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共感する力、思いやりの力が育つ。子どもの想像力を養う方法【ジョビィキッズ「わが子のやる気の育て方」・9】

2019.01.23

芦田愛菜ちゃん、鈴木梨央ちゃん、寺田心くん所属
No.1子役タレント事務所 ジョビィキッズの子育てメソッドを公開!

芦田愛菜ちゃん、鈴木梨央ちゃん、寺田心くんをはじめとする子役タレントをドラマ・映画・CMなどに続々と送り出している子役タレント事務所・ジョビィキッズ。

子どもたちの“やる気”、“自信”、“素直な心”、“折れない心”、“個性”を育てるためのジョビィキッズの子育てメソッドを集めた書籍『わが子のやる気の育て方』が話題です。

Hanakoママウェブでは、この書籍の一部をウェブで公開することになりました。子育ての悩みを解決するヒントが見つかるかもしれません。


(書籍『わが子のやる気の育て方』 第三章より)

思いやりの心を育てる想像力を養いましょう。

ジョビィキッズ9

わが子に望んでいることを親御さんたちに聞くと、「思いやりのある子になってほしい」という答えが多く返ってきます。相手の立場で物事を考えて、行動できる子。そんな子を見かけると、親御さんじゃなくても誇らしい気持ちになります。
 
私たちはレッスンの中で、たくさんのシチュエーションを子供たちに演じてもらいます。「学校で孤独を感じている」「お父さんとお母さんが離婚して淋しい思いをしている」「お母さんが死んでしまう」、はたまた「自分が病気で死んでしまう」とか「好きな女の子を守る男の子」「告白してフラれる」なんていうのも……。相手どころか、こういった様々な役の気持ちやその周りの人間関係も、子供たちは一生懸命想像して芝居をします。
 
いじめっこ役やいじめられる役にも当然、チャレンジします。その苦しさやつらさを体感することで、思いやる気持ちが芽生えてくるのです。親御さんのなかには「トラウマになるんじゃないですか」と不安に思う方もいますが、20年レッスンを続けていて、トラウマになった子は一人もいません。むしろ、レッスン後には「苦しかっただろうね」「私は幸せかもしれない」と、自分に置き換えて気持ちを推し量れるようになっています。

私たちは、レッスン以外でも様々な提案をしています。
 
親御さんたちには、「自分が共感した本、心揺さぶられた本を一緒に読んでください」「自分が若い頃に感動した映画を一緒に観てください」と話します。新しい世界に触れるきっかけになりますし、一緒に同じものを読んだり観たりしても、感じるところが違ったり、親はわが子の意外な感想にたじろいだり、子供はお父さんお母さんの意外な一面に触れたりして、自然にコミュニケーションが生まれるのも良いところだと思っています。
 
私たちが一番に勧めるのは、ヴィクトル・ユゴーの『レ・ミセラブル』(小さい子供たちには、同じ内容で少しわかりやすく書いてある児童書版の『ああ無情』)です。これは、私も子供のときに親と読んで、今でも覚えているほど影響を与えてくれた一冊だから、子供たちにもぜひ読んでほしいと思っているのです。少女コゼットのお母さんが、自分のために歯を抜いて、髪の毛を切って、やがて死んでいくというストーリーは、切なすぎて、夜眠れなくなるほどでした。他にも「モノを盗んだら、こんなに怖い思いをするんだ」とか「牧師さんのやさしさ」とか「噓をついたらどうなるのか」など、いろんなことが味わえました。

子供は繊細です。感受性も鋭く、親が世間の負の側面を見せないようにしていることもあると思います。でも、私たちが知っている子供たちには、ちゃんと自分の目で見て、自分で考える力が育っています。
 
映画でも、親御さんは、自分の子にはまだ早いんじゃないか、理解できないんじゃないかといって、難しそうなものだったり、洋画などの長いものを与えない傾向がありますが、早いなんてことは全然ない。私たちは知的障害を持つ父親を主人公にした映画『I am Sam/アイ・アム・サム』もよく勧めますが、たいていの子はギブアップしないで観ていられるようです。細かなニュアンスまではわからなくても、感想を聞くと、ちゃんとした答えが返ってくる。「意外だった」と親御さんからの声もたくさん聞きました。

世の中には体験できないことがたくさんありますが、少しでも境遇の違う人のことを理解することができれば、そのぶん共感する力、思いやりの心は育ちます。何かに触れたり見たりしたときに、実生活でも「あなたが逆の立場だったら、どう思う」と問いかけてみてください。人が生きていくうえで相手を思いやる気持ちはとても大切なこと。さまざまな場面で子供の想像力を膨らませる言葉をかけてください。


わが子表1)オビ有

『わが子のやる気の育て方』
ジョビィキッズ 著
マガジンハウス
定価:1,296円 (税込)
https://magazineworld.jp/books/paper/2952/

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