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読書や映画鑑賞が、子どもの「大切な力」を育てることに【ジョビィキッズ「わが子のやる気の育て方」・14】

2019.02.09

芦田愛菜ちゃん、鈴木梨央ちゃん、寺田心くん所属
No.1子役タレント事務所 ジョビィキッズの子育てメソッドを公開!

芦田愛菜ちゃん、鈴木梨央ちゃん、寺田心くんをはじめとする子役タレントをドラマ・映画・CMなどに続々と送り出している子役タレント事務所・ジョビィキッズ。

子どもたちの“やる気”、“自信”、“素直な心”、“折れない心”、“個性”を育てるためのジョビィキッズの子育てメソッドを集めた書籍『わが子のやる気の育て方』が話題です。

Hanakoママウェブでは、この書籍の一部をウェブで公開することになりました。子育ての悩みを解決するヒントが見つかるかもしれません。


(書籍『わが子のやる気の育て方』 第五章より)

読書や映画鑑賞は自分のことを伝える力が育ちます。

14

芝居をする子供たちは、台本を読んだときシチュエーションをイメージし、役柄の気持ちを深く考える洞察力が求められます。私たちはレッスンを通してそういった力を引き出そうとし、本を読むこと、映画を観ることを事あるごとに勧めています。

本をたくさん読んでいる子は、本当にボキャブラリーが豊富で、何を聞いてもすぐに答えてくれます。そして作品を通して自分が感じたこと、考えたことを自分の言葉で話せるようになっていきます。
 
自分のことを自分の言葉で人に伝えるのは、言うのは簡単ですが、実際には難しいもの。「大人になればできる」と思う人もいるかもしれませんが、いやいやどうして。実際は、なんらかの訓練をしなければできるようにはならないと思います。
 
でも、読書や映画鑑賞は、子供のうちから“楽しみながらできる訓練”のようなものです。たくさんの作品の蓄積があれば、相手が大人でも対等に会話ができるようになりますし、感想を述べて、「自分がどんなふうに感じる人間か」を伝えることもできます。その力は当然、社会に出たあとも役立つはずです。
 
面白いなぁと思うのは、レッスンに通う子供たちの半数以上の親御さんが「国語の成績がすごく伸びた」とおっしゃることです。読書が習慣になると読解力が高まり、小さな子でも映画やドラマの原作本が読めるようになります。原作が面白ければ、今度はその作者に興味を持ってほかの作品も読み始めるので、おのずと長文読解が得意になるんでしょうね。その子たちが長じて京大、東大に進学したり、弁護士になっているケースも少なくありません。
 
子供たちは、受験の面接のときでも自分のことをしっかり伝えることができたと報告してくれます。自分の意見を言うことはレッスンやオーディションで慣れていますが、何より読書によって身についた言葉や知識、集中力がこのような場面では大きく役立ってくれるのでしょう。これも〝読書効果〞のひとつです。
 
今は中学生になった芦田愛菜も、小さい頃から本が大好きでした。物心つく前から絵本や図鑑を手に取り、小学生になる前から月60冊もの本を読んでいたというのですが、一度、合宿中に愛菜を呼んで、ものすごく難しい台本(西加奈子さん原作『円卓』)を見せたんです。ぽんと渡して「読んでごらん」と。すると、初めて手にしたにも関わらず、とても流暢(りゅうちょう)にセリフを読み、、内容をしっかり把握していたので驚いた記憶があります。普段から相当、本を読み込んでいるなと実感した瞬間でした。彼女が8歳のときの話です。
 
彼女が『マルモのおきて』(フジテレビ系)に出演していたときも、こんなエピソードがありました。セリフの中に絵本『ぐりとぐら』の話が出てきたのですが、それを読んで、愛菜が監督を呼ぼうとしたんです。理由を聞くと、“は”と“が”が原作と違うけれど、それでいいのかと言うんです。暗記するほど何十回も読んでいたんですね。それがたまたま出てきて、気になったのでしょう。現場で確認してもらったら、確かに間違っていました。
 
とにかく、愛菜が本を読んでいるときの集中力にはすごいものがあります。そういう積み重ねが、彼女の深い洞察力や豊かな表現力、自分の考えを明確に伝える発言力の土台になっているんでしょうね。それはある意味、家庭環境が育んだものだと言え
ましょう。
 
本を読んだり、映画を観たりして、お子さんの心を豊かにしてほしいとは、どの家庭にも伝えていることですが、受け取り方は千差万別です。ただ感想を聞くだけで終わってしまう家庭もあれば、一緒に映画を観て、子供と感想を述べ合うだけでなく、“映画感想交換ノート”を作って、子供とやりとりすることにしたという親御さんもいます。この子は、親とコミュニケーションをとるのが楽しくなって、映画を次々と観るようになったそうです。そして、そのノートがたまってくると、私たちにうれしそうに見せに来てくれます。
 
私たちのちょっとしたアドバイスを拾い上げ、工夫してコツコツ続けて子供の考える力を引き出す親御さんは素晴らしいと思います。
 
そして、絶対にやめてほしいと思うのは、子供に興味を示してほしいと思うあまりに先に説明しすぎてしまうこと。親が先に答えを言ってしまうと、子供は興味を失ってしまうのと同時に、自分で学ぶことを忘れてしまいます。それでは、考える力が育ちません。子供の成長を願うなら、わが子が自分の力で考え、自分の言葉を見つけるまで、じっと待つのも親の務めです。
 
例えば、「これはどんな本?」と聞いてきたとしても、「自分で読んでごらん」とか「読んだら、お母さんに教えて」と言ってあげましょう。


わが子表1)オビ有

『わが子のやる気の育て方』
ジョビィキッズ 著
マガジンハウス
定価:1,296円 (税込)
https://magazineworld.jp/books/paper/2952/

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