなしでは生活がまわりません。よく作るミールのメニューは「シンガポールチキンライス」。
※この記事に登場する人物の名前はすべて仮名です。

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