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家族のスタイルはさまざま。その時ベストと思える選択ができるように。【ママの読書】

2019.02.05

こんにちは。ライターのかわむらあみりです。本の中で見つけた「これはほかのママと共有したい!」と思うフレーズをご紹介する「ママの読書」。
今回は、作家の川上未映子さんの著書『きみは赤ちゃん』(文藝春秋)からです。

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ああ、それにしても。
出産にまつわることで、ひとつでも多く、妊婦に可能な選択肢が増えてほしいなと思う。
もちろん選択のあとの責任は自分にあるけど、
選択肢がいくつかあるってことは、ひとつじゃないってことだから、
それはさまざまな精神的な余裕にもつながると思うのだ。
仮に、まったくおなじ費用で、普通分娩か無痛分娩かを選べるとしたら、
無痛を選ぶ妊婦が増えると思うし、増えてほしいなと思う。
でも高いんだよね。どうにか安くならないものか。

「きみは赤ちゃん」p69より引用

人生の中でも、出産は大きな出来事です。

川上未映子さんは、無痛分娩(計画分娩)を予定していたものの、結果的に帝王切開で男児を出産しています。出産時の選択肢が多く、それがたくさんの妊婦さんに認知されることで、さらにより良い出産経験ができるという考えに、同感。

わたしも無痛(和痛)分娩予定だったのを最終的に帝王切開で出産しました。陣痛も無痛分娩も帝王切開もすべて味わった出産フルコースを経験し、「どうやって生むのか」ではなく、「無事に誕生する」ことが何よりも一番大事だと、心から思ったものです。

普通分娩でも、無痛分娩でも、帝王切開でも、どのような経緯をたどった出産だとしても、「新しい命が生まれる」ことはすばらしいこと。どの出産方法がいいわるいということは、決してありません。そして「新しい命を宿して生んだ」ママたちも、すばらしいと思うのです。

あのとき、保育園にお願いしてよかったと、心から思う。
最初は離れるのがつらくて、ドアや柵のすきまからずうっとオニをみてたけど。
初日は悲しくてそわそわしてなにも手につかなかったけど。
なんでも考えすぎず、自分の偏った想像力を信用しすぎず、
ときには流れにまかせて選択するということが、
思いがけないけっかをくれることを、はじめて知ったような気がする。

「きみは赤ちゃん」p263〜264より引用

子どもを小さいうちから保育園にあずけることは、おかあさんにとって、なにかしら葛藤する部分もあるかもしれません。保育園にあずけない・あずけられない専業主婦のおかあさんやおとうさんも、家で1日育児をするのは大変なところもあるでしょう。

わたしは子どもを1歳半から保育園にあずけています。当時会社員だったわたしは、産休・育休から復帰したくないほど、子どもと離れたくありませんでした。ですがその後、保育園に通うことになり、こういった本や働くおかあさんの話を聞くにつれ、さらに子どもが楽しく保育園に通う姿をみられるようになったことで、安心できました。

何かを始めるときは、どうなるかわからなくて不安になったり、考えすぎてしまったりすることもありますが、いざやってみると「なんてことなかった」といううれしい結果になることもあります。

一人ひとり個性があるように、どの家庭ひとつとっても、家族のスタイルはさまざまです。
ほかと比べることは、必要ありません。それぞれの家族が、そのときに一番ベストだと思える選択をしていけたらいいですよね。


『きみは赤ちゃん』
川上未映子・著
文藝春秋 1300円(税別)

かわむらあみり

かわむら あみり
大阪生まれ。出版社勤務後、ライター・エディターとして独立。あらゆる婚活を行い約1000人の男性と会った末、13歳年下の夫と結婚し、一児の母になる。出産に際して人生観が一変したことを機に、女性が笑顔になれる生き方をより応援するため、テレビや音楽、占いなどのエンタメから、婚活や育児といった女性のライフスタイルに役立つ情報までを手がける。娘のことが大好き。家族の時間を大切にしています。
amirikawamura.com