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サッカー親子応援記「長谷部誠選手のマインド」を嵐ショックの私がマネてみた【親子でハマったJリーグ】

2019.01.30

Jリーグ サッカー親子応援記・16

この連載は……
ライターの坂田ジエイ子さんによる、「Jリーグ サッカー応援記」。子育てでつらい思いを抱えていた時期、「母親が笑っていれば子どもは幸せだ」という友人の言葉からサッカーに目覚めた坂田さん。東京在住でありながら、息子さんと一緒に、大阪拠点とする名門サッカークラブ「セレッソ大阪」のサポーターに。クラブへの愛から親子観戦の魅力についてまで、サッカーを応援する楽しさを綴ります。

この連載を初回から読む https://hanakomama.jp/topics/56174/


嵐の衝撃発表に心折れた私。
長谷部誠選手にすがってみる!?

16

こんにちは! 1月28日に行われたアジアカップの準決勝、イラン戦は日本が劇的大勝利をおさめました! 今大会12得点を量産してきた難敵イランでしたが、完全なるアウェイのなか、日本代表は失点ゼロを守り抜き、一丸となって戦ってくれましたね。「猛烈に超カッコいい!」の一言に尽きます。

3-0のうちの2得点をあげた大迫勇也選手は、これまで右大臀部痛による欠場を余儀なくされていました。また、ダメ押しの3点目をあげた原口元気選手は、ロシアワールドカップで活躍したにも関わらず親善試合ではスタメンを危ぶまれていましたし、先制点のアシストをした南野拓実選手も、ここ何試合か決定力不足と言われていました。

彼らによる得点は、3者3様の思いが込められていた魂のシュートといえるでしょう。もちろん、彼らに限らず全選手がベストを尽くした熱戦だったと思います。森保ジャパンの「絶対に優勝する」覚悟は相当なもの。決勝もこの勢いに乗って勝利し、アジアの頂点に立ってほしいですね!

さて、覚悟を持って挑んだといえば、その2日前の1月27日に、突如活動休止を発表した嵐5人も然り。プロフィールに書かせていただいていますが、私はセレッソ大阪(と浦和レッズ)のほかに、嵐が好きです。今回は、そのことに絡めて、あるサッカー選手が書いた本についてお話させてください。

私の心の支えとなってくれていた嵐から、ファンクラブ会員向けにそのお知らせが届いた頃、私は息子のサッカー練習の場におりまして、同じくファンである友人からの半泣きの電話でニュースを知りました。

素晴らしすぎる記者会見を見て、その夜と翌朝は泣き続けました。涙の抑え方がわからなくて、家族の前でしくしくと泣きました。「母親が笑っていれば子どもは幸せだ」を合言葉に、嵐もずっと応援し続けてきたけれど、その嵐によって、私は不覚にも子どもの前で泣き顔を見せてしまいました(家族はみな笑ってましたけど)。

息子が幼稚園だった頃、私は、学校ではできないことをやるというふれ込み(当時です)で人気の「花まる学習会」というユニークな学習塾を知人の紹介で知りました。その代表である高濱正伸先生が、「嵐は悩みを抱えたお母さんたちを救っている。国民栄誉賞をもらってもいいくらいです」とおっしゃっていて(ニュアンスです)、ワンオペ育児で必死だった私の心をまさに代弁してくださったと大変共感し、息子の入会を決めたという思い出があります(娘も後にお世話になりました)。

元日本代表キャプテン・長谷部誠選手の精神を学ぶ!

まぁ、それくらい大好きである嵐が無期限で活動を休止する……。私は大変戸惑い、現在もその最中にいます(少しは前向きになれましたが)。そして、この状態に陥った今、思い起こされる一冊の本があります。それは、日本代表のキャプテンを3大会にわたって務め上げた長谷部誠選手著のいまや伝説ともいえるベストセラー『心を整える。』(幻冬舎)です。サブタイトルは、「勝利をたぐり寄せるための56の習慣」とあり、長谷部選手ならではの価値観がギュギュッと詰め込まれています。

Jリーグでいえば、シーズン中は週に2回の試合があり、それとは別にカップ戦の日程も組み込まれます。サッカー選手は、勝負と隣り合わせの日々を送っているわけですが、長谷部選手はこの本の中で、下記のようなことを述べています。

常に最悪を想定する。

僕は何が起こっても心が乱れないように、普段から常に「最悪の状況」を想定しておく習慣があるということだ。
(略)
最悪のケースを考えると言うと、何だか悲観主義者のように思われてしまうかもしれないけれど、僕はそう思わない。
最悪を想定するのは(略)何が起きてもそれを受け止める覚悟があるという「決心を固める」作業でもあるからだ。

『心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣』より引用

最悪を恐れるのではなく、想定し備える。備えていれば、心の安定につながる。比べること自体おこがましいのですが、私にはこの思考が欠如していたと思いました。私のメンタルはいま不安定マックスですから。

嵐の出来事を機にこの言葉を思い浮かべたのですが、これは嵐の件だけでなく、毎日の暮らしにも言えることです。言い換えれば、何でもない日常を当たり前とは思わない、ということですよね。そこには「動じない心」だけでなく、「平凡な日常への感謝」も湧き上がってくると思うのです。そして、1日を悔いなく過ごそうと思える。

最悪を想定するって、字面は重々しいですけど、かなり充実した生き方を送れそうです。長谷部選手はこの精神で1試合1試合を戦っているわけです。

嵐に戻りますと、私が長谷部マインドをわきまえていれば、「5人でいることのありがたさ」を常に感じていたでしょうし、活動休止が発表されても「いずれその日は来ただろう」とびくともしなかったのかもしれません。でも、いまの私には難しかった…。「その日」を思うだけで涙がじわじわと溢れてきてしまいます。

ですが、いずれ大野智さんは夏休み明けで戻ってこられる(!)でしょうから、その時は、再び訪れるかもしれない最悪を想定しつつも、5人の嵐を精一杯応援できる喜びと幸せに浸ろうと思います。きっと、これまでよりももっと嵐ゴトを楽しめそうな気がします!

ぐっすり眠れる方法や、子どもにしてほしい習慣も

ほかにも、この本から学べたことはたくさんあって、例えば、長谷部選手は南アフリカワールドカップの時、一度も睡眠不足を感じたことはなかったそう。寝る前に心を整えるオリジナルの方法があり、その詳細を解説してくれています。しっかり睡眠を取ることもプロの仕事のひとつと捉えている長谷部選手。この儀式ともいっていいような習慣は6項目あって、寝る1時間前から始まり、静かな音楽を流す、お香を炊くなど五感を通して心身を鎮静化させることを意識しているよう。

寝かしつけ前はドタバタしがちな、小さなお子さんのママにはすべてを行うのは少し難しいかもしれませんが、いくつかを取り入れる価値は大いにあると思います。

また、子どもにおすすめの習慣も。長谷部選手は高校時代、練習開始1時間前に必ず着くようにしていたとのこと。親御さんには、その1時間前の時刻が集合時間だとウソをついて出かけていたそうです。なぜそんなにも早く行っていたのか、それは「自分だけの特別な時間」を過ごせるからだそう(過ごし方は本書をご覧ください)。

なんて素敵な考え方なのでしょう! すべての事象はマイナスと取るか、プラスと取るかで、取り組み方は全く違うものになりますよね。学校もサッカーも塾も、いつも時間ギリギリに行く息子にぜひその価値観を根付かせたいと思いました。そして、私自身にも!

長谷部選手いわく、心は「強くする」ものじゃなく、「整える」ものだそう。この理由も大変納得できた私は、先日、インフルエンザで出席停止となった息子に持ちやすい文庫本を買ったほどです。本に書かれている56の習慣を、すべて取り入れるのは難しいと思いますが、読了後は心が整ったと実感できますし、子どもがもう少し大きくなったときに、道しるべになるといいなと思います。

ひとつのことを極めた人は戦う姿だけでなく、その精神からも学べるところがたくさんあります。 ほかにも、さまざまな選手が書いた本はたくさん出ていますから、Jリーグ開幕前のいまの時期に、手に取ってみてはいかがでしょうか。

坂田ジエイ子
ananのオリジナルコンテンツweb「ananweb」制作スタッフ兼ライター。同じくセレッソ大阪サポーターでサッカー少年の小5長男、とにかくお出かけが大好きな小2長女を持つ二児の母。仕事の合間に、チームや選手名をハッシュタグ検索しては、ニヤニヤしている日々。趣味は他に嵐、バレーボール。愛猫2匹をモフモフする時間も宝物。


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